【イベント】認知科学会2016年度冬のシンポジウムに参加します

下記の通り,認知科学会2016年度冬のシンポジウムにてお話をします。現在進めている,とある小学校の異学年活動の調査内容についてです。

http://www.jcss.gr.jp/news/jcss/entry-220.html

(以下引用)—–

2016年度冬のシンポジウム

認知科学は人間の情報処理プロセスを、行動・生理学的実験や計算モデリングおよびそれらを包括する理論的手法により明らかにしようとする学際的な学問領域である。そのためには人間の行動およびそのベースとなる脳・生理学的活動を計測・解析することが重要であるが、それらのデータは複雑・膨大であり、研究には様々な困難があった。しかしながら近年では、最新の情報技術を駆使した実験パラダイムの開拓や機械学習・ビッグデータ解析手法の飛躍的発展など、認知科学の研究手法に新たな展開が見え始めてきた。また他方では、人間の認知能力を様々な側面から促進・拡張する工学的技術も推し進められている。今回のシンポジウムでは、最新の研究手法を駆使して認知科学分野で研究を進めている第一線の研究者に講演をしていただき、認知科学の輪郭をもう一度捉え直すとともに、今後の研究の新たな展開について考える機会としたい。

参加費無料、事前申込不要です。どなたでもご参加下さい。

日時: 2016年12月11日(日) 13:00 – 17:00
場所: 明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン2階
    (最寄駅:JR中央線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅、他)
    http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

プログラム:
13:00~13:10 【趣旨説明】
13:10~14:00 【招待講演1】  鈴木健嗣(筑波大学)
「人々の社会的な行動を顕在化し明示するソーシャル・イメージング」

14:00~15:00 【分科会連携セッション】

 14:00~14:20 【発表1】  伊藤崇(北海道大学)
  「小学1年生から6年生までが参加する創造的協同活動における対面行動の分析:人間行動センシングツールを用いた調査から」

 14:20~14:40 【発表2】  清水大地(東京大学)
  「ブレイクダンスにおける創作と実践の現場に対するアプローチ」

 14:40~15:00 【発表3】  日高昇平(北陸先端科学技術大学院大学)
  「身体運動から意図推定へ:振子振り上げ運動の分析(仮)」

15:00~15:20 休憩(coffee break)

15:20~16:10 【招待講演2】  林隆介(産業技術総合研究所)
   「ディープニューラルネットと脳:視覚認知処理のさらなる理解に向けて」

 16:10~17:00 【招待講演3】  渡邊克巳(早稲田大学)
  「潜在的な同調と社会性」

問い合わせ先:
 日本認知科学会 知覚と行動モデリング(P&P)研究分科会
 嶋田総太郎(明治大学)、田中章浩(東京女子大学)
 sshimada[at]meiji.ac.jp, akihiro[at]lab.twcu.ac.jp
 *[at]を@に置き換えて下さい。

【学会】日本教育心理学会第58回総会に参加します

10月8日(土)~10日(月)にサンポートホール高松・かがわ国際会議場(主催:香川大学)で開催される日本教育心理学会第58回総会にて以下の研究発表を行います。

PB44 授業内容についての想起の仕方と授業中の身体の揺れの関連―「ビジネス顕微鏡」を用いた授業分析の試み(3)―
伊藤崇(北海道大学)・一柳智紀(新潟大学)
日程・場所 2016/10/08(土)13:00~15:00 サンポートホール高松・展示場

ナイトフィットネスはじめました

札幌に来て早や14年。これまでは体育会系のイベントに参加する機会はごく限られていました。子どもの運動会で玉入れをするくらいです。

しかし厄年を迎え,いよいよ,何をするにしても体と相談しなければならない時期が来ました。

思い切って,西健康づくりセンターで火曜夜に開講されるナイトフィットネスというのに申し込みました。えいやっと。

理由は2つで,1つは単純に健康になりたいので。もう1つは,毎週のゼミでインプロをやるにあたり,体をもみほぐしておきたいと思ったからです。

で,本日最初の回に行ってみました。周りの壁が一面鏡張りというスタジオの中に入ると,マットと平均台の小さいやつ,それにバーベルとテニスボールとふよふよしたハンドボールくらいの大きさのボール。

ヘッドセットマイクをつけたインストラクターの指示の元で,体のもみほぐしから,スクワット,バーベルもってのスクワット,寝転がってのバーベルリフティング,などなど。

およそ1時間,激しくはないものの,各所の筋肉に確実に効きそうなメニューで,軽く汗をかく程度でした。

30人くらいの参加者は,だいたい私と同じか少し上の年代の男女。みなさん自分のできる範囲で,無理なく,参加されておられました。

インストラクターの指示の出し方やそれに対する自分の反応の仕方をモニターしていると,大学での講義に生かせそうなヒントがいくつか見えてきました。職業病ですね。

面白かったのは,最後のクールダウンの際,照明を落とし,音楽もゆったりめの曲に変えて行ったことでした。これって普通なのでしょうか。私は初めてなのでわかりません。例えば講義の最後の振り返りの時間に,教室の照明を消して,カーテンを閉めて,目をつぶってもらって頭をクールダウンする,というのはどうでしょう。

また,参加者個々の状態に合わせて,とにかく無理のない動きをするよういちいちインストラクターが指示を出していたのも面白いですね。例えば,腹筋をする際に膝を立てて両足を床につけるのが基本姿勢ですが,辛いようなら足の裏を持ち上げてしまってかまいません,と指示を出していました。当初の目標が,学習者の状態に合わせて臨機応変に上下に動き,また学習者自身がそこからフィードバックを受けてさらに目標を変えていくという一連の流れは見事です。

しばらく,体をほぐしながら,観察を続けてみます。

ゼミをはじめました

北大に来て早や14年,ついに「ゼミ」を開講しました。

「言語発達論」という看板を掲げたところ,8人の2年生と1人の3年生(しかも他学部)が来てくれました。方言など文化としての言語に関心がある人,乳児期から始まる言語発達過程に関心がある人,人間関係とコミュニケーションに関心がある人が集まりました。
こういう乱雑さはまさに期待していたものなので,とても嬉しい限り。そう,言語発達は,言語学と心理学と社会学を横断するテーマなのです(あとは情報科学も)。

ゼミの冒頭には毎週「インプロ部」を行うことも決定。からだほぐしをして,応答性を高めてから,輪読に入るという流れです。
可能な限り,読書会延長戦としての飲み会も毎週おこなう所存です。