卒論締め切り前日

 すでに22時をまわったがまだ研究室にいる。

 今さっき、3人分の卒論を見終わり、修正箇所を指示し、メールで送った。

 性分だろうが「ああせえこうせえ」と細かく口を出してしまうので、論文1本を見る時間がついつい長くなる。

 明日の午前中までに修正してきてもらい、最終チェックして、提出してもらおう。

 がんばれよー。俺は帰る。

白い悪魔

 今までの遅れを取り戻すかのように、札幌を大雪が襲った。

 朝目覚めたら窓がぼんやりと曇っており、ずいぶんな結露だなと思って窓を開けると、やっぱりぼんやりと曇っていた。吹雪だったのである。雪が横から降ってくるのを久しぶりに見た。

 本日は今年最後の非常勤。この吹雪でJRはどうかと思いテレビをつけると、のきなみ交通機関が麻痺しているとの情報。こりゃだめだとあきらめ、車で行くことに。

 雪に埋もれた車を30分かけてなんとか掘り出し、ようやく発車したものの、主要な道路はひどい渋滞。なにしろ、風が積もった雪を舞いあげ、辺り一面を真っ白にしている。あたかも牛乳風呂の中に飛び込むような感じで、信号の光も注意していないと見えない。そんなわけでみなそろそろと走っているわけだ。

 普段なら30分で着くはずの大学への道のりも、今日は1時間かかってしまった。おかげで授業に遅刻。後期最初のオリエンテーションで「冬は交通機関が当てにならないかもしれないから、遅刻は大目に見ます」と言っておいてよかった。教員が遅刻していては様にならない。

 授業を終え、これで年内の仕事はすべておしまい。書くべき原稿がいくつか残っているが、それを持って明日から茨城の実家へ帰る。

雪のない街を

 卒論組は、とりあえずは全員提出できた。ただ、新年明けてすぐに(5日!)発表会があるため、来週にも発表練習を行わねばならず、気が抜けない。

 さて、今年の札幌は今のところ雪がない。降らないわけではない。降って積もってもすぐに晴れたり雨が降ったりしていつのまにか融けてしまうのである。

 どれくらい雪がないかというと、これくらいである。

 さっぽろテレビ塔ライブカメラ 平成20年12月20日16時の様子

 大通公園の映像であるが、芝生がはっきり見えている。街だけでなく、奥に見える山も黒々としている。

 温暖化してない、とか、温暖化はむしろいいのだ、とか発言する人がいる。そういう人の話を聞いて、理性の側で納得できたとしても、生活の実感として感じる雪のないことのうすら恐ろしさというものは如何ともしがたい。

卒論締め切り4日前

 ここへ来て、卒論生の慌ただしさが増してきた。18日の提出締め切りを前にして、焦りが出てきている。

 実は焦っているのは指導教員も同じこと。今年は4人を担当しているが、続々とあがってくる途中経過を読み、コメントを返す作業を人数分繰り返すのはきつい。

 たまに、「今年は卒論生20人、修論生10人ですよ」などとおっしゃる大御所の先生がいらっしゃるが、どのように論文指導されているのだろう。

 今年はスタートしたのもちょっと遅かったこともあるが、なにより例年よりも1週間締め切りが早まったことがきつさを増している。あと1週間あればとカレンダーを睥睨するもむなしい。

 こちらにできることは、ただ旗を振ること、そして食べ物を差し入れるぐらいである。先程生協でミカン箱を買ってきた。ビタミンで風邪予防、甘味で頭シャッキリを狙う。

キドキド

 地下鉄東札幌駅そばに先月オープンしたショッピングモール、イーアス札幌に行ってきました。オープン直後に様子を見に行ってみると、案の定激混みでしたので、ほとぼりが冷めるまで待っていたのです。

 しかし最近よく聞きますね、この手の大型ショッピング施設。イーアス札幌から車で5分ほどのところには、すでに安定した集客力を持つアリオがありますし、北広島にもインターヴィレッジというのができています。そんでもって、どこにでもユニクロが入ってる。ちゃっかりしたもんですな。

 さて、雪深くなるこれからの季節、軽装で子どもを遊ばせることはいよいよ難しくなります。ちょっと調子が悪ければ、一日中うちの中に引きこもることも稀ではない。そんなときはインドアの遊び場が助かります。

 札幌は、インドアの遊び場もけっこう充実しています。無料の場所としては、市の子育て支援センターがあります。意外なところでは札幌ドームの中にあるキッズパークは試合が開催されていなければ無料で利用することができます(ただし駐車場は有料)。有料の施設だと、新札幌のサンピアザにファンタジーキッズリゾートというのがあります。

 今回家族でイーアスに行った目当ては、ボーネルンドの経営する有料のインドアプレイルーム、 Kid-O-Kid (キドキド)でした。選択肢が一つ増えたのも嬉しいですし、なにより家から近い(車で10分程度)のがいいです。

 朝10時過ぎに行くと、すでにキドキドの前には親子連れの行列ができていました。中で子どもたちが遊ぶ様子をアマネに見せましたが、 あまり食指が動かない模様。しかたなくぐるりとショッピングモール内を見て回りました。テナントの数はアリオに及びませんが、全体にインテリアのおしゃれさを売っている感じがします(経営がダイワハウスだからでしょうかね)。

 しばらくすると「遊ぶ遊ぶ」と言い出したので、ぼくと二人でキドキドに潜入。

 ビヨビヨと飛び跳ねるマットとか、中に入れるチューブのような体を使って遊ぶものには目もくれず、まっすぐにごっこ遊びコーナーへ。 おもちゃのキッチンやリビング、衣装はもちろんのこと、食料品の並ぶ棚や会計をするレジまであります。

 お次はボールプールへダイブ。ボールの海の中をざばざばとかき分けて進むのが楽しそう。プール中央にはジムもあり、子どもたちがよじ登ったり降りたりして遊んでいます。

 おもしろいのは、砂場。室内ですが、砂場があるのです。遊ぶ際は備え付けのゴム長を履いて入ります。スコップ、バケツなども完備。また、砂はほどよく湿っており、山を作ったり団子を作ったりすることもできます。外の公園はすでに雪に覆われており、砂場で遊ぶのは久しぶりなので、アマネは夢中になってバケツに砂を入れておりました。

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 1時間の滞在、親子2人でちょうど1000円(割引券使用後)でした。大人もけっこう楽しく遊べる施設で、これから人気が出るんじゃないでしょうか。というか、すでに大人気で芋洗い状態の遊具もありました。

 惜しむらくは、トイレが併設されていないこと。いったん出て、ショッピングモール内のトイレを使うことになります。これだけが本当に惜しい。