ギターを手に入れた

 家族でふらりと近所のリサイクルショップに入った。店の奥に中古の楽器が並んでいて、そのなかに小さなギターが立てかけられていた。値札を見ると2300円。衝動買いしてしまった。

 何でもいいので楽器を演奏したい欲求は常日頃よりあった。ずっと前から実はこんなのが欲しくてたまらなかったのだが高くて手が出ない。しかたないのでこんなやつ↓とかこんなやつ↓↓はどうかと思い悩んでいた。

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 そんなときに安い代物に出会ってしまったために、ついつい懐も緩んでしまったのである。

 さてギターであるが、弾いたことはない。ホウキでエアギターは小学生の頃からしていたが、本物はない。どうやって扱えばいいのかわからないので、とりあえずネットでギター入門的なページを探してみた。

 どうやら最初にチューニングしなければならないらしい。そりゃそうだね。弦をゆるめたり張ったりして6本の弦すべてをチューニングする。弦をはじくことそのものが楽しい。はじくたびにボディに振動が伝わってきておもしろい。なんとなく音を合わせてみたものの、ジャーンとかきならすと和音が気持ち悪い。どこかの弦がずれているのだろう。

 思い切ってチューナーを買ってみた。近所の楽器屋で、4000円。ギター本体よりも高い。あとピックも。

 さてどうなることやら。

ロルバーン

 前回のエントリでは、お読みになった方にたいへんご心配をおかけしたようで、すみません。それなりに元気ではありますのでご安心を。

 元気な証拠に、物欲が出てきています(単なる依存とも言います)。

 この夏に実家に帰っていたとき、通りかかった店先にあったノートに一目惚れし、手に入れていたのでした。

 それが、DELFONICSロルバーンメモ(Rollbahn Memo)。いくつかサイズがあるのですが、Lサイズ(だいたいB6サイズ)を使っています。

 最初は見た目で購入したのですが、使い心地もよいです。わたしはぺんてるのトラディオ・プラマンを常時使っているのですが、このペンのインクは、紙によってはにじんだり裏写りしたりするのです。ロルバーンに使われている紙では、そんなことはありませんでした。書いているときのペンの動きもなめらかです。

 使い心地の良さに、ついついAmazonで大量購入してしまいました。

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 表紙の色のバリエーションが幅広くて、全色そろえたくなってくるのが憎いところ。

ポメラとvado

 新年度になり、気分一新。身の回りに置くガジェットも新しいのが気になる頃。

 ちょっと気になっていた、キングジムのポメラを買ってしまいました。

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 メモをテキストで打つことしかできないのですが、そこが潔くていいです。ぱかっと広がるキーボードが馬鹿らしくてなおよし。ただ、キーピッチが微妙に狭くて慣れるのに時間がかかりそうではあります。

 あまり気にいらないのは重さ。乾電池入れて370gと、ネットブックなんかと比べれば格段に軽いのですが、サイズの見た目から重さをイメージして実際手にすると、ずしっときて期待を裏切られます。

 あと、以前欲しいなあとつぶやいたことのある、 creativeのvadoとvado HDも入手しました。

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 こちらは激烈に小さいです。大きさを比べてみると、2つ並べてポメラとほぼ同じだと分かります。ケータイとだいたい同じ大きさです。

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 形状だけで言えば2つに大きな違いはないのですが、HDのレンズがにゅっと飛び出ているのが気になります。

 機械の底面には三脚に取り付けるためのねじ穴が空いています。これは私的には重要なポイント。クリップ型のカメラホルダーに取り付けると、こんな感じです。はっきり言って、固定器具の方がでかい。

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 しばらくはこいつらで遊べそうです。

小さくて安いカメラ

 ただいまビデオカメラを物色中。条件は、(1)小さいこと、(2)安いこと、以上。

 小さいのがいい理由は、目の前に置いてあってもなるべく気にならないようにするため。安いのがいい理由は、大量に買う予定だから。この2つの条件さえクリアしていれば、画質はこだわらないし、音質もさほど気にしない。

 そういう条件の下で出てきたのがこれ。

 creative VADO、VADO-HD

 メモリーが2GBのVADOで1万円を切っている。実物を手に取ってみないと何とも言えないが、どうも気になる。

 メモリー8GBのVADO-HDだと2万円近くなり、値段的にはサンヨーのXactiとさほど変わらなくなる。大きさ的にはいい感じなのだが。

 もっといいのはないか、引き続き物色続行。

SAPICAを買った

 札幌市営地下鉄で「のみ」使えるICカード乗車券SAPICA(サピカ)を手に入れた。

 札幌近郊ではすでにJR北海道が「Kitaca(キタカ)」というICカード乗車券を導入しているのだが、SAPICAとの相互利用は今のところできない。だから「のみ」なのである。ちなみに、同じ経営主体であっても、バスでも市電でも使えない。ゆくゆくは使用できるようになるのだろうが。

 さて、入手方法はいたって簡単、切符を買うのと同じ券売機で「ICカード」を選択すればよい。

 カードには「無記名カード」と「記名カード」(と、あと定期券)がある。カード残高が一定以下になると自動的にクレジットカードからチャージしてくれる「オートチャージサービス」を利用したかったため、最初から記名カードを選んだ。

 記名カードを作るのもいたって簡単。券売機でICカード→記名カードを選択した後、画面の指示に従い、自分の名前、生年月日、電話番号を入力すればよい。このとき、文字や数字のキーアイコンが指先の大きさに比べて微妙に小さくて押しづらい。ご高齢の方は悩みそう。

 すべての項目を入力し終えると、自分の名前が印字されたICカードがにゅうと出てくる。

 これをもって、改札上部のICカードリーダ部に触れれば難なく入場。

 駅を出るとき、試しにカードを裏返してリーダにかざしてみた。きちんと認識してくれる。すばらしい。

 というのも、札幌市営地下鉄の自動改札機は、裏返された切符やプリペイドカードを認識することができないのである。技術的な問題なのかなんなのか、とにかくそうなのだ。

 それが、IC化で一気に解決。カードの裏表を気にしなくても良くなった。これはありがたい。

 内地ではSuicaをはじめとしたICカード乗車券がもはや常識になりつつある今、こんなことで騒ぐことはバカバカしいのかもしれないが、はじめて扱った人間からすれば素朴に嬉しいのである。

iRiver S10

 自然な状況において起こる発話を録音する方法に悩みはじめてかれこれ5年。自分のニーズにあった録音機材ならば自分で作るのが早道なのだが、こればっかりは電子回路の技術が要るので、自作というのはなかなかハードルが高い。というわけで、出来合いの民生品に頼るばかりである。

 子どもに装着することを考えると、小さく、軽く、丈夫であることが必須の要件となる。そうしたニーズを満たす民生品として、まずICレコーダは大きすぎて除外される。最近では、音声録音も可能なデジタルオーディオプレイヤーが出ていて、こちらなら先の条件を満たす。

 昨年まで集中的に行なっていた録音では、iRiverのN11を使っていた。Nシリーズには先代のN10からお世話になっている。

 久しぶりに札幌駅前のヨドバシカメラに行った。行くと必ずデジタルオーディオプレイヤーのコーナーに寄ることにしている。

 iRiverから新しくS10なる商品が出ていた。スペックを見ると、 N11よりも4.5g軽い(N11:22g、S10:17.5g)。たかが4.5gと侮ることなかれ。

 大きさはどうか?写真に撮ってみたので比べてみよう。

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 ね。ぜんぜん違う。

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 見たとおり、S10は、ディスプレイがカラーである。あまり欲しいポイントではないのだが、綺麗なら綺麗がよい。しかも。ディスプレイが本体からほんのわずか浮いていて、上下左右にクリックできるようになっている。これが操作メニューを選択するキーとなっているのだ。したがって、本体側面にあるスイッチは、電源とボリューム上げ下げの3つだけとなっている。

 なかなかそそられるガジェットではある。しばらく使用してみて、使い物になるのかどうか確認してみよう。

ソニーの回し者

 電池騒動でブランドイメージに瑕がついたソニーでありますが、ぼくは個人的には好きなのです。

 たとえば、ちょっと前に出したリニアPCMレコーダ、PCM-D1

 これ、生協のカタログで写真を見たとき、見た目のデンスケらしさにビビビと来ました。アナログインジケータやマイクがデンスケっぽさを醸し出しているのです。iPodのスタイリッシュさを一蹴するような無骨さ。このデザインの良さが分かるひとは”漢”であります。お値段がはるので、さすがにすぐには買えませんが、手に入れたい一品です。

 そしてまたもや、ソニーは心をくすぐる一品を出してきました。HDDカメラ、HDR-SR1であります。

 ぼくの商売道具のなかで3番目に重要なのがカメラです。ただ最近、ビデオカメラはなんでもいいやと思っておりました。

 先日某氏より問い合わせを受けて、ひさびさにビデオカメラ情報を調べにネットを徘徊しておりましたところ見つけたのが、こいつでした。

 ただ、記録媒体がHDDであったり、ハイビジョン撮影が可能だったりと、ソニーが売りにしているポイントには食指が動きませんでした。ハイビジョンは、研究にはどうでもよいポイントです。まあ長時間撮影できるのは便利だなあと思ったりもしますが、おそらくバッテリがもたないでしょう。

 では、何が良いかというと、アクセサリです。別売りのワイヤレスマイクECM-HW1を使うと、本体内蔵マイクで拾った音に加えて、ワイヤレスマイクで拾った音をセンターチャンネルに書き込んでくれるそうなのです。

 これは、雑音の多い環境で特定の子どもの発話を記録するという方法を採る研究者(ぼく以外にいるのだろうか?)には涙が出るほど嬉しいものなのです。しかも、ウェブページで見る限り、マイクの重さは電池含めてせいぜい50g程度でしょう。子どもに直接くっつけることも十分にできます。

 音をとばすのにBluetoothを使っているところなど、いかにもソニーらしくてよいじゃありませんか。

 このマイクが対応する機種は他にもありますが、総合的に考えて、ぼくならHDR-SR1と組み合わせてみるなあ、と思います。カメラもマイクも高いですが、これはいまのところ買う予定です。

YP-F1ZBを試してみた

 自然な会話を録音するために、デジタルオーディオプレイヤーを使っていることを書いた。

 そこで最後に紹介したYP-F1ZBを購入したので、早速試してみる。

 まず、個人的に一番のポイントであるところのクリップだが、しっかりした作りで、襟元や胸ポケットに指しても動かない。しっかりしているためにクリップ自体がだいぶ重いのだが(スチール製だと思う)やむをえないか。

 PCとのインタフェースは、USBを介する。YP-F1ZBは、PCに接続するとそのまま1GBのメモリとして使える。Windowsのエクスプローラからファイルの操作が可能である。
 YP-F1ZB側にあるUSBケーブルの接続口が変わっていて、イヤホンジャックの穴と共用である。充電はUSBからとる。

 さて、朝から夕方まで、1日これを胸ポケットに装着して生活してみた。普段の発話をどこまで鮮明に録音できるのか、バッテリーはどのくらいもつのかを確認するためである。

 結果、6時間連続録音したところでバッテリーが力尽きた。まあバッテリーのもちは十分すぎるくらいだろう。
 次に、録音された音声(WAV形式で保存される)を聞いてみる。エクスプローラから録音されたデータを見ることができる。ファイルサイズは、6時間で92MB!たったそんなもの?小さすぎる。
 案の定、録音された音声は非常に聞き取りづらいものであった。胸元にあるにもかかわらず、わたしの声すら聴き取りにくい。音質の面では、残念ながら、iRiver N-10とは比べものにならないくらい低い。ちょっとこれでは使えない。

 まとめると、装着する際の容易さと安定度、およびバッテリーとメモリの容量は満足のいくものであったものの、音質が悪く、会話音声の明瞭な記録という目的に照らせば不十分であった。

 これで、N-10にしっかりとしたクリップをつけるという解決方法がどうやらベストであるらしいことが判明。やはり買ってみないと分からないことは多いものだ。

 なお、研究の目的からすると不適の烙印を押されたYP-F1ZBであるが、1GBのUSBフラッシュメモリとして余生を過ごしていただくことにする。

子どもの発話を録音するために

 子どもの自然な発話を、特に、大勢が集まる場所で子どもが話す言葉を研究の対象としている私にとって、その声をいかに効率よく採集できるかが生命線である。

 ビデオカメラを使って、映像と音声を同時に採集するというのが、最近では最もポピュラーとなった方法だろう。カメラもさほど高い買い物ではなくなったし、民生品ではDV、DVD、HDDと、ラインナップも充実している。

 しかし、ビデオカメラは音声採集には不向きだ。内蔵マイクでは周囲の音を拾いすぎる。外付けのズームマイクを利用してもまだ不十分だ。大勢が走り回る中、ある特定の子どもが何を話したのか、ズームマイクで拾った音を何度聞いてもさっぱり分からない。ただ、ひたすら喧噪が鼓膜を打つのみである。

 こうなると、発話データも不完全なものにならざるを得ない。勝手な推測を補うわけにはいかないから、分からない部分はおとなしく「不明」としておかねばならない。結果、子どもたちの発話のほとんどに「不明」印が置かれる。

 この問題を回避するにはいくつかの方法が考えられるが、現在私が採用しているのは、ターゲットとなる子ども自身にマイクをつけてしまうというものである。

 この方法は結構昔から使っていて、ワイヤレスマイクを装着してもらっていたこともある。しかしワイヤレスではトランスミッターもつけてもらわねばならない。よくテレビ番組で、出演者が尻ポケットなどに入れておく黒い四角いもの、あれがトランスミッターだ。しかし、これは子どもの動きを大きく阻害する。

 ICレコーダを子どもの胸あたりにつける、あるいは胸ポケットに入れておくということもやろうとした。しかし、ICレコーダはなかなか重たいものである。もう少し軽いものがほしい。

 そう考えていたあるとき、よいものを発見した。

 iRiver社製デジタルオーディオプレイヤーN10

 重さはたった22グラム。マイクは内蔵されており、256MBモデルで約4時間は録音が可能。録音した音声データは付属のUSBケーブルを経由してWindowsパソコンに取り込むことができる(付属のソフトでWindows標準のWAV形式に変換可能)。おお、なんというすぐれもの。これなら子どもの胸につけてもさほど重くはないだろう。(いまちょっとiRiverのウェブサイトをのぞいてみたら、新モデルN11が発表されていた。FMチューナー付きだと!ふぬー。)

 現在は子どもの胸にN10をテープで貼り付けて発話を採集している。これだと、静かなところならごく小さい声(たとえば、ささやき声)もやすやすと聞き取ることができる。

 しかし、これにも問題はあった。コンパクトなのだが、テープで胸に貼り付けて固定しておかねばならないのである。スマートではない。

 この不満を解消してくれるかもしれないものをごく最近見つけた。Samsung社のYP-F1ZB。なんと、クリップ付きである。これなら、子どもの服の襟元に引っかけることができる。まだ入手していないが、音質がN10と同等ならば大量に購入してみたい。

 夢は、幼稚園の子ども全員にこういったマイクをつけて、発話をあますことなく集めることである。