母はなくとも

先週末は家内が仕事の関係で旭川に1泊2日の出張とあいなり、子どもと一緒に2日間を過ごしました。実は母子が離れて寝るのは生まれてから初めてだったりします。

もう5歳だし、夜中に「ママー」と泣くこともなかろうと思っていましたが、少し不安なところもありました。が、ふたを開けてみれば何のことはない、いつものように飯を食べて風呂に入り、ぐうすか寝ることができました。

あとは「一人で寝る」だけですが、これは「小学校に上がったらする」と自分で宣言しているので、それまでは待とうかなと。

ぐうすか寝たのにも理由があり、土曜はなじみの「ゴーヤちゃんぷる」の宴会に息子共々参加させてもらったのでした。宴会では、近々近所に店を開くというチリから来た兄弟が本格的な南米音楽を披露してくれたのですが、息子はそれを聞いて発奮。折良く兄弟が小さなマラカスを持ってきていたので受け取ると、しゃかしゃか振りながらいっちょまえにステップを踏んで踊っていました。

その時の様子を、札幌の酒飲みで知らぬ者はない「酒匠こばやし」の社長がブログで紹介してくださいました。感謝します!

酒匠こばやし 店主のひとりごと – 第7回 かりゆしウェアーでゴーヤちゃんぷるの夕べ新年会

好きこそものの

最近のアマネはすっかりゴセイジャーにご執心である.

おかげで,我が家にはゴセイジャーグッズがあふれている.つい先日は家内の実家に帰省した際に,ゴセイアルティメットを買ってもらい,よっぽど嬉しかったのか,毎日朝起きるとカチャカチャと変形させて遊んでいる.

同じ男として,彼の気持ちは大変よく分かる.ぼくの頃は,ウルトラマンにゴレンジャーに仮面ライダーにドラえもんだった.いろんなグッズを買ってもらったように記憶している.そういう人間でもなんとかここまで成長することができるのである.

そんなに好きならば,ちょっとは将来への投資としてその気持ちを利用させてもらおうと,「カルタ」を買ってやった.もちろんゴセイジャーのである.

彼の発達的な程度にあっていたのか,すっかり夢中になって親と一緒に毎日勝負している.いつもはぼくが読み札を読み,彼が「ハイ!」と絵札を取っていたのだが,先ほどは彼が読み札を読むことに自分からチャレンジした.

彼はどうも文字の読み書きには極端に慎重で,書くのはもちろんのこと,文字を読むのもなかなかおぼつかない.しかしゴセイジャーの読み札はたどたどしくも読もうとしていた.結局あきらめることなくすべての札を読み終えることができた.

好きこそものの上手なれとは言うが,苦手なものに立ち向かわせてしまうあたり,ゴセイジャーの力には瞠目すべきものがある.

七五三

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もう先週の土曜のことになりますが、七五三のお詣りをしに、北海道神宮まで行ってきました。記念写真はすでに近所の写真館ですませてきたので、今回はお詣りのみです。

北海道は本州と違い、11月ではなくて10月に七五三をするようで、それは雪を避けるためなのだそうです。

もうすでに昨年七五三をすませている甥っ子から一張羅を借りて、親もそれなりに正装をし、いざ神宮へ。いつもは神宮のさらに上にある円山動物園にばかり行っていたので、新鮮な感じです。

神宮の駐車場から参道へ。露店が何店か出ていましたね。帰りにそこでゴセイジャーのお面を買うことになるのですが。

境内の中で祈祷の受付をしてくれます。ひとり5000円。子どもには首から提げるメダルをくれました。これをかけていることで七五三の目印になるのだそうです。

すぐに祈祷所(?)に呼ばれ、並べられたイスに座ります。すでに15日が過ぎたせいか、さほど混んでいません。

神主さんがうーうーとうなるような調子で、参拝に来た子どもたちの住所と名前を読み上げてくれます。面白いのは、名字と名前の間に「の」を入れてくれること。「やまだのたろう」といった感じ。やまださんところのたろうくんがこんなに大きくなりましたよ、といったニュアンスでしょうか。

祈祷も無事終了。帰りがけに、出口で千歳飴をいただきました。袋の中には落書き帳やらクレパスやらおまけがどっさり。妙なサービス精神があります。

悪役の魅力

 アマネが12日に5歳の誕生日を迎えました。

 誕生日プレゼントに,まえまえから欲しがっていた「ゴセイジャー」のロボット,ゴセイグレードを贈りました。

 これがまたお高い代物ですが,まあよくできている。5体のロボットがきちんと合体して,1体のロボットになる。しかも,対象年齢3歳以上とあるのは伊達でなく,誰でも組み立てることができる。すごいなあ。

 こういうのを欲しがるところ,さすが男の子というか,ぼくの子というか。

 というのも,ぼくも小さい頃はウルトラマン,仮面ライダー,サンバルカンなど戦隊モノ,ギャバンなど宇宙刑事モノが大好きでした。もちろん,グッズのたぐいも集めていたように記憶しています。

 そうしたグッズのなかには,登場する敵に関連したものが必ずありました。ウルトラマンなら怪獣大百科とか,怪獣カードとか,怪獣人形とか。仮面ライダーなら怪人大百科とか,怪人カードとか,怪人人形とか。

 一つのテレビシリーズで,正義の味方は1組しかいないのに対して,敵は毎週とっかえひっかえ性懲りもなく襲ってくるわけで,バリエーション豊かなのは悪役の方だったりするわけです。かつてはそれで商売が成り立っていたんでしょう。

 実は,今では正義の味方の必殺技で思い出せることはあまりありませんが,悪役関係で思い出すことは結構あります。不思議時空とか。ツインテールとか。ヒトデヒットラーとか。バラバラマンとか。ガラモンとか。カネゴンとか。(後半はあれだな,ロボット8ちゃんとウルトラQだな)

 悪いやつほど,小賢しい策を巡らせて,そこがまたいじらしくて,見ていて楽しいんですよね。そういう魅力があったわけです。もちろん,最後は正義の味方がやっつけることが分かっていたからこそ,安心して悪役の魅力に浸ることができていたのですが。

 現在,おもちゃ屋に行ってみると,怪獣や怪人をフィーチャーしたグッズはあまり見かけません。

 子どもたちにとって,もうモンスターはポケット的な,かわいらしいものしか受け付けないのでしょうかね。

学問と社会

 自分の子どもに、大学に入ってほしいかどうかを(だいぶ先取りして)考えたときに、正直なところ「どちらでもいい」と思う。

 それよりも、社会のなかで義理人情しがらみ云々を抱えながらきちんと本分を果たしてほしいと思う。

 よくよく考えると、大学という場所は社会とそりが合わないところである。「学問の自由」を本当にとことんまでつきつめれば、どうしても反社会的にならざるを得ないこともあるからだ。

 実際、ある時代まで大学はそうとう反社会的な場所だった。今では助成金をめぐってだいぶ牙を抜かれてはいるが、その「ウリ」である学問にはそもそも反社会性が内在しているのだからその牙はまだどこかで眠っているはずである。

 ついでながら言えば、ある時代までは小学校だってそうとうに反社会的な場所だったはずだ。家業の一番忙しい時期に働き手を閉じこめておくことは、共同体の運営にとっては痛手だったはずである。

 では、だからと言って大学が学問という手段で現在の社会に背くことなく奉仕すればよいかと言うとそれもまたまずいのではないかと思う。社会を対象化、目的化することには全体主義という危険性がつきまとうからだ。ちょっとばかり自分が賢いと思っている人が社会に影響力を与えるような実権をにぎるとろくなことにならないというのは歴史をひもとけば分かる。

 何を書いているのか分からなくなってきたが、要は、地に足をつけて自分のできることを精一杯やってほしい、その上で周りの人を少しずつ幸せにしてあげてほしい、ということである。

 そのために学問や大学が必要となるならそれでもいい。そうでなければ行かなくていい。それだけのことである。

ぷんすか

 最近のアマネは、ちょっと自分の意志が通らないことがあると、すぐにふてくされる。

 ふてくされ方がおもしろくて、両手の甲を左右それぞれの腰に当てて、口をとがらせて頬をふくらませ、目をつぶる。

 最後の目をつぶる、というのはなぜだかよく分からないが、手や口や頬の形は、「ぷんぷん怒っている人」の漫画的な表現そのものである。

 そうやって怒っている大人は我が家にはいないし、そういう人を周囲で見たことがない。誰から学んだのだろうか。

 あ、もしかすると、保育園の先生か。ああいうポーズで「めっ」と怒られてるのかな。

2度目の運動会

 本日土曜日、アマネの通う保育園の運動会がありました。

 昨日まで雨が降っていたのでどうなるかと心配していましたが、おおむね晴れた天気に恵まれました(途中で少しパラつきましたが)。

 昨年は未満児のようなものだったので、ちょろっと走って、踊り「のようなもの」をやって、で終わりました。

 2回目の参加となる今年は、まがりなりにも縦割りのメンバーになりましたので、異年齢競技にも出るは、グループ対抗リレーにもでるは、踊りも「ちゃんと」踊るはと、出ずっぱりでした。

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 運動会を見ていて思うのは、やはり年齢差です。年少と年長では、身体的なパフォーマンスが格段に違います。年少はまだ自分の体に振り回されているようで、たとえば走る際もポテポテと、足の赴くまま進むように感じます。一方で年長になると、はっきりと自分の体を統御しているように見えます。走る際の手足に躍動感があります。

 親として見れば、1年ごとに「ここまでできるようになったのか」と感慨無量にもなるでしょうね。

連休の過ごし方

 今夏の北海道は実につまらない天気です。先月からずっとどんよりしていて、雨の日もとても多い。おまけに寒い。楽しみにしていた果樹園のサクランボも、雨で割れてしまったようです。

 こういう天気でも休みの日となれば家でのんびりしているわけにもいきません。3連休の中日と最終日に、それぞれ市の施設に遊びに行きました。

 土曜日に行ったのは新さっぽろ駅そばの青少年科学館。さまざまな科学実験ができる市立の施設です。この日は朝から大雨だったので、屋内で思い切り遊べる(しかも安く)とあって、とても混んでいました。

 アマネのお気に入りは、3階にある展示群。水圧実験の展示では昔の井戸につけられていたようなポンプを一生懸命動かしています。奥には、乗り物コーナー。地下鉄を動かしてみたり、ヘリコプターの操縦席に乗ってみたり。双発機のフライトシミュレーターもあるのですが、大人でもなかなか楽しいです。

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 午前中に入り、食事を取りにいったん新さっぽろ駅に隣接するダイエーへ。入場券さえあれば当日なら何度でも再入場できるので、こういうことができます。食べ終えてから「どうする?」と聞くと「実験に行くー」とはりきっています。

 結局この日は、トータルで4時間くらい遊びました。入場料はおとな1名700円。子どもは中学生以下無料です。

 明けて日曜日は雨こそやみましたが薄い雲が広がっています。近場ですませようと、円山動物園に行くことにしました。

 夏の雰囲気がなかったので気がつきませんでしたが、夏の高校野球の予選が行われているのですね。円山公園の野球場で試合があったために、見物する人を乗せた車が公園の駐車場に入る長蛇の列をつくっていました。20分くらいでやっと駐車場に入ります。

 アマネのお気に入りは動物たちではなく、遊園地の方です。100円でモガモガ動く乗り物に乗り、観覧車に乗り、ティーカップに乗り。1時間ほどいましたが、食事をするために園を出ることに。

 午後からは少し空が明るくなってきたので、思い切って水道記念館に行きます。去年まで何度も来ているのですが、今年ははじめて。

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 入り口前にある、水が噴き出す広場は子どもたちの人気。ただ噴き出ているだけなのですが、いろんな遊び方をしています。晴れ間が見えているとは言え、ここは山の上なので風が強く、寒い。もう少し水で遊びたいようでしたが、服がびしょ濡れになった頃をみはからって着替えさせ、館内へ。

 館内には浄水や水道にかかわる展示があり、青少年科学館のように遊べるものも。幼児向けにはキッズルームもあって、ずっと遊んでいることができます。保育園での修行の成果か、だいぶ1人で遊べるようになったので、親はその間イスに座ってぼうっと眺めています。結局、2時間近くいましたか。

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 夕方から札幌ドームそばのつきさむ温泉に入りに行きました。ここのお湯は、ユンニの湯のように黒くてぬるぬるしています。相変わらずアマネは露天と内湯を行ったり来たりで落ち着いて入っていられません。

 こんなかんじで連休は終了。

けんけんけんすけ

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 週末の北海道は大荒れで、ずっと吹雪でした。おかげで飛行機がなかなか飛ばなかったらしく、金曜の教授会ではこれから出張だという先生が「どうしよう」とこぼしていました。

 雪が降れば庭かけまわるのはイヌと子どもくらいのもんだろうと思っていましたが、さすがにこれだけ降ればイヌも子どもも食傷気味であります。

 雪に飽いた子どもは家の中で遊べばよいのでしょうが、まああらかた遊び尽くしてしまっている。そういうわけで、近所の100円ショップに行ったついでに目についたおもちゃの剣を買ってきました。そう、チャンバラです。

 アマネは2本をそれぞれ両の脇に抱え、部屋の中をうろうろとしています。

 こちらが「あら、あちらから刀を2本差した強そうなお侍さんが。お名前は何とおっしゃるの」と町娘風に言えば、「ぼくはけんけんけんすけ」。

 「けんけんけんすけ?」「そう、剣が2つだから、けんけんけんすけ」「おー、ははは、なんと強そうなお名前」 

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 そう言ってほめた町娘に、けんすけ氏は斬りかかります。「やあ、とお」「あれーやられた」

 窓の外はびゅうびゅうと雪が降っています。そんな日曜の午後。

豆腐もつかめる魔法のお箸

 まあ、魔法ってほどでもないのですが。

 去年の暮れに実家に帰ったとき、サンタさんからもらったのが「エジソンのはし」。

 これはアマネにとって使いやすいようで、使い始めたときから上手に食べ物をつかむことができていました。どうも箸の先が少し平べったくなっていて、すべりにくくなっているようです。掲題のように、味噌汁に浮かんださいの目の豆腐までくずさずつかむこともできます。これはすごい。

 つかむことが嬉しいらしく、隣で食べている親の腕や箸までつかもうとしますので、そこだけ困りものですが。

 知らなかったですが、世の中便利なものがあるもんですねえ。