サイレンの日々

最近はずっと,部屋の中にいるとどこかでいつも消防車だか救急車だかパトカーだかのサイレンが鳴っている,そんな状況でした。

久しぶりの更新です。

ただいま2018年9月10日早朝です。さかのぼること5日前,9月4日夜から5日朝にかけて,台風21号が北海道の西側を通りすぎました。

4日朝から四国・近畿に甚大な被害をもたらした勢いをほぼ保ったままの風は,夜の間ずっと吹き続けていました。ベランダに置いておいたポリバケツががたんがたんと倒れるので,家の中に取り込んでおきます。

明けて5日に大学へ行ってみると,構内の木の枝が地面に散乱していました。それだけでなく,何本かは倒れてしまったようです。あちこちでチェーンソーで落ちた枝や倒れた木を切る音が響いていました。

やれやれと,台風一過のむわっとした空気を浴びながら布団に入った夜中の3時。体が揺さぶられる感覚と同時に枕元に置いておいたスマホからビヨビヨビヨと警報音が流れてきたのに気づきました。

時間にしてどれくらい経ったのか分からないのですが,そのときはああ地震だなあくらいに軽く考えていました。

上の子どもが起き出すのに気づいたのでリビングに行ってみると彼がつけたテレビから地震速報が流れています。震度6という数字が画面の隅にちらりと見えたかと思うと,突然ぷつっとテレビが消え,室内の明かりも消えました。窓の外も真っ暗となり,音もなくなりました。

このときは,まあすぐに電気は戻るだろうと思いましたが,まさか全道で停電という事態だとは知らず,結局復旧したのは次の日,7日の朝のことでした。それでも6日の夜は電気なしで過ごさざるを得ず,味付けのりの空き容器にローソクを立てて部屋のあちこちに置いて明かりを採りました。

子どもを連れて公園に行ってみますと,そこの水飲み場にはポリタンクやら空いたペットボトルやらをもった近所の方が列を作って水を汲んでいました。この地域の水道管自体がどうこうなったわけではなく,ポンプなどを使っているのでしょう,電気が止まると水も止まる家庭がある,ということです。幸いにして,自分の住んでいるマンションのガスと水道は問題なく使える状況でしたが,いつどうなるか分からないということで風呂に水を貯めておくことに。

この間冷蔵庫にあるものを細々と食べて過ごしました。ガスも問題なく使えたので,ご飯は炊けましたし(うちはガスで炊いていたのです),冷たいものを温め直すときにはフライパンに入れて蒸しました。IHのコンロを使っていたお宅は大変だったのでは,と思います。

9日までにライフライン関係は大きな被害を受けた地域以外は復旧したように感じます。しかし問題は物流,特に食料で,コンビニの食料の棚はほぼどこも払底していました。スーパーがかろうじて生鮮品含め置いている程度ですが,それでも通常の4~5割の量でしょうか。しかも高い。

これ以上大きな地震が起こらない限り,今週なかばには台風と地震以前の生活に戻れると思うのですが。