【学会】日本教育心理学会第56回総会に参加します

11月7日(金)~9日(日)に神戸国際会議場(主催:神戸大学)で開催される日本教育心理学会第56回総会にて以下の研究発表を行います。

PF029 授業に参加する児童の身体リズム-「ビジネス顕微鏡」を用いた授業研究の試み(1)
伊藤崇(北海道大学)
日程・場所 2014/11/08(土)16:00~18:00 5階ラウンジ

また,以下のシンポジウムに参加します。

2014/11/07(金)13:30~15:30 403
JB04 改めて幼児教育と小学校教育の学びの連続性を問う
企画・司会 滝口圭子(金沢大学)
話題提供 伊藤崇(北海道大学)
話題提供 田爪宏二(京都教育大学)
話題提供 若山育代(富山大学)
指定討論 杉村伸一郎(広島大学大学院)

べてるの家のエスノグラフィ

とある理由で,この秋に,浦河町のべてるの家を見学させていただけることになりました。

これまたとある理由で,べてるの家のことについて英語で紹介されたサイトなどがないか物色しておりましたら,そこをフィールドワークした映像人類学者がいること,さらにはエスノグラフィを書いておられることを知りました。

Karen Nakamura

Diability of the soul

さっそく本を買い,サイトを参照させていただきました。

エスノグラフィについてのサイトには,フィールドワークの過程で撮影された映像をきちんと編集したフィルムが紹介されています。本を買うとついてくるDVDにおさめられているのとだいたい同じ動画です。

と,そうこうしている矢先に,件の本が邦訳されたのですね。こちらも買ってしまいました。

言語は質的研究のツールとして適切か?

心理学研究における質と量の対立については無益だ,というのが私の立場です。

それよりも,ことさらに両者の対比をするのが質的方法を採用する側であることが気になります。

質だ質だという場合に,ではその研究が採用する「言語」というツールはどうなのよ,と思うのです。

ここにタマというネコがいて,あそこにミケというネコがいます。これら2匹は,当然,個として固有の人格ならぬネコ格をもったネコです。

にもかかわらず,言語の水準においては,私は2匹を「ネコ」というカテゴリーによってアイデンティファイし,同じ「ネコ」という表現形式を用いて指し示します。

ネコという単語があるからそう認識するのか,それともネコが実体としてあるのかは古典的すぎる問題なのですが,いずれにせよ,ネコという単語を用いることにより,固有のネコ格が捨象されることは事実です。

つまり,言語は,質的な差異を無視するツールなのです。

しかし,固有のネコ格を捨象するからこそ伝わるものもあるのであり,トレードオフの関係にあると言えるでしょう。

そういう言語というツールの特質を分かっていて質的研究のツールとして言語を採用しているのですか,と問いたいのです。きょとんとされるのでしょうけどね。

ニセコで合宿

Niseko.jpg

9月7~8日の日程で,学部+大学院拡大ゼミ合宿が行われました。

ゼミの博士課程に在籍している北海道科学大学の先生の口利きがあり,同大がニセコにもっている宿泊研修施設をお借りすることができました。

たまたま貸し切りにできたこともあったせいでしょうが,デザインのすぐれた,とても過ごしやすい施設でした。

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合宿の内容は,主に各自の研究発表にあてられました。学部3年生から博士課程3年目まで幅広く,お互いに勉強になったことと思います。

自分はと言えば,雰囲気がよくて昼間からビールを飲みながら研究発表をうかがっていました。

その流れで夜のBBQに突入し,ほどよくできあがりました。花火をもって走り回ったり,そばを流れる小川に入って遊んだりと,なかなか楽しく過ごせました。

このところ出張続きでへとへとだったところに,いい息抜きができたように思います。