沖縄で統計改革と出会う

久しぶりの更新です。

週末は沖縄に行っていました。バカンス,ではなく,琉球大にて開催された教育心理学会に参加するためです。

学会を離れたお楽しみは夜の宴会のみで,日中はほぼ会場内をうろうろして情報を仕入れていました。

今回の一番の収穫は,岡田謙介先生による効果量に関するチュートリアルをうかがえたことでした。

p<.05

検定の結果について私たちの世代は上のように確率は0.05よりも小さい,と表記すればそれでよい(ことにしましょう)と習いました。今でも多くの研究発表や論文で上記の表記が使われているかと思います。

しかしAPAのガイドラインでは,p値は具体的な数値を書くこと,効果量dとかηとかを記載すること,と明示されているとのことです。これからの心理学実習には少なくとも効果量についてはしっかりと教えなければなりませんね。

というわけで,札幌に戻ってから,岡田先生がお書きになった本を買ってきました。

統計的なモデルを想定していないデータしか扱っていない不勉強な私にとっては初めて聞くことばかりでしたが,とても面白かったです。数学というのもやはり人間のすることだな,という温かさを感じたのです。

伝えるための心理統計: 効果量・信頼区間・検定力
大久保街亜 岡田謙介
勁草書房
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