【出版】項目を執筆した辞典が出版されました

執筆に参加した辞典が出版されました。

能智正博(編集代表)・香川秀太・川島大輔・サトウタツヤ・柴山真琴・鈴木聡志・藤江康彦(編) (2018). 質的心理学辞典 新曜社

伊藤は,「意義と意味-ヴィゴツキーによる」「異種混交」「多声性」「発達の最近接領域」「発話」「文化的透明性」「分析単位」の7項目を担当しています。

日本で初めての「質的心理学」の辞典です。お手にとっていただければさいわいです。

【出版】単著が出版されました

はじめての単著が出版されました.

伊藤崇 (2018). 学びのエクササイズ 子どもの発達とことば ひつじ書房

私が担当する北大教育学部の講義「言語発達論」のテクストとして書かれたものです.

教科書として用いることはもちろんですが,「ことばの社会化論」(language socialization)におけるさまざまなトピックを概観することができるようになっていますので,そうした領域に関心のある方が自分で読むのもよいでしょう.

一語文や喃語やウェルニッケ野やディスレクシアや使用基盤文法など,言語発達についての典型的な教科書なら取り上げるはずの概念は,本書ではいっさい取り上げられていません.そんな,いっぷう変わった本にご興味のある方,ぜひお買い求めいただければと思います.

【告知】【書籍】もうすぐ本が出ます

来月,ひつじ書房様より,伊藤の執筆した本が出ます.

Amazonではすでに予約可能になっているみたいです.

学びのエクササイズ 子どもの発達とことば

以下目次です.

1 ことばの発達を考える~ことばの社会化とは何か
2 赤ちゃんに話しかける~文化間の多様性,文化の中の多様性
3 会話に巻き込む~会話の秩序とその理解
4 マネは創造のタネ~うながし,参与枠組み,ルーティン
5 感じ方を交渉する~感情と道徳のことば
6 「公」と「私」の使い分け~スタイルシフト
7 私はことばでできている~語りへの子どもの関与
8 小さな文化を創り出す~ピアトークの意義とは
9 女の子が下品なことばを言うのはダメなのか~ジェンダー実践と言語イデオロギー
10 実践としての書きことば~リテラシー・イベントへの参加
11 二重の有能さを示す~学習言語とIRE/F連鎖
12 いくつもの目的を同時にめざす~教室内のことばの多層性
13 2つのことばの真ん中で~バイリンガルとコードスイッチング
14 ことばのあいだに立つ私~継承語とアイデンティティ 

乳児期から思春期の子どもが用いることばの多様性とその変化について,主に「ことばの社会化論」(language socialization)の観点から一貫して描いた,(おそらく)国内初(と思われる)本です.

言語学的に言えば,言語構造ではなく言語機能に焦点を当てています.領域的には社会言語学の一分野です.

心理学的に言えば,社会や文化の中での発達過程に焦点を当てています.

社会学的に言えば,大人が子どもをことばを通して社会化する過程と,子どもがことばの使い方の点で社会化する過程に焦点を当てています.

学部の講義の教科書として書いたものですが,上記のように多分に偏った見方に基づいたものなので,その点は注意してください.既刊のさまざまな言語発達の教科書の中の1つとして扱っていただくのがちょうどよいように思います.

どうぞよろしくお願いいたします.

【告知】連続読書会開催します

質的研究のための理論入門―ポスト実証主義の諸系譜
プシュカラ プラサド
ナカニシヤ出版
売り上げランキング: 89,371

読むもの:プシュカラ・プラサド 箕浦康子(監訳) (2018年)『質的研究のための理論入門』ナカニシヤ出版

第1回 2018年 5月10日 企画趣旨説明
第2回 2018年 5月24日 1章,2章,3章
第3回 2018年 6月 7日 4章,5章,6章
第4回 2018年 6月21日 7章,8章,9章
第5回 2018年 7月12日 10章,11章,12章
第6回 2018年 8月 2日 13章,14章,15章

ご参加の場合は,あらかじめ tito@edu.hokudai.ac.jp までご連絡いただけると助かります。

【研究】【論文】執筆過程に参加した論文が出ました

この5年ほどセンシングツールを用いた授業中の行動の計測に血道を上げているわけですが,そのツールを用いる上で必要な基本データがそもそもないというところで逡巡していたところ,国立教育政策研究所の山森先生が率先して動いてくださいました。本当に感謝しております。

で,その成果が論文として出版されました。ぜひご覧ください。

山森光陽・伊藤崇・中本敬子・萩原康仁・徳岡大・大内善広 (2018). 加速度計を用いた小学生の授業参加・課題従事行動の把握 教育工学会論文誌, 41(4), 501-510.

【イベント】【告知】発達支援フォーラム 2018spring 異年齢・異学年から子どもの育ちと学びを考える~「あこがれ」と「いたわり」を越えて

保育所,幼稚園,小学校,中学校,そして高校にて展開される異年齢・異学年での学びとはいったい何なのか?その疑問に対して,さまざまな場で実践に携わる方々にお話を頂く機会をいただきました。

ぜひご参加ください。なお,本件お問い合わせは本サイト管理人dunloe.ito at gmail.com(atを@に変えてください)まで。

チラシ(pdf)

日時 2018年3月17日(土)14:00~18:00 ※開場 13:30
会場 北海道大学教育学部 3階会議室

プログラム
司会進行 伊藤 崇 氏(北海道大学大学院教育学研究院・准教授、言語発達論)
1.実践報告
(1)発寒ひかり保育園(園長・吉田 行男 氏、副主任保育士・家村 維人 氏)
テーマ「みんなきょうだい大きな家族:赤ちゃんからの異年齢保育と多世代交流」
(2)美晴幼稚園(園長・東 重満 氏、主任教諭・中川 絵理 氏)
テーマ「多様性の中で育ち合う異年齢クラス保育」
(3)香川大学教育学部附属高松小学校(教諭・橘 慎二郎 氏、教諭・前場 裕平 氏)
テーマ「分かち合い,共に活動や価値を創造する異年齢集団の歩み:壁やイレギュラーとの対峙の中で,自己の生き方・在り方を見つめ直す」
2.ショートレクチャー&コメント
篠原 岳司 氏(北海道大学大学院教育学研究院・准教授、学校経営論・教育行政学)
テーマ「教育行政研究の視座から:中学校・高校における異年齢・異学年教育の動向をふまえて」
3.総括コメント
川田 学 氏(北海道大学大学院教育学研究院・准教授、乳幼児発達論)

【主催】 北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
【付記】 本企画は、科学研究費補助金基盤研究(B)「異年齢期カップリングの発達学:子どもの生きづらさを超えるための学際的協働」の助成を受けています。

【イベント】【告知】発達支援フォーラム 2018spring 異年齢・異学年から子どもの育ちと学びを考える~「あこがれ」と「いたわり」を越えて

保育所,幼稚園,小学校,中学校,そして高校にて展開される異年齢・異学年での学びとはいったい何なのか?その疑問に対して,さまざまな場で実践に携わる方々にお話を頂く機会をいただきました。

ぜひご参加ください。なお,本件お問い合わせは本サイト管理人dunloe.ito at gmail.com(atを@に変えてください)まで。

チラシ(pdf)

日時 2018年3月17日(土)14:00~18:00 ※開場 13:30
会場 北海道大学教育学部 3階会議室

プログラム
司会進行 伊藤 崇 氏(北海道大学大学院教育学研究院・准教授、言語発達論)
1.実践報告
(1)発寒ひかり保育園(園長・吉田 行男 氏、副主任保育士・家村 維人 氏)
テーマ「みんなきょうだい大きな家族:赤ちゃんからの異年齢保育と多世代交流」
(2)美晴幼稚園(園長・東 重満 氏、主任教諭・中川 絵理 氏)
テーマ「多様性の中で育ち合う異年齢クラス保育」
(3)香川大学教育学部附属高松小学校(教諭・橘 慎二郎 氏、教諭・前場 裕平 氏)
テーマ「分かち合い,共に活動や価値を創造する異年齢集団の歩み:壁やイレギュラーとの対峙の中で,自己の生き方・在り方を見つめ直す」
2.ショートレクチャー&コメント
篠原 岳司 氏(北海道大学大学院教育学研究院・准教授、学校経営論・教育行政学)
テーマ「教育行政研究の視座から:中学校・高校における異年齢・異学年教育の動向をふまえて」
3.総括コメント
川田 学 氏(北海道大学大学院教育学研究院・准教授、乳幼児発達論)

【主催】 北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
【付記】 本企画は、科学研究費補助金基盤研究(B)「異年齢期カップリングの発達学:子どもの生きづらさを超えるための学際的協働」の助成を受けています。

【イベント】「「同年齢」保育・教育をちょっと疑ってみる:異年齢保育・教育&多世代交流の可能性」に参加します

神戸大学の赤木和重先生が主催される研究会「「同年齢」保育・教育をちょっと疑ってみる:異年齢保育・教育&多世代交流の可能性」に発表者として参加します。お近くの方はどうぞお立ち寄りください。

以下の案内は神戸大学内のサイト(http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/4817)からの引用です。

日時 2017年10月13日(金)18:00~20:30
(終了後,引き続き懇親会を行います)

場所 鶴甲第2キャンパス 大会議室(A棟2階)

企画趣旨 なぜ,私たちは「同じ年齢で遊ぶ・学ぶ」ことを当然のように考えてしまうのでしょうか?それは,思いこみかもしれません。そして,その思いこみが,教育の幅を狭めている可能性があります。そこで,今回は,限りなくユニークな発達心理学研究者お二人をお迎えして,異年齢保育・教育の可能性を探るとともに,異年齢だからこそ見えてくる「発達」「インクルーシブ」概念を一緒に検討します。

内容
 川田 学さん(北海道大学)「異年齢・多世代の実践から発達を考える」
 伊藤 崇さん(北海道大学)「児童期の発達と異年齢教育」

参加費,事前予約 参加費不要,事前予約は不要です。当日,ふらふらっとお越しください。
(※懇親会費については,別途,頂戴いたします)

お問い合わせ
 赤木 和重(人間発達専攻 こころ系講座)まで
 akagi@pearl.kobe-u.ac.jp

【告知】Japan All Stars国際ワークショップ2017 「日本におけるパフォーマンス心理学の未来」

掲題のワークショップが,本年8月16日から18日にかけて東京にて開催されます。

不肖私も招聘委員の末席を汚しております。どうぞふるってご参加ください。

告知サイト

0001.jpg

研究室サイトを作成しています

昨年から独立したゼミをかまえはじめ,この4月から研究生が入るのと,後期からは正式なゼミ生が加わるので,研究室サイトを立ち上げてみました。

言語発達論研究室 北海道大学大学院教育学研究院

立ち上げてはみたものの,追記すべきことは山ほどあり,それをする時間はなし。悪いクセで,サイトをいじり始めると止まらなくなるので,ここらでいったん作業をペンディングにします。

いじっている間に,こちらのHere Comes Everybodyの方の管理をMovable TypeからWordpressに移行させたいという欲求もむらむらと出てきたり。ただでさえ滞っている原稿書きがさらに遅くなるのでさすがにそこまでは無理。移行作業は来年の春ぐらいには手がつけられるかも。誰か昼ご飯3食分くらいで移行作業を手伝ってくれる人はいないものでしょうか。