【学会】日本教育心理学会第53回総会に参加します

7月24日(日)~26日(火)にかでる2・7で開催される日本教育心理学会第53回総会にて以下の研究発表を行います。

P4-35 一斉授業において児童は発話をどのように聞いているのか(4)
 伊藤崇・関根和生(北海道大学大学院教育学研究院・日本学術振興会/国立情報学研究所)
 日程:7月25日(月)9:30~12:00

また,以下のシンポジウムに参加します。

24-J-12 7 月24 日(日) 19:00~21:00 1010 会議室
心理学研究・教育における理論の役割を考える
 企画・司会者:松本博雄(香川大学)・大久保智生(香川大学)
 話題提供者:陳省仁(光塩学園女子短期大学)・伊藤 崇(北海道大学)・加藤弘通(静岡大学)
 ファシリテーター:川田 学(北海道大学)

26-J-05 7 月26 日(火) 16:00~18:00 730 研修室
実践のアンサンブルをどう読み解くか:状況論・活動理論の実際(1)
 企画者:青山征彦(駿河台大学)・香川秀太(大正大学)
 話題提供者:青山征彦(駿河台大学)・伊藤 崇(北海道大学)・新原将義(横浜国立大学)・有元典文(横浜国立大学)・森下 覚(大分大学)
 司会・指定討論者:香川秀太(大正大学)

26-J-21 7 月26 日(火) 19:00~21:00 特別会議室
教室での身体的なコミュニケーションからとらえる学び
 企画・話題提供・司会者:伊藤 崇(北海道大学大学院教育学研究院)
 企画・話題提供者:関根和生(日本学術振興会/国立情報学研究所)
 指定討論者:福田信一(札幌市立幌北小学校)

手伝いの効用

息子もなんだかんだでこの8月で6歳である。まだまだ子どもだと思っているが(実際子どもなのだが)もういろんなことが自分一人でできるようになっている。

最近は手伝いを頼むようになった。6歳児の能力で十分できること、しかも家庭の中だけにとどまらない、社会的広がりをもつ仕事を任命している。

例えば、ゴミ捨てとか回覧板回し。こういうところから社会のルールというのがあるのだということをぼんやりと知ってほしい、と思ってのことなのだが、まあ親の心子知らずで、それでよろしい。何かに教育的付加価値を見出そうとすること自体がやましいのである。仕事はそれ自体で重要で価値があることなのだから。

では手伝いの効用は何かというと、それが子どものためになる、というのは一種の言い訳で、とにかく親が楽になるのが一番の効用である。手が足りないときに、「あ、ここに『手』があるじゃないか」と気づいた安堵感。

今息子は「お遣いをする」と息巻いている。タイミングよく、大きな道路を渡らずにすむ場所にコンビニが新しくできた。そこに何か買いに行ってもらおう。

紋別紀行

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もう先週のことになりますが、連休を使って紋別方面へ行ってきました。特に理由はありませんが、まあ行ったことがなかったので。

一気に紋別まで行くのも味がないので、途中で高速を降り、旭岳温泉に一泊。その後紋別を経由して温根湯温泉に一泊して帰る旅程。

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行く前日に山に雪が降ったという情報が舞い込み、せっかく履き替えたのにまた冬タイヤに戻してから出発。

2時間強で旭岳温泉に到着。あいにくの曇り空でしたが、一瞬の晴れ間に、目の前に純白の旭岳が現れました。

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2日目。みぞれになりかけの雨が降り、とても寒い。本当に5月なのかと思いながら出発。

浮島峠を通って滝上へ。名物の芝桜公園もまだまだこんな感じ。

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紋別へ。街には用事はないので、「とっかりセンター」へ。とっかりとはアザラシのこと。てっきり広々とした建物にアザラシがうようよしてるのかと思っていたら、駐車場の裏にこっそり建てたようなささやかな施設でした。

それでも、アザラシに触り放題の時間もあって、 ごく近くで見られたのでよかったです。

遠軽経由で温根湯温泉へ。なんだか道程がジグザグしていて非常に効率が悪い。

旭川から北見に向かう道ばたに、唐突に温泉街が現れるという不思議さ。夜、ホテルを抜け出して入った居酒屋で、往時の盛況ぶりをうかがいました。

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3日目。晴天。北見を経由して網走、サロマ湖へ。

途中の道の駅でホタテを食べつつ、サロマ湖のほとりにある遊園地、ファミリー愛ランドYOUに到着。道の駅の裏手に広がる遊園地で、規模は去年まで円山動物園にあったキッズランドくらいの広さ。一通りの遊具がそろっていて、半日は楽しめます。一日はいられませんが。

帰り道は、丸瀬布から高速に乗って一気に札幌へ。…のはずでしたが、途中、旭川のトンネルで事故があり、降ろされてしまいました。仕方なく、同じように高速を降ろされた車でひどく渋滞する中、下道で深川まで。道の駅でうまい釜飯を食べてから再び高速に復帰。夜8時くらいに帰宅しました。

北海道は、目的地と目的地の間がとにかく遠いということが分かった旅行でした。

脳ポーチ

心理学の概論のような授業をしていると、脳についてどうしても触れざるを得ない。たとえば、脳のこの辺が視覚野で、この辺が聴覚野で、この辺が前頭葉で、とか。

今までは、脳の断面図をスライドや資料で示すだけだったが、やはりそれだとなんとなく面白味に欠ける。かといって、脳の立体造形だと今度はかさばる。

なんかいいのはないかなあと思っていたら、Amazonでこんなのを見つけた。

内臓ポーチ 脳
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脳のポーチ。これは直感的にくるものがあった。のでポチッと買ってしまった。

脳のしわしわがポーチの表面に刻まれており、色合いもなんだか妙に生っぽい。学生にさわらせると「気持ち悪い」。そうだよな。

写真は右側頭部から見た絵だが、もちろん反対側には左側頭部が描かれている。今日の非常勤では、これを使って聴覚野の紹介をした。ポーチの絵が側頭部なのでちょうどよかった。

この内臓ポーチ、シリーズ化されているようで、Amazonにはこのほかに肺、心臓、腸、胃がラインナップされていた。

まあ飛び道具にすぎないが、それで学生が何かを感じ取ってくれたらめっけもんである。

最後まであきらめない

雨上がりの日曜、近所の公園にアマネと散歩に出る。

一通り遊んだ後、ふと、山桜の木につぼみがついているのを見つけた。植えられて間がないのか、さほど高い木ではない。

大人の胸ほどの高さのところで木の幹が二股に別れている。それを見たアマネがそこに登ろうとし始めた。彼にとっては頭の高さよりもほんの少し高く、手を伸ばせば届く。幹を両手でかかえ、足をばたつかせる。雨上がりでなくとも山桜の幹はつるつるとして登りづらい。足をかける場所もそれほど多くない。

二股のところにアゴがかかるも、その瞬間足が滑り、歯で唇を盛大に切ってしまった。口の中が赤く染まり、涙がぼろぼろとこぼれる。ちょうど雨が降ってきたこともあり、「帰るか?」と聞くと、「最後まであきらめない!」と言って首を横に振り、もう一度登ろうとする。

もう服は泥だらけ、顔に血が上って真っ赤になり、鼻水だか涙だか分からないものが鼻提灯を作っていた。

何度も足をかけているうちに、手と足を踏ん張ってそのまま体を浮かび上がらせることを覚えたようだ。あと少し体をずらせば幹の二股に体を引っかけることができる。落ちてしまっては大けがのもとなので、ここで大人が手を貸してやる。それまでは、手伝おうとすると大声で「一人でやる!」と手をはねのけていたのである。

そうこうして、二股のところに腰をかけ、幹にしがみつく体勢を取ることができた。そこから降りてからも泣いている。最後の最後で大人の手を借りて一人で登れなかったのが相当くやしかったようだ。家までおんぶして帰ることにした。背中で道中ずっとひくひく言っていたのを聞きながら、成長を頼もしく思う。

ちなみに、「最後まであきらめない」という台詞は、一代前のスーパー戦隊、ゴセイジャーに出て来るゴセイレッド・アラタのものである。幼児期のパーソナリティ形成にスーパー戦隊が及ぼす影響というのも、このご時世にあって無視できないのではないか、とちょっと思ったりもした。