医者の前に立つと症状が消える

 昨日まで腰に痛みが走っていました。一度ならず二度三度と、「ぴし」という痛みに「うぐ」とうめいていました。

 これはやばいかもしれんと、今朝から整形外科に行ってきました。この辺りでは比較的大きな、整形外科の単科病院。8時半に受付をして、呼ばれたのが11時半。

 パタパタと担当のお医者さんが診察室に駆け込んできます。相当忙しそう。脊椎関係の患者さんを今朝から1人で何人も診ているようです。

「痛みますか」
「ええ」
「前屈みになってみてください」
「はい」

 ちっとも痛くない。

「後ろに反ってみてください」
「はい」

 なんともない。

「こちらに座ってください」
「はい」
「腰を左右にひねってみてください」

 平気。どういうわけだろう。さっきレントゲンを撮った時には、曲げ伸ばしをすると「ぴし」ときたものだが。

 先生はにやりと笑い。

「医者の役目はね、2つあります。診断をつけることと、不安を取り除くこと」

 そうですね、いや、十分知っています。

「写真を見てもね、骨はきれいなもんです。椎間板にちょっとキズがはいったくらいでしょう。それは自然に治ります。体重に気をつけて」

 どうもすいません。お忙しいところ、お騒がせしました。

 病院の外だと症状がひどく、医者の前にいざ立ってみると症状がまったく出ないということは、今回に限ったことではありません。おそらく、<strong>はじめからたいしたことはない</strong>のでしょう。普段病気をしないだけに、要は大袈裟なのです。

 で、先生の言う通り、夜には痛みはほとんど感じなくなりました。トリアージって大事だねー。

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