【研究】論文が掲載されました

以下の論文が掲載されましたのでお知らせします。

伊藤 崇 (2011). 集団保育における年少児の着席行動の時系列分析:「お誕生会」の準備過程を対象として 発達心理学研究,22,63-74.

この論文に関するお問い合わせは tito [ at ] edu.hokudai.ac.jp 宛お願いいたします。

【学会】日本発達心理学会第22回大会について

このたびの東北・関東大震災の被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。

私の参加・発表をお知らせしておりました、日本発達心理学会第22会総会は、大会準備委員会や学会理事会での審議を経て、「大会は成立したものとみなすが、会員は参集しない」という措置が執られました。

詳しくは大会ウェブサイトをご覧ください。

第22回日本発達心理学会

したがいまして、予定しておりました発表やラウンドテーブルなどについては、予定当日会場に行っても誰もおりませんが、実施されたこととみなされます。

状況が予断を許さず、いたしかたないと思われます。なにとぞご寛恕の程お願い申し上げます。

伊藤 崇

【案内】ウェブサイト再スタート

本日(2011/3/10)より、ウェブサイトを再スタートさせます。

まだコンテンツは完全に復活していませんが、じわじわと戻していきますのでそれまで楽しみにお待ちください。

今回は、サーバを移転させたことに加え、Movable Type 4から5へのアップグレードがうまくいかず、結局一から作り直すことにしました。せっかくなのでそのついでに、複数のブログを統合するウェブサイトとして再スタートしたというわけです。

ところで、サイトのタイトルである"Here Comes Everybody"とは、James JoyceのFinnegans Wakeに由来する名です。FWの主人公、Humphrey Chimpden Earwickerの頭文字をとった"HCE"は、男性原理の象徴として同書中いたるところに顔を出します。"Here Comes Everybody"もまた、"HCE"というモチーフのひとつの変奏なのです。

直訳すれば「ここに来る誰でも」。特に深い意味はないのですが、ご来訪くださったすべての方を歓迎するメッセージ、とご理解いただければ幸いです。

【学会】日本発達心理学会第22回総会に参加します。

 3月25日(金)~27日(日)に東京学芸大学で開催される日本発達心理学会第22回大会にて以下の研究発表を行います。

P8-062 一斉授業において児童は発話をどのように聞いているのか(3)
 伊藤崇(北海道大学大学院教育学研究院)・関根和生(日本学術振興会/国立情報学研究所)
 日程:3月27日(日)13:00-15:00

 また、同大会にて以下のラウンドテーブルに参加します。

RT5-1 ヴィゴツキーの心理学と人間学―ヴィゴツキー・シンポ(27)―
  企画・司会:百合草禎二(富士常葉大学保育学部)
  ファシリテーター:茂呂雄二(筑波大学心理学系)
  指定討論者:伊藤崇(北海道大学大学院教育学研究院)
  指定討論者:岩男征樹(東京工業大学社会理工学研究科)
  日程:3月26日(土)13:30~15:30 会場:S303

RT7-4 授業を作り上げる児童の言語・非言語的行動
  企画・話題提供者:伊藤崇(北海道大学大学院教育学研究院)
  企画・話題提供者:関根和生(日本学術振興会/国立情報学研究所)
  話題提供者:一柳智紀(日本学術振興会/東京大学大学院教育学研究科)
  指定討論者:秋田喜代美(東京大学大学院教育学研究科)
  日程:3月27日(日)10:00~12:00 会場:N303

【ご案内】子どもの相互行為に関する文献を読む会

 以前ご案内しました,読書会の概要が決定しました!

 当日は,私の他,北大文学研究科の仲真紀子先生とゼミ生のみなさんが報告をしてくださいます。 

【日程】 2010年9月1日(水) 9:00~13:00
【会場】 北海道大学人文・社会科学共同教育研究棟 W507 

【文献】 Gardner, H. & Forrester, M. (2010). Analysing interactions in childhood: Insights from conversation analysis. Wiley.

【報告章】

3章 Ethnomethodology and adult-child conversation: Whose development? (Michael Forrester).
5章 Children’s emerging and developing self-repair practices (Minna Laakso). 
6章 Questioning repeats in the talk of four-year-old children (Jack Sidnell).
8章 Feelings-talk and therapeutic vision in child-counsellor interaction (Ian Hutchby).
9章 Intersubjectivity and misunderstanding in adult-child learning conversations (Chris Pike).

 参加をご希望の方は,レジュメ準備の都合上,8月30日までに伊藤(tito [at] edu.hokudai.ac.jp)までご連絡を。

 

Gardner & Forrester “Analysing Interactions in Childhood”を読もう!

 唐突ではありますが,掲題の本を読む会を企画しました! 

 子どもたちの生の発話について,これまでずっと手探りで分析してきました。その際のパラダイムとして,相互行為分析や会話分析はある程度使えると考えています。

 と同時に,発達心理学の観点から言えば,相互行為分析や会話分析には,日々顔をつきあわせる人びと(たとえば親子)のインタラクションが発達すること,変化することを記述する枠組みがありません。

 これはないものねだりなのですが,逆に言えば,両者を組み合わせれば最強なのではないかとひそかに考えています。

 そうしたひそかな考えに,なんだか賛意を表してくれていそうなのが上記の本です。これは読まねば,というわけで,せっかくなので何人かで読むことにしました。

 1日では当然読み切れないと思いますが,読破することにはこだわらずに,上で述べたような目論見はうまくいくのかどうか,議論してみたいと思います。

 目次は以下の通りです。各章タイトルの先頭に○印がついている章は,すでにツバがつけられています。

SECTION 1 INTERACTIONS BETWEEN TYPICALLY DEVELOPING CHILDREN AND THEIR MAIN CARERS.

1 Next turn and intersubjectivity in children’s language acquisition (Clare Tarplee).
2 Hm? What? Maternal repair and early child talk (Juliette Corrin).
○3 Ethnomethodology and adult-child conversation: Whose development? (Michael Forrester).
4 ‘Actually’ and the sequential skills of a two-year-old (Anthony Wootton).
5 Children’s emerging and developing self-repair practices (Minna Laakso).

SECTION 2 CHILDHOOD INTERACTIONS IN A WIDER SOCIAL WORLD.

○6 Questioning repeats in the talk of four-year-old children (Jack Sidnell).
7 Children’s participation in their primary care consultations (Patricia Cahill).
○8 Feelings-talk and therapeutic vision in child-counsellor interaction (Ian Hutchby).
○9 Intersubjectivity and misunderstanding in adult-child learning conversations (Chris Pike).

SECTION 3 INTERACTIONS WITH CHILDREN WHO ARE ATYPICAL

10 Interactional analysis of scaffolding in a mathematical task in ASD (Penny Stribling and John Rae).
11 Multi-modal participation in storybook sharing (Julie Radford and Merle Mahon).
12 Child-initiated repair in task interactions (Tuula Tykkyläinen).
13 Communication aid use in children’s conversation: Time, timing and speaker transfer (Michael Clarke and Ray Wilkinson).

 読書会の日時ですが,今のところ,9月1日(水)10:00~13:00を予定しています。場所は未定。

 参加をご希望の方は当方までご連絡を。

「読み聞かせ」についての特別授業

 現在担当している授業に「基礎演習II」というのがありますが、今年はそこで「読み聞かせ」について検討しています。「読み聞かせ」に関心を持っている2年生が8名と3年生が3名の計11名が、論文を読んだり、実際に子どもたちに読み聞かせをしたり、インタビューに出かけたりしています。

 演習の正規の開講期間は今月末までなのですが、今年は特別に延長して、来月2月に特別講義を開きたいと考えています。

 講師には、上士幌町立上士幌中学校の石川晋先生にお願いをすることができました。私などはどうしても研究の領域上、読み聞かせは赤ちゃんや幼児、あるいは小学生向けのものという頭があるのですが、先生は中学校で読み聞かせの実践をされておられるそうです。中学校という場と読み聞かせという実践がどう結びついているのか、ぜひうかがってみたいです。

 当日は、幼児向けの読み聞かせを実際に行ったり、演習のメンバーによる研究発表をしたりと、盛りだくさんのプログラムにしたいと考えています。メンバーには苦労をかけますが、楽しい時間になればいいなと思います。

 日時は2月26日(金)、だいたいお昼過ぎ頃からを予定しています。場所は未定ですが、教育学部棟かその辺りになると思います。どなたでもご参加いただけるような会にしたいと思います。参加費は無料です。ご関心のある方はtito + edu.hokudai.ac.jpまでご連絡ください(+を@に変えてください)。

ISCAR Asia2010

 掲題の催しが開かれるようです。

 ISCAR(International Society for Cultural and Activity Research)に関与するアジア圏の研究者(と言っても主に日本ですが)によるこの催し、数年前に第1回が横浜で開かれ、今回が第2回となります。

『心の声』などの著書が邦訳もされている、ジェイムズ・V・ワーチ先生が今大会にいらしていただけるそうです。

 参加できる人数に限りがあるようですので、お早めのお申し込みを。これで正月ボケをふっとばしましょう。

(以下、現段階での案内文を転載、一部改変)


大会テーマ:リゾーム的社会における新しい生と学習のネットワークの可視化とデザイン
日時:2010年1月4日
場所:筑波大学学校教育局(〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1)
    地下鉄丸ノ内線 茗荷谷駅徒歩3分)http://www.tsukuba.ac.jp/access/otsuka_access.html
参加費:2000円(当日会場で申し受けます)
申込:茂呂までメイルでお願いします。会場狭小のため150人で打ち切りとさせていただきます。
   ymoro [at] human.tsukuba.ac.jp
問い合せ:茂呂

テーマについて
 ヴィゴツキー、バフチン、ベンヤミンが1920年代に遭遇したのは、映画、演劇、小説等の新しいメディア(あるいは従来メディアの転形)の出現が、人々の生活の形式を劇的に変えるという危機的な事態だった。私たちも、いま、そのような、いやそれ以上の変化を、新しいメディア使用に遭遇しつつ経験している。今日の新しいメディアが生み出した複雑きわまりない生活と社会のあり方を、リゾーム社会と呼ぼう。リゾーム社会を生きぬくためには、リゾーム社会の源泉である新しいメディアを自分の道具にしながら、かつてなかったような新しい他者の出会い方とつながり方が必要となる。その出会いとつながりは、様々なローカルな場所で、共同的な新しい学習を生み出しつつある。今回のISCARは、この新しい生と学習のスタイルをいかに分節化し可視化すればよいのか、を提案しあう。そして、さらに踏み込んで、人々の行なう日常的なデザイン実践に加担して、このリゾーム化の事態をいかに先鋭化できるのかを議論する。

プログラム(暫定版です、今後変更もあり得ます。)
午前1 9:00~10:30
セッション1 教師の学びと子どもの学び
 企画発表 宮崎清孝(早稲田大学)
    発表 石黒広昭(立教大学)
        有元典文(横浜国立大学)
        高屋景一(國學院大學)

セッション2 医療現場における新しい学習・発達・ネットワーク
 企画発表 山口悦子(大阪市立大学病院)
    発表 原田悦子(法政大学)
   コメント 交渉中

午前2 10:45~12:15           
セッション3 新しいつながりとしてのサブカルチャー
 企画発表 岡部大介(武蔵工大)
        石田喜美(筑波大)
        土橋臣吾(法政大学)
   コメント

セッション4 (交渉中)

ラウンドテーブル 韓国社会と日本社会のリゾーム化:今後の共同研究へむけて
 参加者 朴東燮(釜山大学校)茂呂雄二(筑波大)ほか(交渉中)
       ジェームズ・ワーチ(ワシントン大)

昼食休憩

午後1  13:15~14:45
 講演 James V. Wertsch (Marshall S. Snow Professor in Arts and Sciences. Director, McDonnell International Scholars Academy. Washington University in St. Louis)
    Vygotskian concept on mediation in New Social Media Era

午後2 15:00~17:30
シンポジウム 流動的なメディア社会のバウンダリークロッシング 
企画話題提供 上野直樹(武蔵工大) 
   話題提供 香川秀太(筑波大)
          茂呂雄二(筑波大)
          杉万俊夫(京都大学)
    コメント  ジェームズ・ワーチ(ワシントン大)
     司会  伊藤 崇(北海道大学)