今年度のノーベル物理学賞、同化学賞受賞者が先日発表され、日本の研究者が受賞したというので科学界がにわかに盛り上がっている。
盛り上がっているのは受賞された先生方が学んだり教鞭を執られたりしていた大学も同様。
化学賞を受賞された下村脩先生の母校、長崎大学は、旧帝大以外の地方大学初の受賞者輩出ということで大喜びの様子。名古屋大などは、物理学賞の小林誠・益川敏英両先生がOBであり、かつ下村先生が助教授としてかつて所属されていたということで、さぞやお祭り騒ぎかと思いきやそうでもない。数年前にも野依先生がいらしたので、もう慣れてしまったのだろうか。
さて、北大はどうかというと、このニュースが大学トップに掲載されていた。見ると10月9日付のニュースである。
「あれ、イグノーベル賞の受賞自体はもっと前に発表されていたような」と思い調べてみると、授賞式は10月2日にあったようだ。
それから1週間たってからのニュース掲載。なんか妙なタイミング。中垣俊之先生の受賞が本当に栄誉なことだと考えているのならば、すぐにニュースとして掲載すればいいものを。もちろん、受賞対象の論文はNature掲載のものだし、粘菌の知性なんて、心理学的にもものすごく面白いご研究だと僭越ながら思う。むしろもっと評価されていい。