静岡居酒屋紀行その1

 教育心理学会で静岡大学へ。静岡市内に投宿し、昼間は学会で、夜は居酒屋で情報交換という日々が続いた。

 初日、宿に荷物を置いて駅北口の繁華街へ。飲み屋の多い紺屋町、両替町から昭和通りをはさんだ常磐町はしずかな街並み。落ち着いた飲み屋が何軒かある。その中から、モツを食べようと目についた「ナカミヤ」へ。

 カウンターとテーブルが数卓の小さな店。ご夫婦二人で切り盛りされているようだ。カウンターに男性が2人。その間に座る。ホッピーがあったのでまずはそれを。

 モツ煮込みをお願いするが、いろいろな味があるとのこと。たとえばタンはカレー味、すじはクリームソースで、といった感じ。これは面白い。けど、オーソドックスなモツミックス塩味をお願いする。それに、センマイ刺し、ポテサラ。センマイはあると食べてしまう好物。「ガツシン刺し」なるものがあったので聞くと、胃袋の真ん中の部分だそうだ。それもお願いする。ナカをお代わりしてちょうど食べきった。

 耳の調子が悪く、噛むごとにその音が直接耳に響く。今日はおとなしくしておこうと、ホテルへ戻る。その途中の辻に建つ瀟洒な造りの店が。「こでまり」という。その雰囲気に誘われて引き戸を開けると、斜めにつけられたカウンターに、ご高齢のお客さんがずらりと座る。カウンター奥には妙齢の女性。つい、入り口で固まってしまう。

 恐縮しながらカウンターの隅に座らせていただき、ビール、しらすおろし、枝豆、はんぺんに桜エビをまぶしたものをいただく。

 隣に座る一団に、近くのスナックのママが合流し、カラオケで盛り上がってきた。そのママが歌う美空ひばりがむちゃくちゃうまくて感動する。

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