博多の風は頬を撫で行く

 20日から22日まで、日本発達心理学会が九州大学で開催された。今、博多に来ている。

 前日の19日から九州に入り、長崎の妻の実家へ。今、妻と子が1か月半ほどの予定で帰っており、ひさびさに会った。アマネはいつの間にかモゾモゾと這って動くようになっていた。だっこすると辺りにあるものをやたら触りたがる。

 20日の早朝、実家の皆様とお別れして、白い「かもめ」に乗って博多へ。

 学会会場は九大箱崎キャンパス。いろいろな方にお会いし、ニコニコしながら歩き回る。

 学会のニューズレター委員会というところで働いているのだが、その懇親会を開いた。幹事である。博多大名にある「寺田屋」にて。目良委員長をはじめとしてみなさんと親睦を深める。懇親会後、残った人々でタクシーに乗り込み、元祖長浜ラーメンにくりだす。やっぱり替え玉だろうと注文したが、量が多く目を白黒させながらなんとか完食。少しスープが水っぽかった気がする。三重大の赤木和重さんと博多駅近くで三次会。

 2日目、ポスター発表である。ある4歳の男の子と、そのご家族の会話を分析したもの。思うに、この学会を含めて言語発達研究は相変わらず盛んなのであるが、発話と同時に非言語的行動まで含めて分析をしているものは非常に少ない。ぼくのものは、会話において子どもが「聞き手」という相互行為上の役割を引き受ける際の、その場での手掛かりを見つけ出そうというもので、その手掛かりには視線やなんやかんや環境にあるあらゆるものが含まれる。そういう分析が必要だと思っているからやっているのだが、言語発達という研究の文脈ではまだまだ少数派である。

 たくさんの知り合いの方々にポスターの前までおいでいただいた。研究の内容をご説明する。こういう機会が貴重であることに最近気づき始めている。発表をする場、反応がすぐに返ってくる場というのが本当に少ない。文句を言う前に自分でそういう場を作ればいいのだが。たくさんのツッコミをありがたく拝聴する。がんばります。

 その日の夜、北大の陳先生にくっついて、九大の橋彌先生ご夫妻がコーディネイトしてくださった、志賀島の民宿で大勢の方々と会食。京大の高田明さんに久しぶりにお会いした。ついこの間アフリカから帰ってきたとのこと。

 さすがにくたびれてきており、ぜいぜい言いながら3日目に。ポスター会場で岡本依子先生と初めてお話しさせていただく。筑波の学部時代、同級生だった澤田匡人君とばったり、近況報告をしあう。がんばっているようでなにより。

 そんなとき、明日帰る飛行機がストのため欠航するという情報が。学部事務から乗る便が振り替えできたとの連絡が来る。助かった。

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