a memorandum for analyzing conversation of children (2)

 Goffman(1961)において提起された、状況的活動システム(situated activity system)と状況的役割(situated role)という2つの概念を見ておきたい。

 状況的活動システムとは、活動の目標を共有する参加者たちが構成するある程度閉鎖的なまとまりであり、状況的役割とは、そうしたシステムが反復されることで形成される、参加者が遂行すべき行為のパターンである(Goffman, 1961, 邦訳 p.98-100)。

 状況的活動システムの身近な例は会話であろう。会話の「輪」がシステムの境界を指し示し、「話し手」や「聞き手」といった会話上の役割が、「輪」の中での適切なふるまいを参加者にとって予期可能なものとする。


文献
Goffman, E. 1961 Encounters: two studies in tehe sociology of interaction. New York : The Bobbs-Merrill Company. (佐藤毅・折橋徹彦(訳) 1985 出会い:相互行為の社会学 誠信書房)

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