ISCAR-Asia 2010開催される

 茗荷谷の筑波大大塚キャンパスにて、掲題の集まりが開催された。

 正月ボケをむりやり吹き払うかのように、朝9時からセッションの開始。夕方の5時半までみっちりとつまったプログラムだった。

 今回の目玉はやはり昼からのワーチの講演会だろう。話のアウトラインはおなじみのもので、ヴィゴツキーの革新性をどのアイディアに見るかというもの。ワーチは、発生的方法、高次精神機能の社会的起源、そして精神機能における媒介が重要なアイディアだとした。

 ワーチがソ連に向かった時、関心があったのは心理学と「言語学」だったのだそうだ。後者の素養が、ワーチの議論のオリジナリティの少なからぬ部分を構成しているように思われる。彼の著作には、言語学の用語が頻出しており、またそれが、分析の鍵となる概念ともなっている。

 心理学における言語の位置づけをもっと底にいたるまで徹底的に考えなければならない。

 この講演会以外にもプログラムは目白押しだった。私は、午前中は教育学のセッションなどをはしごし、午後からは件の講演会と最終シンポジウムに参加。最終シンポは司会としてマイクを持った。みなさん話すことはたくさんあり、結局終了時間から10分のびて閉会。司会の不手際が目立つのみであった。

池袋にて

 正月4日から茗荷谷でミニ学会があり、それに参加するために3日から東京入り。せっかくなのでいつもの酒友S氏と連絡を取り合い、池袋で飲むことと相成る。

「いけふくろう」で待ち合わせ、とことこと西口へ。駅を出てすぐの小道を入ると、「ふくろ」がある。S氏も「ずっと入りたかったんですけど」という雰囲気ある店。

 がらりと戸を開けるとウナギの寝床のような店内をカウンターが占領する。夕方4時に入ったのだがすでに1階は満席。2階に通されると、そこにも下の階と同じようなカウンターが。こちらはすいていたので、カウンターの長い辺に座る。しかし飲み始めて1時間もするとここもあっという間にいっぱいになった。

 人気の理由は料理の安さだろう。天ぷら、フライのたぐいも1品400円程度。一番高いものでも1000円は絶対に超えない。本日のおすすめとあった、馬刺し、かずのこを頼む。それと、らっきょ、煮込み豆腐、タン炒めも。

 まずはビールを。カウンターの中を忙しく走り回るお姉さんにお酌をしてもらう。おっさん二人はにやけながら。「いやあありがとうございます」「もうこれで今年の運を使い果たしちゃったんじゃないですか」「ははは」

 速やかに次の酒に。S氏は日本酒、私は焼酎を。ホッピー、炭酸をもらって割って飲む。この焼酎が緑色をした1合瓶に入ったもので、ラベルも何もない。瓶を使い回して店の方で注ぎ分けて置いておくのではないか。中身は正しい甲類焼酎である。

 結局この瓶を一人で2本あけたのだが、しまいには床に落ちた箸を拾おうとしてイスから転げ落ちてしまった。飲み過ぎである。

 さんざん飲んで、二人で5500円程度。強烈な安さである。

 2軒目は、店員も客も中国の方しかいない中華料理屋。ここは餃子のたぐいが強烈に安く、焼き餃子5個で150円、水餃子5個で100円だった。二人で紹興酒を1本空ける。

 3軒目はタイ料理屋。ナマズの炒めたのを食べたら辛くて死にそうになった。タイのチャーハンが大変おいしく感じられる。もうこの辺になると水がほしくなってくる。

 4軒目も、中国の方の姿しかない中華料理屋。ここで青島ビールを飲みながら政治談義になる。二人で飲むと必ずなんかのきっかけで「あんたの言ってることは」「いやそんなあんたこそ」と喧嘩になる。気がつくと店には私たちのほか誰もいなかった。

 そそくさとJRの駅に戻り、解散した池袋の夜であった。

あのサイトはいったいどなたが作ったのでしょう

 という問い合わせをいただきました。「あのサイト」とは、年末に公開された、教育学院・学部公式サイトのことです。

 北海道大学大学院教育学研究院・教育学院・教育学部

 年末年始は実家に帰っていたのですが、管理者として、気になったところをちょこちょこ直していました。CMS化した結果、ブラウザさえあればどこででも修正できるようになったので、楽ちんです。

 さて、こんなすばらしいサイトとシステムを製作してくださった業者さんですが、VERSION2さんという会社です。

 VERSION2

 デザインはGear8さんが担当してくださいました。

 Gear8

 Gear8さんは現在ご活躍中の会社で、北海道新聞のサイト(どうしんウェブ)なんかのデザインをされています。見てみると、確かにどことなく学院のサイトと似ていますね。細かなパーツに面影があります。

 リリース直前には、メールのやりとりや打ち合わせでこちらから相当うるさく注文を出しましたが、嫌がらずに受け入れてくださいました。ありがとうございました。