初の小上がり

 ただいま、調査の準備で忙しい。毎日のようにネクタイを締めて出勤し、先方との打ち合わせ。

 その準備にご協力いただいたMさんをお誘いして飲み会を開く。場所は平岸。お礼をするのに人を自分のフィールドに呼びつけるのも失礼な話だが、ぜひ飲み屋をご案内したかったのでそれを承知でお誘いした。

 夏の北海道は夜の7時とはいえども十分に明るい。まずは「かみがしま」をのぞいてみる。2人でももう座る場所がなくなっていた。「すいませんね」と言うおかみさんに「後で来ます」と告げて、「もつ一」へ。

 店の入る長屋は、道路側には5軒が軒を連ねる。今日は暑く、どの店も入り口の戸を半分ほど開け放していて中がのぞける。

「もつ一」はガラガラだった。「2人です」と告げ、縄のれんをくぐって左手の小上がりに座る。ここはいつも1人で来るので、カウンターにしか座ったことがなかった。小上がりがちょっと新鮮である。まずはホッピーを流し込み、いろいろと食す。トマト、煮込み、やきとり、小袋刺し。

 座布団に座ったのが落ち着いたのか、話が盛り上がったのか、2時間も滞在していた。どうもごちそうさま。

 2軒目、「かみがしま」を再訪。ちょうど先客が出るところで、小上がりが1卓空いた。いそいそと上がる。そういえばここもカウンターにしか座ったことがなかった。

 前の店で食をセーブしておいたのでまだ胃袋は大丈夫。安さを頼みに、再びいろいろと食す。チカフライ、セロリおひたし、刺身盛り合わせ、お好み焼き、ウド甘酢漬け。

 2人でとりとめのない話をしていたらあっという間に次の日になってしまった。終電のなくなったMさんはタクシーでご帰宅。おつかれさまでした。

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