タネとホネ

 保育園で野菜を育てることになったようで、アマネが急に「タネ」に興味を示し始めた。保育園ではダイコンの担当になったらしい。

 日曜の今日、温泉に入りがてら、由仁町のゆにガーデンに行ってきたのだが、その売店にサカタのタネが売られていた。「タネタネ」と言うので、ミニトマトと二十日大根とヒマワリのタネを買ってきた。

 当然ながら、タネを買うだけでは芽は出ない。それなりの土壌が必要だが、団地ではそれは難しい。仕方なくホームセンターに行って、芽を出させるための小さな容器と土を買ってきて、ベランダに置いた。土を入れるのは父親の役目、そこにタネをまいてじょうろで水をやるのはアマネの役目。

 何かを「育てる」のは実はわたしも久々のこと、けっこう楽しい。

 ところで、来週は東京に行く。Tくんの結婚式に呼ばれたのでのこのこ出かけていくのだが、どうせならと前泊して行くことにした。披露宴は夕方からなので日中どう時間をつぶそうか考えていたのだが、こういうのが開かれていることを知り、ちょうどいいので行くことに。

 21_21 Design Sight

 第5回企画展 山中俊治ディレクション 「骨」展

 30日の2時からオープニングトークで明和電機社長が来られるとのこと。昨年のお礼かたがたご挨拶しに行く。

 六本木と新宿って、地下鉄でつながってるんだねー。

啓蟄

 このところの日の照り方はすっかり春だ。街場の根雪はほとんど融けて、道路の端に集められていた雪の山の根の方からはちょろちょろと水が流れている。雪に押し潰されて茶色く変色した落ち葉のあいだから薄緑色をしたふきのとうが顔を出す。

 もう冬の装備も要らないだろうと、近所の車屋に行って新品の夏タイヤに履き替えてきた。スタッドレスのあのベタベタとまとわりつくような乗り心地から解放されて気分もいい。

 冬の間巣ごもっていた生き物もぼちぼちとわたしたちの視界に戻り始めた。公園の川にカモが泳いで、必死になにやらついばんでいる。

 動物だけではない、人間の子どももそうだ。

 団地の小さな公園に、地面を覆っていた雪がなくなると、近所の子どもたちがわらわらと戻ってきた。自転車のペダルをぐいぐいと踏み、ぬるんだ空気を切り裂いて駆け抜けてゆく。ブランコには二人乗り、すべり台はすべる方から登る。冬の間できなかったことを、存分にやっている。

 うちの子どもも同様で、外に出たがる。おんもに出たいと泣いていたわけではないが、やはりどこかで春よ来いと思っていたのだろうか(実際は先週まで九州に行っていてすでに春を経験しているわけだが)。

 彼もひと冬でだいぶ成長したようで、昨秋はさほど興味を示さなかった自転車にやたらと乗りたがる(しかし自分でこぐことはできない)。子どもたちの集まる公園に行き、お兄ちゃんお姉ちゃんの集まりにやたらと顔をつっこみたがる。どんな集まりでもみそっかすであるし、相手にもされないわけだが、どう対応するのだろうと親は端から眺めるのみ。

禁酒生活

 膝の裏をポリポリかいていたら化膿してひどいことになった。ズキズキ痛み、患部は赤く腫れ上がった。

 これはたまらんと、やむなくかかりつけの皮膚科に行くと、抗生剤をくれた。

 こうして毎食後錠剤を飲んでいるのだが、アルコールとの飲み合わせはやめた方がよかろうと思い、ここ5日禁酒している。

 おかげさまで体重は落ち、手のひらに変な汗をかくクセも消えた。

 薬のお陰で足がズキズキ痛むのも、かゆみもすべておさまっているが、抗生剤は一定期間飲み続けなければならないので、あと2日ほど酒は禁止である。

 このままずっと禁酒していれば、それはそれは素晴らしいことなのだろうが、今週末は職場の懇親会があるので飲まないわけにいかない。いやあ残念であることだよ。

自宅でホッピー!

 キンミヤを買った話を書きましたが、そうすると今度はホッピーの方にもこだわりたくなってきました。

 ホッピーを焼酎で割るときに一番おいしい比率は1:5なのだそうですが、その割合で簡単に作ることのできるジョッキがあるのです。そのジョッキと家庭用ホッピー3種類(白、黒、55ホッピー)がセットになったものを販売しているサイトを発見。

 ホッピー宅配便

 これはすばらしい。さっそくメールしたところ、すぐに返事が。そして本日、箱に入って届きました。

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 ジョッキが2つに、3種類のホッピーが3本ずつ。これで2千円ちょっと。

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 さっそくいただきましょう。ジョッキ側面に描かれた★印のところまでキンミヤを注ぎます。割るのは、せっかくですから、1ランク上だという55ホッピーにしてみます。

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 ジョッキにだぶだぶだぶ。

 いただきます。ごくごく。あ、これはうまい。「気がする」ではなく、これはほんとにおいしいです。

 残り8本。大事に飲みます。

キンミヤはいずこ

 「キンミヤ」をご存知だろうか。四日市市にある酒造会社、宮崎本店の焼酎である。

 本当の名を、亀甲宮と言うらしい。ラベルを見れば分かるのだが、金色で染め上げられた六角形の中に堂々の「宮」の一文字。亀甲の中に宮だから亀甲宮なのだろうが、その金色が人の目を引きいつの間にか「キンミヤ」の愛称で呼ばれるようになったものと思われる。

 焼酎と言っても1升ン万円するプレミア焼酎などではない。ただの甲類である。純やトライアングルや大五郞である。道産子ならばサッポロソフトである。

 そのキンミヤがどうしても飲みたくなった。というのも、近所の酒屋で家庭用のホッピーを見つけて入手したからである。なんてことのない酒屋にすら置かれるようになったということは、ホッピー文化は北海道でもすでにある程度根付いたということだろう。

 ただ、ホッピーだけでは酔うことはできない。焼酎が必要だ。ホッピーというと、私の頭に浮かぶのがキンミヤである。この焼酎、東京の一部の古い居酒屋では、なぜか、定番の銘柄として供される。そうした店では、ホッピーやサワーを作るのにも使われるわけで、自然、ホッピーの瓶とキンミヤのラベルがカウンターに並ぶイメージが焼き付いてしまったというわけ。

 私のキンミヤ初体験は北千住の名店中の名店「大はし」。ここで焼酎を頼むと、これと炭酸、梅シロップが出てきた。これがまた、名物の煮込みとぴったり。煮込みの甘さをすっきりと洗い流してくれるような感じなのだ。

 しかし、ホッピーほどには全国展開をしているわけではないキンミヤ。一部の呑み助のあいだではメジャーでも、ここ札幌で入手できるかどうか。本家本元宮崎本店ではネット通販をしている。あきらめて、会員登録して送料600円を払って1升注文しようかと思ったそのとき。

 ふと思い立ち「札幌」「亀甲宮」でAND検索してみたところ、なんと近所のショッピングモール、アリオ札幌が引っかかってた。どうも、イトーヨーカドーのネットスーパーの商品一覧らしい。家庭で注文すると、専門のスタッフが店内から注文の品を集めて配送してくれる、というあれである。ということは、店内の酒コーナーにキンミヤがあるということ。

 そこで、用事のついでに行ってみた。数ある甲類焼酎に並んで、あったあった。なんと、棚にあるのは720ml瓶が残り2本。これを逃すと今度いつ出会えるか分からないと、買い占めてしまった。

 自宅に戻り、焼き鳥を食べながらグラスにキンミヤを注ぎ、黒ホッピーを勢いよく注ぐ。さあ、飲んでみよう。ぐーっとのどに流し込む。うん、うまい。ような気がする。

SAPICAを買った

 札幌市営地下鉄で「のみ」使えるICカード乗車券SAPICA(サピカ)を手に入れた。

 札幌近郊ではすでにJR北海道が「Kitaca(キタカ)」というICカード乗車券を導入しているのだが、SAPICAとの相互利用は今のところできない。だから「のみ」なのである。ちなみに、同じ経営主体であっても、バスでも市電でも使えない。ゆくゆくは使用できるようになるのだろうが。

 さて、入手方法はいたって簡単、切符を買うのと同じ券売機で「ICカード」を選択すればよい。

 カードには「無記名カード」と「記名カード」(と、あと定期券)がある。カード残高が一定以下になると自動的にクレジットカードからチャージしてくれる「オートチャージサービス」を利用したかったため、最初から記名カードを選んだ。

 記名カードを作るのもいたって簡単。券売機でICカード→記名カードを選択した後、画面の指示に従い、自分の名前、生年月日、電話番号を入力すればよい。このとき、文字や数字のキーアイコンが指先の大きさに比べて微妙に小さくて押しづらい。ご高齢の方は悩みそう。

 すべての項目を入力し終えると、自分の名前が印字されたICカードがにゅうと出てくる。

 これをもって、改札上部のICカードリーダ部に触れれば難なく入場。

 駅を出るとき、試しにカードを裏返してリーダにかざしてみた。きちんと認識してくれる。すばらしい。

 というのも、札幌市営地下鉄の自動改札機は、裏返された切符やプリペイドカードを認識することができないのである。技術的な問題なのかなんなのか、とにかくそうなのだ。

 それが、IC化で一気に解決。カードの裏表を気にしなくても良くなった。これはありがたい。

 内地ではSuicaをはじめとしたICカード乗車券がもはや常識になりつつある今、こんなことで騒ぐことはバカバカしいのかもしれないが、はじめて扱った人間からすれば素朴に嬉しいのである。

正月休み終了

 昨年実家へ発ったときには大雪に見舞われていた札幌も、新年明けてしばらくは暖かかったようで、置いておいた自動車の周りの雪がシャーベット状になっていた。

 長くとれた正月休みも終わり、昨日実家から札幌に戻ってきた。

 あちらは年末年始好天であった。子どもたちは庭でイヌのようにはね回って遊んでいた。やはり子どもの相手には子どもが一番なのだろう。

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 ぼくは書き残した原稿が1本あったので、資料とPCを持ち込み、子どもたちの「遊んで」攻撃を避けながら正月二日にようやく書き上げてメール。

 なんだか年々「お正月」感がなくなっているような気がする。ずっと昔は、ザッピングをしても同じ映像が映っていることに感動しながら「ゆく年くる年」をながめ、遠くから聞こえる除夜の鐘を聞いて眠りに落ちていたように思う。今では酒をかっくらい、酔っぱらって12時前に意識をなくす。

 それでもなんとか正月気分を味わおうと3日に一家総出で鹿島神宮へ。参道から奥の院まで人でごったがえしていた。鹿島神宮といえば鹿なのである。アマネは飼われている鹿にエサ(ニンジン)をやっていた。

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 4日、実家から浦安に移動。家族3人でディズニーランドに行くため。デゼニランドではなく、ディズニーランドである。大学1年の時に高校の友人と来て以来だから15年ぶりか。

 冬休みの家族連れでランド内は激烈に混んでいた。アトラクションはどれも1時間や2時間待ち。比較的すぐに乗れそうなメリーゴーランドやダンボがくるくる空を飛ぶものにアマネを乗せる。その間、ぼくは「プーさんのハニーハント」に並んで待っていることに。ちょうど新書を持ってきていたので読みながら並ぶ。合流し、1時間半ほどで中に入ることができた。

 ちょうど午後のパレードを見ることができた。ディズニー映画のキャラクターがどっかんどっかん出てくるもの。アマネはお気に入りのバズ・ライトイヤー(トイ・ストーリー)が登場するとさかんに手を振っていた。パレードのオオトリはもちろんミッキー。座って見ていた目の前で踊ってくれたのでそれはラッキーであったろう。

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 そんなこんなで札幌に戻ってきたのである。

 明けてすぐ、卒論発表会。3日間かけて行われる。うちのゼミは最終日なのでまだ余裕がある。今日は発表練習をおこなった。まあなんとかなるだろう。

白い悪魔

 今までの遅れを取り戻すかのように、札幌を大雪が襲った。

 朝目覚めたら窓がぼんやりと曇っており、ずいぶんな結露だなと思って窓を開けると、やっぱりぼんやりと曇っていた。吹雪だったのである。雪が横から降ってくるのを久しぶりに見た。

 本日は今年最後の非常勤。この吹雪でJRはどうかと思いテレビをつけると、のきなみ交通機関が麻痺しているとの情報。こりゃだめだとあきらめ、車で行くことに。

 雪に埋もれた車を30分かけてなんとか掘り出し、ようやく発車したものの、主要な道路はひどい渋滞。なにしろ、風が積もった雪を舞いあげ、辺り一面を真っ白にしている。あたかも牛乳風呂の中に飛び込むような感じで、信号の光も注意していないと見えない。そんなわけでみなそろそろと走っているわけだ。

 普段なら30分で着くはずの大学への道のりも、今日は1時間かかってしまった。おかげで授業に遅刻。後期最初のオリエンテーションで「冬は交通機関が当てにならないかもしれないから、遅刻は大目に見ます」と言っておいてよかった。教員が遅刻していては様にならない。

 授業を終え、これで年内の仕事はすべておしまい。書くべき原稿がいくつか残っているが、それを持って明日から茨城の実家へ帰る。

懐かしの雪

 昨晩は札幌に大雪が降った。前日まではそんなそぶりも見せなかったのに。

 また今年も雪かきに明け暮れる日々が始まるのかという暗鬱な気持ちが浮かぶ。

 と同時に、地べたを覆うこの白さを懐かしいとも思うようになった。さすがに6年も札幌にいると感覚がそうなってくるのか。

 雪もまたいいもんである。

 夜空がぼうっと鈍く明るく光るなか、しんしんと降るのをずっとながめているのもいい。

 静まりかえった夜中、もふもふもふと間抜けな音を立てながら雪道を走りぬけていくスタッドレスを聴くのもいい。

 冬というのは空気が乾燥して音がよく響くもんだが、雪の中では跳ね返ることもできず、それが静けさを作るのである。

 そうしたいっさいが懐かしい。

 しかししばらくたてば、白い根雪に隠された土の色を今度は懐かしく思うのだろうな。

道産子

 保育園に入り,アマネはいろいろな言葉を覚えてくる。

「パパ,ここ,おっちゃんこして!」

 おっちゃんこ,というのはぼくも家でよく使うので違和感がない。ちなみに,おっちゃんこというのは「座る」という意味である。

 ところが,先日アマネが発した言葉には笑ってしまった。

「言ったしょー」

 そんな言葉は家庭では誰も使わないので,保育園で覚えてきたのだろう。

 「~しょ」という語尾は言うまでもなく北海道弁の特徴の1つである。たとえば「うまいっしょ」のように用いる。
ぼくはこの語尾使用にもディープさの違いがあるように感じている。「うまいっしょ」のように,語尾の前に促音が入るものは初心者の証で,
「いったしょ」のように促音が入らないのは熟練者の証のように思うのである。前者はピジン的,
後者はクレオール的といってもよいかもしれない。

 君は道産子なのだなあ。