わんわ

娘は1歳半を過ぎました。

初語とは言えないまでも,意味のありそうな音は「まま」「ぱぱ」など発していました。4月くらいから「わんわ」も出てきていましたが,最近はもうはっきりと動物のようなものに反応して「わんわ」と言っています。

様子を見ていると,何か対象を指し示すとか,言及するとか,要求するとか,そういった機能の側面からこの時期の言語を分析するのはあまり意味がないなあという感じがします。

それよりもむしろ,目に映る何かに対する全身的な反応の一部として「わんわ」という音が口から漏れ出た,という出来事として,私の目には映ります。思うに,「子ども-対象」の姿に機能的な関係性を読み込んでしまうのは,この二者を観察する私の目の方なのではないでしょうか。

twitterやめました

酒に酔っているいきおいもあるのですが,なんだかもう腹立たしいことこの上ないので,twitterのアカウントを削除しました。

楽しいことも,役に立ったこともありましたが,最近は悲しいことの方が多かったように思います。

いろいろと思い悩む前に,そうさせる情報をシャットアウトする。震災で学んだ教訓です。

新年早々

新年あけましておめでとうございます。更新の少ないブログですが,今年もよろしくお願いします。

さて,新年早々の大失敗といい話です。

息子とスキーに行ってきました。彼は年末,藻岩山でやっているスキー教室に通っていたのですが,慣れているところで滑りたいというので,藻岩山スキー場に行きました。

ぼくはスキーをするときも家の鍵やらiPhoneやら財布やらをウェアのポケットに入れておきます。ただ,落とすといけないので,中のものが飛び出ないようマジックテープでポケットの縁を閉じることのできる場所に納めておきます。

雪が降ったりやんだりの天候の中,午前中からひとしきり滑り,昼を食べながら休憩。ぼくがコーヒーを飲む間,息子がゲームをしたいというのでiPhoneを貸しておきました。

休憩を終えて滑り始める前,息子に貸したやつをポケットに戻しました。ただ,そのポケットはウェアの中に着た普通のシャツの胸ポケットでした。

さて,ファミリー向けのゲレンデ滑っていると,バランスを崩して豪快に転んでしまいました。息子はその様子を見て大笑い。

4時間も滑り,くたびれたので帰途につきます。

帰りの車の中で,胸ポケットをまさぐると,入れたはずのiPhoneがありません。あちこちのポケットを探してみましたが,どこにもないのです。思いつくのは,午後に転んだときに胸ポケットから落ちたのに気づかなかったという可能性です。

自宅に戻り,iPadのFind iPhoneアプリを起動させてみると,藻岩山スキー場にあると表示されました。ただ,ゲレンデに落ちているものと思っていましたが,iPhoneの方の電源が生きているということは,寒い場所ではなく暖かい室内に置かれている可能性があります。

ということで管理事務所に電話をしてみると,「届いています」とのこと。よかった,助かった,と安心して,再び藻岩山へ。

管理事務所に行ってみると奥から出してくれたのは確かに自分のものでした。聞いてみると,スキー教室で滑っていた小学生が拾ってとどけてくれたとのこと。

新年早々の大失敗でしたが,小学生に助けてもらいました。読んでくれている可能性はほとんどないと思いますがお礼を書いておきます。ありがとうございました。

たくあん(3)

研究室に置いておいたたくあんであるが,3週間ほど放っておいた。

気がつくと妙な香りが研究室を漂うようになってきた。そういえば,と,漬け容器を棚から取り出してみると,ぬかの上に浮いてきた水にカビが生えていたではないか。

中のたくあんは無事だろうか。たくあんを救い出そうにも,部屋の中で開けたらにおいが充満するだろう。ここは仕方なく,研究室の入っている建物の外に出て開けてみることに。

とはいえ,12月の札幌の屋外は雪景色である。雪の中で漬け容器を開け,ビニール袋を手袋代わりにしてぬかをかき分け,その中から大根を取り出した。さすがにぬかには塩もとうがらしも混ぜてあったので大根それ自体が腐っていたとかカビだらけだったとかいったことはなかった。安心。

ビニール袋に取り出した大根を入れ,きつく封をして自宅に持ち帰る。

あらためてぬかをきれいに洗い流し,薄く切って食す。…塩辛い。

どうしたものかと悩んだが,とりあえず全部半月切りにして,それをお湯につけてみた。塩が抜けるかと思ったのである。

一晩おいてからまたかじってみると,おお,ちょうどいい塩加減。

そういうわけで,苦節2ヶ月,ようやく自家製のたくあんを食べることができた。息子には好評で,毎食パリパリと食べている。

「来年は12本漬ける!」と息巻いているが,すべての面倒を見るのは誰だと思っておるのだ。

たくあん(2)

ほどよく干さった大根をいよいよ漬け込む。ちなみに「干さる」は北海道弁である。「なんらかの状態に自ら変化する」といったニュアンスだ。

でも,たくあんって何に漬けるんだろうか。ぬか漬けはぬかに漬ける。梅酢漬けは梅酢に漬ける。たくあんは?

調べたら,ぬかに漬けるらしい。ぬかに,なんやかや入れたものの中に大根を入れると。

「なんやかや」を揃える手間を省くために,その「なんやかや」がはじめから混ぜてある市販品のぬかを買ってくる。大きな漬け樽を買っても置いておく場所がないので,ホームセンターで浅漬け用の容器も買ってくる。なにしろ初めて作るので買ってくるものが多い。たくあんを買ってきた方が早いではないかと何度も思うが,ぐっとこらえる。

容器に大根を入れる。本当はまるまる一本切らずに入れていくそうだが,小さめの容器を買ってきたので曲げても入らず。しかたなく半分に切って重ねて入れていく。隙間にぬかをがばがば入れる。全部入れ終えて上から押さえ板でおさえつける。以上。

さて,どこに置いておくか。この段階で,容器からぬかのにおいがけっこう漂ってくるのである。部屋の中に置いておけばそこはぬかくさくなる。ベランダに置いてもいいが,札幌の冬の屋外は氷点下になるのでうまく漬からないかもしれない。

たらい回しにされた末,大学の研究室内に置いておくこととなった。研究室でたくあんを漬ける大学教員は,小泉武夫先生以外では初めてではないか。

大根を買ってきてから1ヶ月近くなるが,まだ食べられない。

たくあん(1)

今年の冬はたくあんを漬けた。息子が「たくあん作りたい」と言い出したのである。

ぬか漬けはぬか床を作ってそこに漬けておけばすぐに食べられる簡単なものだ。うちのじいさんもよく作っていて,浅いのもよく漬かったのも小さい頃から食べ慣れている。たくあんもそういうものかと思っていろいろと調べてみると,どうもいろいろ面倒なようだ。

それでも,「ぜひ作りたい」と言うので,ものは試しと,重い腰を上げてやってみることにした。

札幌では秋になるとスーパーの店頭で漬物用の大根や白菜の束が大量に積まれている。ホームセンターではプラスチックの大きな漬け樽や漬け物石も並んでいる。冬になると野菜が手に入りにくい北国にあっては,漬け物が重要なものなのだな,と改めて思う。とはいえこちらは狭い家なので漬け樽を置く場所もない。まずは試しと言うことで大根を4本買ってきた。

たくあんを作る手順として,第一にこれを干すそうだ。確かに街を歩いているとひもに結わえられて軒下からぶら下がっている大根をよく見かける。軒下がないのでベランダの物干しにひっかけておくことにした。

大根の頭の葉っぱを落とし(実は漬けるときにこの葉っぱが必要なのだ,ということを後から知ることとなる),よく洗ってヒモに結わえて干す。ところが結わえる作業がなかなかうまくいかない。結わえ方を解説したサイトを参考に,ビニールの荷ヒモをひっかけようとしたのだがなんだかずりおちそうだ。仕方なく,物干しの棒の上に渡して「置く」ことにした。

ちなみに,近所の仲卸市場では,すでにヒモに結わえられた大根の束が10本2000円程度で売られていた。来年はおとなしくこれを買うことにする。

この後の作業は,ひたすら干し上がるのを待つだけ。雨の日も,風の日も,ひたすら外に出し続けた。

3週間くらい放っておくと,ちょうどいい感じに干からびてきた。札幌ではそろそろ雪も降ろうかという時期だ。いよいよ漬けてみる。(以下次号)

近所のうまいもの

新居に越してきて,近所のうまいもの,うまいものを出してくれるお店を探して歩く日々です。

今日はうまいたい焼きが食べたいというので,ネットで調べて車でぶらりと行ける範囲で2軒,探してきました。

北のあんこや

うす皮たい焼き たんぽぽ

あんこやさんでは,雪だるま型のチョコ入りのやつとつぶあんを,たんぽぽさんでは,豆乳クリームと季節限定のさくらあんをいただきました。みんなおいしかったですが,個人的には豆乳クリームがさっぱりしていて思ったより食べやすかったですね。

夕方は一人でぽつぽつと散歩がてら探検を。

前にK君から教えてもらって,フィンランドから来た先生のためにパンを買ったお店に。

ココペライ

クロワッサンが有名なので焼いたはしから売れてしまうらしいのですが,店に入ったらまだ棚に並んでいるのを幸い,2つ買いました。バターたっぷりで香りがよく,うまい。それとバケットをいただきました。

帰り際,チーズの専門店も発見。

Cheese on the Table

輸入ナチュラルチーズって高いんですね。気軽に買えるって感じではなかったので,うんうん唸っていると,察してくれたのか,店員さんが一番手頃なチーズを切って試食させてくれました。これで踏ん切りがついてそれを買うことができました。フランスのやつ。息子に一切れあげるとおいしかったらしく,もっとよこせと。ぜったいこいつは呑兵衛になります。

新年度をむかえて

大学の秋入学が議論されている昨今でありますが,しばらくは4月から新年度が始まるのが続くのでしょう。

4月に入ってからまだ実働3日目ですが,すでにして疲労困憊です。ようやくできた空き時間でこれを書いています。

疲労困憊の主な理由は,転居したからなのです。荷物の移動や転居にかかわる諸手続で文字通り東奔西走しておりまして,休む間がありませんでした。荷ほどきもじわじわと進んで,ようやく住めるようになってきたところ。

それと,息子が小学校に入ります。こちらはまあのんびりと構えています。学校というところに慣れてくれればいいかなと。

これから疲労困憊しそうなのは,職場関係です。先日,准教授の職を拝命し,さっそく全学のなんちゃら委員会委員にも任じられました。何をどうすればよいのか分かりませんが,部局の責任を背負うことになり身が引き締まるとともに先が思いやられる次第です。

そんなわけで今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

年頭にあたって

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

正月休みは層雲峡温泉に行っていました。層雲閣というホテルでしたが,食事もよかったですし,お湯も気持ちよかったです。頭を洗ってから露天風呂に行くと,髪の毛はあっという間に凍るということを初めて知りました。

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(高速で行く途中の砂川SAの駐車場に設けてあった,そり滑り用のゲレンデ。無料で遊べました。)

帰っても特に何するでもなく,いちおう家族で初詣には行きましたが,普段の休日のような過ごし方でした。

それでも街に出ればやはり正月気分になるわけで,近くのショッピングモールではちびっこ餅つき体験をしていましたので参加してきました。

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今年は息子も小学生。早いものです。3月には集合住宅ですが,新居に引っ越すことになります。暮らしのパターンをぼちぼちと変えていかねばならない年になりますが,慌てず騒がず落ち着いていく所存であります。