芽利き

 月曜日は,夕方より学部の若手教員による自主研究会。

 釧路でながらくNPO「地域生活支援ネットワークサロン」の運営に携わってこられた日置真世先生が,この5月に新しく子ども発達臨床研究センターの助手に就かれたので,お話しいただく。

 地域で暮らすなかで出てくる問題の「芽」をうまく発芽させ,大きな木にしていく。その「芽」に気づくか気づかないか。行政の対応は往々にして後手後手であり,制度が整ったときには問題を抱えていた人はすでにおらず,結局「芽」すらなかったことにされてしまう。その「芽」を発芽させる場所としてのサロン。

 おそらくこれから必要なのは,問題を大樹の「芽」として見ることのできる目利き,いわば「芽利き」だ。そうした人は,たぶん自分一人ではものごとを片付けられない人だろう。「自立」を目指すような教育や支援は,そうした人はイカンというメッセージをぷんぷんと発する。たぶん,それでは「芽利き」は生まれない。

 てなことを考えながらうかがった。

 研究会のあとは歓迎会。先日卒業生のIくんと行った,大学そばの「umi」へ。

 日置先生は教育学部の卒業生である。そのときの指導教員だったO先生も参加して,当時の話に花を咲かせた。

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