旭山動物園に行ってきた

 一夜明けて晴天。本日は旭山動物園に行くというメーンエベントがあります。

 と,その前に,名だたる美瑛のパッチワークの丘をドライブ。金色と緑色に塗り分けられた,波打つような丘。すっくと立つ防風林。きれいですねえ。

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 美瑛の街から一路旭川へ。旭川空港の脇を抜けると,道ぞいに動物園の案内が現れ始めました。その案内にしたがって走ると畑の真ん中にこんもりとした山が見えます。どうやらあそこにあるらしい。

 動物園へ続く道には続々と車が通っていきます。動物園の無料駐車場が何か所かあるようですが,どこも満車らしい。有料の駐車場には道沿いにおじさんが立っており「正門に近いよ」「西門に近いよ」と道行く車を呼び込んでいます。正門に近いという駐車場に停めて園に向かうと,いやあなんでしょうこれは。入場口には人が列をなしています。が,入場制限をしているわけでもなく,すぐに中には入れました。

 入場口で,スタッフのおじさんが「今日は29度を超えるという予報が出ています。気をつけてください」としきりに叫んでいます。

 妻が事前に情報を仕入れ,「ペンギンが空を飛ぶ」らしいペンギン館に行こうとしました。が,入り口には人の列。

 うーん,では,と,その向かいにある,あざらし館へ。ここも入り口には人の列。10分ほどで入れましたが,アザラシが通れるようになっている水の柱の周りには人がごった返していました。アザラシくんはなかなかそこを通ろうとせず,近くに来るたびに「あー,おー」とため息が漏れます。ようやくアザラシがそこを通ると,「おーーー」と歓声があがりました。

 妻が「シロクマ館に行く」と言い出したのですが,そこもやはり何重にも折れた人の列ができています。勝手に行ってもらい,アマネとふたりで建物の外に放り出されたシロクマを見ていました。なにしろ気温は29度ですから,シロクマはへばっておりました。

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 その後,トラ,ライオン,ヒョウ,チンパンジーを見て昼食。東門にある「モグモグテラス」というレストランも人がいっぱいでしたが, 11時頃に行ったのですぐに入れました。

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 アマネくらいの子どもには,やはり実際に触れることのできるくらいの小動物がいいようです。「こども牧場」にいるアヒルのかわいいこと。ゴールデンレトリバーがテラスでへばっているのを,子どもたちが一生懸命なでています。

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 太陽が照りつける中,もうあちこち歩き回るのもいやになってきました。園は山肌の斜面にあるのですが,その斜面を利用して水が水路に沿って流れ落ちています。動物に飽きた子どもたちはここで水遊びを楽しんでいました。今朝は「水遊びしない」と言っていたアマネですが,他の子がしているのを見ると「やるー」。で,ズボンを脱がせて水の中に。かく言うぼくも,子どもの面倒を見るふりをして水につかって涼んでいました。暑いときは動物を見ずに,水遊びをするのがおすすめかもしれません。

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 いまや日本一有名になってしまった旭山動物園。初めて来たのですが,夏休みに入って人が多く,おまけに暑いという最悪の状況でした。あとで学生に話したら,「この時期に行く道民はいませんよ」だそうです。 

 年間パスを買いましたので,今度はもう少し涼しくなってから,あるいは雪が降ってから来ようと思います。

富良野に行ってきた

 週末,家族で富良野から旭川へと1泊でドライブに出かけてきました。

 道央道を北へ,滝川で降りてトコトコと走り,山を越えると富良野に入ります。

 最初の目的地は,ラベンダー畑で有名なファーム富田。夏休みに入ったばかりだけあって,駐車場に入る道にはすでに車が列をなしていました。それでも10分ほど待てば車を停めることができました。

 以前一度だけ8月に来たことがあるのですが,そのときにはすでにラベンダーは終わっていました。なのでけっこう空いていたんですよ。ですが,さすがに花の最盛期だけあり,農園内は人でごった返していました。

 ついつい人の多さばかりに目にいってしまいますが,きちんと花も見てきたんですよ。

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 富良野の畑を碁盤に区切る直線道路をひた走り,「北の国から」のセットの脇を通ると,「ふらのジャム園」があります。このジャム屋さんのすぐお隣には,なぜかアンパンマンのグッズのショップがあるんですよ。どうも,ジャム園のキャラクター製作をやなせたかしさんに依頼した縁で,ショップができたようです。

 ぼくらが着いた頃,ちょうどアンパンマンが来ていまして。一緒に写真に写ってくれました。アマネは緊張していた様子。抱っこされて泣き出してしまう小さい子もいました。

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 本日の宿,白金温泉に向かいます。ホテルからは,噴煙のたなびく十勝岳が望めます。従業員の方曰く,噴煙が白ければ大丈夫だが,黒くなったら噴火するのだそうです。

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 しょっちゅう連れて行っているせいか,アマネは広い風呂が大好き。特に,露天風呂がお気に入りで「外のお風呂行く」と何度も連れて行かれます。 

 今日一日外にいたせいか,顔が黒くなりました。明日は旭山動物園に行きます。

ハーバーマス読書会終了

 もう先週の話ですけどね,ハーバーマス『コミュニケイション的行為の理論』読書会を開きました。

 参加者は,私含めて4名。ハーバーマスを専門に読んだことのないメンバーは誰もいなかったので,
群盲象をなでるがごとくに大著に挑みました。

 当初は2日間で3冊制覇などと目論んでおりましたが,やはり無理で,上巻の1章を何とか腑に落ちるまで読み込んでタイムオーバー。

 せっかくなので続きを読みましょうという話になり,次回11月1~2日,大阪での開催の運びとなりました。ので,
ご関心のある方はどうぞ。

理想の酒場

 札幌生活6年目,ついに,ついに,わたくし個人的に理想の酒場に巡り会えました。

 ところは南北線平岸駅前。1番出口から出てすぐの通りを渡ると,数軒の飲み屋が軒を連ねた区画があります。その一軒,「もつ一」
がそこです。

 縄のれんをくぐると,変形コの字型のカウンター,そして左手に小上がりがあり,数卓のテーブル。お客さんはおらず,
おかみさんがカウンターに座って新聞を読んでいました。「いらっしゃい」。

 カウンターに座り,正面の板壁に貼られたメニューを見ると,お,黒ホッピーがあります。キンキンに冷えたジョッキに,
すでにできあがった状態でホッピーが注がれてきました。これで400円。お通しには昆布巻2つとこんにゃく。これが300円。

 お店の名前が「もつ一」だけに,小袋刺しなんてのがきちんとあります。珍しいので頼みます。薬味にはごま油を。出てきたのが,
小皿に盛られたマカロニ状のゆでられた小袋。こりっこりでおいしいですねえ。これで400円。

 もつ煮込みもありましたので,お願いします。ここのはオーソドックスな煮込み。味噌仕立てのスープに,もつ,こんにゃく,豆腐,
大根,その他が入り,上にネギがかけられています。煮込みなんて,と思うでしょうが,
札幌でおいしい煮込みに出会うのは希有な出来事なのですよ。煮込み不毛地帯と言ってもいいでしょう。
最近はホルモン焼きやもつ鍋が札幌でも流行の兆しを見せていますが,煮込みはてんでダメです。その中にあって慈雨のような存在,
それがここの煮込みです。これで400円。

 その他,串焼き1本100円をはじめ,メニューはいろいろありますが,一番高くて400円のようです。
トマトや厚揚げなど200円台のものも。これは心強い。

 もう一杯黒ホッピーを頼んだ頃に,もう一人お客さんが来ました。入り口右手の棚に置かれた焼酎の瓶を自分で取り出し,「ホッピー」
と注文。ボトルキープしておけば,自分でつくることが出来るみたいですね。

 お勘定は2100円。どうもごちそうさまでした。

 なんてことのない酒場なんですけどね,自宅に近く(歩けば15分程度),普通の煮込みがあり,新鮮なモツがあり,串焼きがあり,
さんざ食べて2000円以内で収まるようなお店を探していたんですよ。北千住で言えば「永見」級のお店と言えばお分かりでしょうか。

 いやあ,最高でした。また来よう。

 メモ: 「もつ一(いち)」 営業時間 平日 17:30~26:00,土日 17:30~24:00,月曜定休。

写真→イラスト

 アルファブロガーとしておなじみの小飼弾氏のブログからの情報。

 404 Blog Not Found  これスゴ! – BeFunky

 アップした写真をイラスト風にしてくれるサービスがこちら。

 Befunky

 たとえば,こんなファンキーな写真が。

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こんな感じの,ファンキーなイラストに。

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 オー。こりゃすげえや。

 まっさきに思い浮かんだ使い方は,研究目的で撮影したビデオ映像から取り込んだ静止画を,ファンキーな線画にすること。静止画そのままだと,個人の顔が特定されるため,プレゼンや論文に載せるにはなんらかの加工が必要なわけ。

 これまでは,静止画が映ったディスプレイに紙を置いてトレスしたり,フォトショで輪郭抽出をしたりしていました。そんな手間もこのサービスで一発解消!

 …と思ったのですが,利用規約を読むと,「個人利用に限る」とありますね。うーん,残念。

芽利き

 月曜日は,夕方より学部の若手教員による自主研究会。

 釧路でながらくNPO「地域生活支援ネットワークサロン」の運営に携わってこられた日置真世先生が,この5月に新しく子ども発達臨床研究センターの助手に就かれたので,お話しいただく。

 地域で暮らすなかで出てくる問題の「芽」をうまく発芽させ,大きな木にしていく。その「芽」に気づくか気づかないか。行政の対応は往々にして後手後手であり,制度が整ったときには問題を抱えていた人はすでにおらず,結局「芽」すらなかったことにされてしまう。その「芽」を発芽させる場所としてのサロン。

 おそらくこれから必要なのは,問題を大樹の「芽」として見ることのできる目利き,いわば「芽利き」だ。そうした人は,たぶん自分一人ではものごとを片付けられない人だろう。「自立」を目指すような教育や支援は,そうした人はイカンというメッセージをぷんぷんと発する。たぶん,それでは「芽利き」は生まれない。

 てなことを考えながらうかがった。

 研究会のあとは歓迎会。先日卒業生のIくんと行った,大学そばの「umi」へ。

 日置先生は教育学部の卒業生である。そのときの指導教員だったO先生も参加して,当時の話に花を咲かせた。

おそらのヘリコプター、まちかどのおまわりさん

 今日もまた雲の上からパラパラパラとプロペラの回転音がひびく。

 一機,二機,三機。

 地下鉄に乗って大学へ急ぐ。構内の柱を背にして,薄青のシャツを着た男性が居丈高に立つ。

 あの柱に,この角に,あの通りに。

 増えたなあと思ったのは先週のことだったか,その感覚は薄れ,もう慣れてしまった。

 イタリアから来たというアーティストがマイクに叫ぶ。

 「サミットのことなんか,メディアは無視している」「未来がどうなるか,資本の側だって分かっちゃいない」

 マイクの音が響く遠友学舎の上をまた一機渡っていく。

 「あ,ヘリコプターよ」

 子どもは空を指さして,嬉しそうに,たどたどしい口で叫んだ。

 「ヘリコプターバイバーイ」

 私たちは,アイステーシスなるものを問題にしなければならないとあらためて思った。