FW2 6-8

     Assiegates and boomeringstroms. Sod’s brood, be me fear! Sanglorians, save! Arms apeal with larms, appalling. Killykillkilly: a toll, a toll.

 槍門徒にブーメ嵐。血にみちた同胞よ、おっそろし!血にみちた栄光よ、守らんことを!武器は涙でりんごん訴え、ひどいもの。殺ッ殺殺ッ。ゴーン、ゴーン。

 戦いはいまだ続いているが、戦死者も出ているもよう。弔鐘があちこちで鳴り響いている。

 assiegates: assegai(槍で刺す)、gate(門)
  aze gaye(槍の一種)*1

 boomeringstroms: boomerang(ブーメラン) + ring + storm + maelstroms(大混乱)

 Sod’s brood: God’s blood!(神かけて!)
 sod: 芝生、土(under the sod = 墓の中に)。Old Sodで「母国」*2。(10/1追記)
 brood: 同胞

 Sanglorians: sang(フランス語で「血」)、sanglot(フランス語で「すすり泣き」)*2(10/1追記)、gloria(栄光)、sangria(サングリエ)?

 apeal: appeal – p = a peal(鐘の響き)

 larms: Lärm(ドイツ語で「騒音」)、larme(フランス語で「涙」)

 apalling: 血の気を引かせるような

 a toll: toll(犠牲者、弔鐘の音)、"at all"


*1 McHugh, R. 1980/91 Annotations to Finnegans Wake. Johns Hopkins University Press.
*2 Campbell, J. & Robinson, H. M. 1944/2005 A skelton key to Finnegans Wake. New World Library.

マーネと愉快な仲間たち その2

 やあ、ぼく、マーネ。尾張生まれのクマぐるみ。ぼくに弟分ができてから、もう2週間たったよ。

 弟分、アマネって言うんだけど、だいぶ大きくなっちゃったよ。一日中おっぱいをいっぱい飲んでるからだろうなあ。ぼくは何も食べなくていい体だけど、こいつはどうも、飲んだものをおしりから出してるから、おなかがすくんだな。ぼくみたいに、中にずっとためておけばいいのに。まあね、ゴーリテキじゃないね。

 最近じゃあ、ほっぺたとか、あごとか、おでことかに、たくさんポツポツができてきたよ。おっぱい飲み過ぎだよ。

 あとね、泣き声がしっかりしてきた気がするね。家に来た頃は、「ふにゃあああ」という声だったんだけど、おなかがすくと「ふぎゃあああああ」って、腹を使って泣くようになった。それに、目を覚ましていて機嫌の良いときには、「あ、あ、あ」なんて、声を出し始めてるし。

050906.jpg

 まだ、どこを見ているのかよく分からないけど。目の前にぼくがいても、天井とか、お外の方とか見てるみたい。

 まあね、ぼくはアニキだから、おそれおおくて正視できないってとこかな。ふふふ。

FW2 3-6

     Where the Baddelaries partisans are still out to mathmaster Malachus Micgranes and the Verdons catapelting the camibalistics out of the Whoyteboyce of Hoodie Head.

 剣士と槍士はマラカス火弾をうちまかさんとなおも外に、ヴェルダンは頭巾頂の白声党から放たれる人食い弾を弩で攻める。

 この節にはやたらと武器の名が見える。どうやら前節から戦争が始まっているようだ。とすると、前節の蛙の声(Brékkek)は鬨の声でもあるだろう。
 戦っているのは誰か?前節では東ゴート族と西ゴート族の戦いだったが、本節では、どうやらカール大帝らしい。彼は現在の西欧諸国家の基礎を作った人物。

 Baddelaries: badelaire(このような名の「反り刀」があった)、battle + Aries(牡羊座。占星術では、牡羊座の支配星火星であるが、火星は戦いの神マルスの象徴でもある)
 シャルル・ボードレールCharles Baudelaire?

 partisans: partisan(ゲリラ隊員。このような名の「」があった)、artist?

 mathmaster Malachus: "Master McGrath"
 mathmaster: math + master(算数教師)
 Malachus: malchus(このような名のがあった)
 このあたり、m…m…M…Mとmの頭韻がある。
 math: アングロサクソンの言葉で、「なぎ倒す」(mow or cut down)。サンスクリットで「滅ぼす」。ヒンドゥスタニー語で「あばら屋、修道院*2。(10/1追記)

 Malachus Micgranes: ここには何人かの人名が見える。
 カール大帝のラテン語名Carolus Magnus
 Malachi Mulligan("Ulysses"の登場人物、マラカイ・マリガン)

 Micgranes: migraine(火焔瓶fire grenade*1

 Verdons: ヴァーノン家Vernon Family、クロンターフ城を代々所有してきた。
 ヴェルダンVerdun、フランス北東部の都市。ここは歴史的に重要な出来事が起きたことで知られる。
 843年 ヴェルダン条約締結(カール大帝の領土を、彼の3人の孫が3つに分割して相続することを決めた条約。これが現在のフランス、ドイツ、イタリアの国境の基礎となる)
 1916年 ヴェルダンの戦い(第一次大戦中、フランスとドイツのあいだで起きた激戦)

 catapelting: catapult(弩(いしゆみ)) + pelting(たたきつける、取るに足らない)

 camibalistics: cannibalistic(人食いの) + ballistics(弾道学)

 Whoyteboyce: Whiteboys(白衣党)。18世紀アイルランドで活動した反乱軍。

 Hoodie Head: Howth Head*1? Holy Headでは。

 Hoodie: Hooded crow(ハシボソガラス


*1 McHugh, R. 1980/91 Annotations to Finnegans Wake. Johns Hopkins University Press.
*2 Campbell, J. & Robinson, H. M. 1944/2005 A skelton key to Finnegans Wake. New World Library.

義母帰る

 子どもと妻と両方の顔色をうかがいながら生きている今日この頃。

 先日、生活のいろいろを手伝いに来てくださっていた義母、つまり妻の母親が、家に戻っていった。17日という短くもないあいだ、慣れない家で料理や洗濯や買い物をしてくださっていたのだ。

 なにしろ2人の子どもを育てあげた人のことだから、ぼくらがそこから学ぶこと多し。まず、赤ん坊の抱き方が違う。ぼくが抱き上げるとギャアと泣くものが、向こうが抱けばピタリと止まる。ただ抱くだけでなく、空いた手で赤ん坊の体をポンポンとたたいたり、家事をこなしたりする。

 横だっこが気持ちいいときもあれば、縦だっこ(げっぷをさせるときの姿勢)がいいときもある。アマネは縦だっこがお気に入り。体全体をぼくの胸に、ほっぺたをぼくの肩に乗せる感じ。ときおり、首を起こして辺りを見渡そうとする。横だっこがだめでも、この姿勢ならたいていの場合泣きやむ。ということを、義母のあやしている姿から知った。要は、赤ん坊に心地よい姿勢で抱けるかどうか、なのだろうな。

 ともかくも、義母にはお世話になりました。感謝。

FW2 1-3

     What clashes here of wills gen wonts, oystrygods gaggin fishygods! Brékkek Kékkek Kékkek Kékkek! Kóax Kóax Kóax! Ualu Ualu Ualu! Quáouauh!

 意と非意が、貝ゴードと魚ゴードが、ここでどんなにぶつかってるか!グエケケ、ケッケケ、ケロケケ、ケケッケ!クエッ、クエッ、クエッ!ウアル、ウアル、ウアル!クアオアア!

 gen: 情報。gegen(ドイツ語で「~対~(against)」)。

 wonts: 習慣。won’t = will not。

 will gen wonts: will against will not?

 oystrygods: oyster + gods(牡蠣の神々)、Ostrogoth(東ゴート族

 gagin: gagging(吐き気でげっとなる)、gegen

 fishygods: fishy + gods(魚くさい神々)、Visigoth(西ゴート族)

 oystrygods gaggin fishygods: 東ゴート族と西ゴート族が対峙した大きな戦いと言えば、西暦451年に起きたカタラウヌムの戦いである*1

 Brékkek … Kóax!: アリストファネスの喜劇『』に登場する、冥界にいるカエルのコーラス。Brekekekex Koax Koaxと鳴く。

 Ualu … Quáouauh!: ウェールズ語の、追悼の泣き声*2。(10/1追記)


*1 McHugh, R. 1980/91 Annotations to Finnegans Wake. Johns Hopkins University Press.
*2 Campbell, J. & Robinson, H. M. 1944/2005 A skelton key to Finnegans Wake. New World Library.

FW1 22-24

     and their upturnpikepointandplace is at the knock out in the park where oranges have been laid to rust upon the green since devlinsfirst loved livvy.

 そいつがひっくり返った地点場は公園でぶっ倒れたところ、デブリン人が最初にリヴィに恋して以来、オレンジが緑を錆びつかせようと覆いかぶさっていたところ。

 upturnpikepointandplace: upturn(ひっくり返す) + pike(槍、尖った山、カワカマス) + point and place
 turnpike(有料道路)も見える。ダブリンの西、フェニックス・パークのあるあたりがチャペリゾッド(Chapelizod)だが、そこにturnpike roadがあった。

 knock: キャッスルノック(Castleknock)。フェニックス・パーク西側にある地名、公園入口がある

 Orange … Green: アイルランド国旗は白をオレンジと緑とではさんだ三色旗である。オレンジはプロテスタントを、緑はカトリックを、それぞれ象徴する。
 バスク地方で「オレンジ」を表す言葉の語源は、「最初に食べられた果実」(アダムとイブが食べたもの)*1

 rust: 錆、オランダ語で「休眠(rest)」

 devlinsfirst: Dublin + first、devil + firstも?オレンジがイブの果実を象徴するなら、「devil first loved Liffey(悪魔が最初に愛したリフィ)」と読める?

 livvy: Liffey川。FWでは川は女性原理の象徴となる。


*1 McHugh, R. 1980/91 Annotations to Finnegans Wake. Johns Hopkins University Press.

泣きと不安

 赤ちゃんの仕事は泣くことだと言うが、生まれて3週間目のアマネもご多分に漏れず、何かあると泣く。

 腹がすくと泣くのはある程度予測がつく。2~3時間おきだ。

 ところが、授乳後しばらくぐずつくことがある。授乳中に満ち足りた顔をして吸うのをやめる。おなかいっぱいかな、とゲップをさせて、寝床に降ろす。するととたんに、ふにゃふにゃとぐずつくのである。

 夕方、沐浴をさせてからだいたい夜10時くらいまでこのような状態が続く。

 本人に聞かないと分からないが、おそらくお腹はいっぱいなのだろう。ただ、母親から離して寝床に置こうとすると、急に目の前から栄養源が消えるわけで、それが不安なのではないか。それで泣いているのでは、と疑っている。

 ただ、母親にはそのぐずりがこたえるようで、「おっぱい足りてない」不安がむくむくとわくようだ。確かに、おっぱいは夕方になるにしたがい出が悪くなっているようだ。だから、お腹いっぱいになって休んでいるのではなく、吸っても出ないので吸い疲れ、でもまだ空腹なので泣くというわけで、頻繁に吸いたがるのではないか。母親はこのように心配している。

 むしろぼくは、「おっぱい足りてない」不安につかれた母親の方が心配だ。赤ちゃんは少々お腹がすいていても、少々泣いても、どうということはない。実際、体重が生後3週間でついに4000gの大台を突破したらしい。足りてないわけがない。

 母親ですらそのような不安をかかえながら授乳させている。それを第三者がわざわざ言葉にして母親に向けたとき、激しい感情を引き起こす可能性は高い。産院で開かれたプレママセミナーに出席したおりに聞いた話だが、新生児の母親が一番嫌がる言葉が、実は「おっぱい足りてないんじゃないの?」なのだそうだ。

 そうした不安を解消すべく、泣きの原因を別の角度から解釈し直すのは、なかなか母親ひとりでは難しいだろう。そういうとき、別の視点をもつ第三の人間の役割が活きてくるのではないか。父親でもよいだろうし、誰か他の身内の人間でもいい。知り合いでも、医療従事者でも、テレビ番組でもいい。

 むろん、立場や経験が違えば、おのずと言うこともかわってくる。だから、誰の言うことを聞けばよいのか分からないと、かえってパニックになる人もいるだろうけど。

 答えは目の前の赤ちゃん自身に隠されているのだから、まずはかれをじっくり眺めることが必要なのは間違いない。ただ、泣きの原因についてさまざまな角度から赤ちゃんを眺められるのもまた、第三者だろうと思う。

 ふと思ったが、おっぱいを物理的にあげることのできない人間が、その制約を通して、おっぱい以外の泣きの原因を発見できるのではないか。逆に、おっぱいをあげられる人間は、それがあるからこそ、おっぱい以外の原因を見つけることができにくくなるのかもしれない。

FW1 18-21

     The great fall of the offwall entailed at such short notice the pftjschute of Finnegan, erse solid man, that the humptyhillhead of humself prumptly sends an unquiring one well to the west in quest of his tumptytumtoes:

 塗り壁の崩落はあっと言う間にしっかりした奴フィネガンのつつーい落を引き起こし、そのこぶ丘頭がずんぐり足っちょを探しにずいぶん西へと探し物好きを送り込む。

 前の1文から、転落のモチーフが続く。ここでようやく、本のタイトルにあるフィネガンの名が出てきた。

 彼はアイルランド民謡’Finnegan’s Wake‘に登場するレンガ職人ティム・フィネガン(Tim Finnegan)。ヨーロッパには、アイルランド人はみな酒好きというステレオタイプがあるが、彼も噂に違わず酒が好き。ある日酔っぱらってハシゴに登ったため、そこから落っこちて、頭をかち割ってしまう。
 死んだと思った知り合いは、ティムを囲んで通夜騒ぎ。アイルランドの通夜(Wake)では集まった人で酒を飲み、死体を囲んで賑やかに宴会をする。ある人が飲んでいた酒をあやまってティム・フィネガンにこぼしてしまう。するとティムさん飛び上がり、「やあ、死んだと思ったんかあ!」
 Joyceは、この歌から「死と再生」のモチーフを借りて、FWの中に溶かし込んだ。民謡のタイトルからアポストロフィを取り去ることで、たった一人の死と再生ではなく、あらゆるフィネガンたち(Huckleberry Finnや、Fin MacCoolなどのFinnたちも含めて)の死と再生の物語へと回路を開いたのである。

 offwall: off the wall(奇妙な)、Wall Streetの外(Off Broadwayと似たようなもの)?

 entail: イギリスの法律用語で「限嗣相続財産」。en(~にする) + tail(尾)、「結果として~という状態にする」といった意味か。

 at such short notice: 強調のsuch + at short notice(急いで)

 pftjschute: pftjs + chute(フランス語で「落下」)。フィネガンの転落する擬音。

 erse: Erse「(スコットランド系の)ケルト族の」。

 solid man: アイルランド民謡、‘The Solid Man’。ミュージック・ホール歌手William J. Ashcroftによって一般に広められた*1

 humself: himself、hum(ブツブツ言う、鼻歌を歌う)。

 prumptly: promptly(急いで)、plump(まるまる太った、ドスンと落ちる)。

 humptyhillhead … tumptytumtoes: hとtの頭韻。
 head(頭)とtoes(つまさき)が見えるが、これはダブリンの地下にまどろんで横たわると言われる英雄フィン・マクールFinn MacCoolのもの。ホウス岬がその頭だとする伝説がある。頭をホウス岬とすると、足先はダブリンの西にあるフェニックス・パークPhoenix Park)にあたる*1。この公園の名の由来は、アイルランド語の"Fionn Uisce"(透明な水)。園内に泉があったことから。ということは、wellには「井戸」の意味もあるか。
 Humpty Dumptyも見える。民謡ではティム・フィネガンがハシゴから落ちたが、ここの1文ではマザーグースに出てくるハンプティ・ダンプティが、塀の上から落下する。
 humpy(こぶだらけの)、dumpy(ずんぐりした)。

 unquiring: enquiring(取り調べ) 。

 in quest: inquest(査問)、in quest of(~を探して)。


*1 McHugh, R. 1980/91 Annotations to Finnegans Wake. Johns Hopkins University Press.

家庭生活1週間

 わが子アマネが家にやって来て1週間が経った。

 毎日、ほぼ2、3時間おきに母乳を呑み、それと同じかそれ以上の回数、おしっことうんちを吐き出している。正確な体重は量っていないが、ほっぺたがみるみるうちにふくらんでいる。

 へその緒が取れてすぐの頃、へそから血がじゅくじゅくと出ていた。不安になったが、それも家に来て4~5日したらかさぶたになった。

 泣くのにも何種類か原因があるようだ。2時間おきに来るのが「おっぱい欲しい」の合図、授乳直後もぞもぞと起きているときに「びい」と泣くのが「かまってくれ」の合図。紙おむつだからかもしれないが、おしっこやうんちが気持ち悪くて泣くということは、いまのところない。

 心配しても始まらない日々がある。

FW1 15-18

     The fall (bababadalgharaghtakamminarronnkonnbronntonnerronntuonn- thunntrovarrhounawnskawntoohoohoorderenthurnuk!) of a once wallstrait oldparr is retaled early in bed and later on life down through all christian minstrelsy.

 転落(バババダルガラタカミナロンコンブロントンネロンタントントロヴァロウンアウンスカントゥーフーフールデレントゥルヌック!)、かつてウォール街の老人の話は、クリスチャン吟遊詩人たちによって、初期にはベッドで、やがて巷間に語り継がれていく。

 bababa…以下、ちょうど100文字あるこの単語は、もちろん転落したときの擬音だが、雷鳴を表すともいわれる。ここには各国語で「カミナリ」の意味をもつ単語がちりばめられている。以下、McHughの注釈に載せられているものを挙げていく。

 bababa…: Babel?
 …kamminarronn…: kaminari 日本語
 …konn…: karak、ヒンドゥスタニー語
 …bronn…: brontao、ギリシャ語
 …tonnerronn…: tonnerre、フランス語
 …tuonn…: tuono、イタリア語
 …thunn…: tun、古ルーマニア語
 …trovarr…: trovao、ポルトガル語
 …awnskawn…: aska、スウェーデン語
 …toohoohoorderen…: tordenen、デンマーク語
 …thurnuk: tornach、アイルランド語

 wallstrait: ウォール街(Wall Street)。ウォール街で転落といえば、1929年の暗黒の木曜日のことだろう。
 well-straight(まっすぐ)も見える。まっさかさまに「転落」したのだろう。

 Old Parr: 今ではスコッチウィスキーの名前で知られるが、これはもともと、152歳まで生きたというイギリス生まれの人物、Thomas Parrのこと。
 parr: サケ科の魚の幼魚、とするならば、Oldparrは「老幼魚」。「昨日生まれた婆ちゃんが…」のようなもの。
 フランス語でpere(父)も見える。

 retaled: re + tale(ふたたび物語る)。次の一文にentailedがある。taleとtailの語呂合わせは、『不思議の国のアリス』にも出てくる有名なもの。

 early in bed and later on life: 成句"Early to bed and early to rise"(早寝早起き)。

 christian minstrelsy: 字義通りに読めば、クリスチャン吟遊詩人。同時に、フォスターの時代、19世紀前半のアメリカで人気を博したミンストレル・グループChristy’s Minstrels
 ministryもあるか*1


*1 McHugh, R. 1980/91 Annotations to Finnegans Wake. Johns Hopkins University Press.