イギリスはローハンプトン大学のデイヴィッド・ハーグリーヴス教授が文学部の招聘で来札されるとのことで、講義を拝聴しに出かけた。
教授のご専門は音楽の社会心理学。音楽心理学というと、音響知覚研究がかつては主流であった。しかし、私たちが日常出会うのは実験室の人工的な音ではなく何かしら意味のある「音楽」である。そうした音楽を私たちはどのように作り出し、どのように消費しているのか。そうしたことが教授の関心にある。ご自身ジャズも演奏されるそうで、持ちこまれたキーボードを使ってボブ・ディランやエリック・クラプトンの曲を楽しそうに弾いておられた。
3日連続講義の初日にあたる本日はイントロ。枠組みの整理が主題だったためさほどエキサイティングではなかったものの、随所に興味深い話がもりこまれていた。