胃カメラ

 月曜から2~3日、胃の上部がさしこまれるように痛み、なんだろうと不安になった。

 不安なままでいても仕方ないので、水曜に内科に行った。

「胆石の疑いもありますので」

 ということで超音波で腹の中を見てもらったのだが、なんともない。

「じゃあいっそのこと胃カメラやってみますか」
「うちのは鼻から通すやつなので、負担は少ないんですよ」

 ああ、聞いたことはある。だいぶ楽なんだってね。これはよさそうだ。

 とのことで本日胃カメラを生まれて初めて飲んできた。

 感想。もうやりたくない。

 前日は夜9時から飲まず食わず、当日はまず手足のイボを焼きに行き、それから件の内科へ。

 「胃の泡を消す薬」なるものを飲み、しばらく休む。それから麻酔するスプレーを鼻の穴の中にシュッシュ。
今度はケーブルを通す方の穴に念入りに麻酔薬を注入。のどまで降りてきてむせる。

「試しにこの管を入れてみますから」

 看護師さんがストローくらいの長さの管を鼻に入れた。そんなに痛くない。これは楽勝か。

「ではこちらに」

 看護師さんに連れられて内科医のもとへ。寝台に横向きに寝る。

「これが内視鏡です」

 さっき鼻に入れられた管より太いじゃん。そんなの入るの?言う間もなく鼻の穴からするするとのどの奥の方へ。

「これが声帯ですねー、こっち行くと気道なので食道の方へ」

 カメラに映し出される自分の内臓。それよりもなによりも、のどを麻酔していないため、ときどき強烈な吐き気をもよおす。

「はい、胃に到着です。うーん、きれいですねー」

 確かに、きれいなピンク色をしていた。胃の痛みを感じていたときは、潰瘍でもできているのではないかと気をもんでいたのだが、
まったくそんなことはなかった。安心するとともになんだか落胆した。

「十二指腸にもいってみましょう。潰瘍ができやすいとこなんですが、なんともありませんねー」
「胃をふくらませてみますよー」

 そんなことができるのか。どうもエアを送り込むらしい。おお、腹がふくれてきた。

「はい終わりですー」

 胃カメラを抜くときにも強烈な吐き気。それでも実際には吐きはしなかったのが不思議だ。

 結果、異常なし。まあよかったのか。

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