障害者イズム

 DVDを借りてきて観た。

障害者イズム ~このままじゃ終われない~ Part1 [DVD]
ビデオメーカー (2009-12-04)
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 脳性麻痺による身体障害をかかえた3人の方々が自立生活をしたいと奮闘し、実際に自立生活を送る日々を追ったドキュメンタリー。

 自立支援の文脈で観ると、役所との対立という図式はとても分かりやすくて、実際に本作でもそういう場面(たとえば、年金に生活保護を足せるかどうか、とか)は多々出てくる。

 でも、本当に嫌ったらしいのは役所なんかじゃなくて、本作がこういう形で世に出ることも含めて、うすーく社会に漂う何かである。それが何かは分からないが。

 観ていてとても気になったのは、自立生活を送ったときの食事である。うまそうなもん食ってない。レトルトのカレーを袋ごとトースターで温めて、「爆発しないように見張ってるんです」というのはもう。栄養があってうまいものを腹一杯食べてもらいたいと強く思った。

 が、当の本人にとっては、そんなことどうでもいいんだろうなとも思った。「自分の意志でそういう食事を選んで食べている」という実感の方がとても大事なんだろうな。自立前の生活では、施設にせよ、家庭にせよ、そもそも「食べるものを選ぶこと」そのものがかなわなかったわけで。

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