オープンユニバーシティ

 今朝の朝日新聞朝刊24面に、大学で開かれるオープンキャンパスについての記事が載っていました。そこに掲載されていた「オープンキャンパスの評判がいい大学」ランキングに目が引かれました。07年に河合塾が高校の進路指導教員に実施したアンケートによれば、以下のような順位になったそうです。

 1 東北大
 2 早稲田大
 3 東京大
 3 中京大
 5 関西学院大
 6 東洋大
 6 明治大
 6 立命館大
 9 立教大
 10 青山学院大
 10 関西大

 うーん、何というか、北大はここに入っていないですな。がんばっているんですけどねえ。

 ことさらこの記事に目がいったのは、日曜日にオープンユニバーシティが開かれ、そこに参加したからなんですね。

 教育学部では、学部の簡単な紹介と模擬講義、それに施設見学が加わったメニューを用意しました。これを午前と午後、1回ずつ実施します。午前は130名ほど、午後は90名ほどの参加者がありました。遠くは福岡から、近くは市内から(こちらが大半なのですが)参加してくれました。

 ぼくの担当は学部紹介と施設見学の案内です。30分ほどで「教育学とは何か」「ゼミとは何か」「どのようなコースがあるのか」などを説明。

 その後の質問タイムで多く出るのは、やはり進路の話ですね。うちは教員養成系ではないので、卒業生のうち教員になる人の割合はそれほど多くありません。また、認定校にもなっていないので、臨床心理士の資格を取ることもできません。てなことは毎年繰り返し言っているような気がします。

 参加者もはっきりと別れているように思います。すでに自分の将来についてビジョンを持ち、そのためのステップとして大学を利用しようとしている人。こういう人は、「どのゼミに入れば教職や福祉関係の職につきやすいか」といった観点を持っているようです。

 一方で、「ただなんとなく大学進学」「なんとなく教育学部」という人もやはりいるわけです。ぼくなどはこちらに近かったので、気持ちはよくわかります。体験講義の時に寝ているような剛の者もいて、「なんのために来てるんだろう」と疑問なのですが、まあ気持ちはわかる。言ってみればこの人たちは浮動票なのですね。この票を確保しようと、どの大学、どの学部も躍起になっていると。

 教育学部に入学した人の中で、体験入学やオープンユニバーシティに参加した経験のある人は半数近くにのぼるそうです。日曜の努力は徒労には終わっていない、と思うようにします。

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