センター試験終了

 平成18年度大学入試センター試験が終了しました。土曜日曜と試験場本部詰めとなり、朝7時半から夜7時まで会場にいました。

 今回の試験で耳目を集めたのは、やはり英語リスニングテストでしょう。はじめての試みということもあり、どのようなトラブルが起きても大丈夫なように、想定される事態について試験関係者には分厚いマニュアルが配られました。

 幸いぼくが担当した会場では再テスト希望者は現れませんでしたが、大学全体では何カ所かで再テストを実施したようです。全国的には400強ですか、リスニング全受験者が40万人強だったので、1%に満たない数なのですが、それでも大学入試センターとしては予想外だったようです。

 あと、リスニングの陰に隠れてあまり話題になっていませんが、気になったのは、高校での教育を新教育課程で習った学生と、旧教育課程で習った学生とが混在していたということです。平成11年に告示が出た新学習指導要領がそれで、附則によれば平成15年4月から実施となっていますので、ちょうど今年が新課程第一世代を対象としたセンター試験だったわけです。

 ぱらぱらと問題をめくってみたところ、たとえば数学や理科で、旧課程の人だけが答えられる問題がありました。同一科目で2つの層ができるわけで、どのような基準で偏差値を出すのか、新と旧で分けるのか、ちょっと分からないのですが、あと少なくとも2~3年はこのような状態が続くでしょう。

 センターの方で考えて作ってはいるのでしょうが、不公平のないようにしたいものです。

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