雪積もる

 ゆうべからの雪で町にも10センチほど積もった。白一色になるのは今年初めてである。ずっと寒いことは寒かったが、雪にならないでいた。

 雪が降ると雪かきをしなければならない。団地住まいのゆえ、車を買う前は我関せずだったのだが、ここ2年はそうもいかずにいる。ゴム長と手袋を「はいて」、いざ雪はね。

 まず車の屋根に積もった雪をはらい、側面にこびりついた雪を落とす。周りに積もったのを、今度は「ハンドラッセル」でかき集めて邪魔にならない空き地になげる。

 ハンドラッセルとは↓

 1年目は普通のスコップで、2年目途中までは「ママさんダンプ」でやっていたが、周りの人がみなハンドラッセルを使っているのを見て使い始めた。一番楽である。

 ママさんダンプとは↓

 車の周りの雪が片付き、ようやく乗り出すことができる。だいぶ慣れてきたので15分くらいで終えられるようになったが、ふぶいた夜の翌朝などは白い山から埋もれた車を掘り出すという表現が適切なくらいで、がんばっても40分くらいかかる。終わった頃は汗だくだ。

 大人にはやっかいなものでも子どもたちには楽しいもので、なにしろ砂遊びの砂のようなものがあたり一面に落ちているのである。わあわあとかき集めて山を作ったり、玉を作って投げたり、そりすべりをしたりしている。ぼくも今日は1時間半ほどつきあって、雪山と雪だるまを1基ずつ作った。

 空にどんなに恨み言を言おうとも半年はつきあっていかねばならないものである。ふぶかなければ、まあそんなに悪いヤツでもない。ふぶかなければ。

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