ただいま,留学生といっしょにデータを分析中。結果を来年度発行される紀要に載せようという話になっている。
心理学出身の学生ではないので,データを分析してそれを並べて論文の体裁を整えると一言で言っても理解しにくいかもしれないと思い,スモールステップでやっている。
先週は,ローデータをExcelに転記して,ピボットテーブルを使ってクロス表を作ることをやった。宿題として,たくさんクロス表を作ってもらい,それぞれについて言葉で説明を書いてきてもらうことにした。
ただ説明しろと言っても難しいかもしれないので,掲題のように,説明を3つの要素に分割し,それぞれを1文で表現するように求めた。
「言い換え」というのは,表中の得られた数値を本文用に言葉で言い直すこと。「カテゴリAが36%,Bが64%だった」といったように。
「説明」というのは,「言い換え」た文の内容を一段抽象度を上げてさらに言い直すこと。「カテゴリAよりもBの方が多かった」といったように。
最後の「解釈」は,「言い換え」「説明」で得られた内容から何か主張をすることだが,あまり飛躍しないように,あくまでもデータから言いうる範囲でものを言うように練習してもらう。
手順をスモールステップにして,明示化しながらやっているので,少し時間はかかる。しかし,学生はなんとなく「文を書く」ということがどういうことかつかんできているようだ。
来週は,たくさん作った表を並べ直して,「ストーリーを作る」という作業。ここが正念場。