卒論発表会初日

学部では本日から3日間かけて卒論発表会が行われる。その間,学部授業は休講。全教員が一人一人の卒論生の発表を聞けるように配慮されている。実際には全学や大学院や委員会やらで集まれない方もたくさんいるのだが。

かく言うぼくも午前中は会議で午後から聞きに行った。

1人につき15分発表で5分質疑。10人以上の発表を聞くとなると5時間はかかり,しまいには座っているだけだけれどもへとへとになる。それでも真剣に聞くようにして,1つ2つ質問を考えるのだが,質疑の時間はあっという間に過ぎていき,その質問は頭の中でお蔵入りになる。

今日聞いた発表の中で,ひとり,面白い現象を発見していて,話の筋もきちんとしている学生さんがいた。教員か院生が手を入れて,もう少し実験参加者を増やしたり妥当性を高めたりすればどこかに投稿できるのではないかと思うレベル。質疑になっても質問が出なかったので,「全体的にすばらしい」と褒めた。

指導を担当された先生に,「あの人は院に進むんですか?」と聞くと,就職が決まっているとのこと。それもけっこう立派なところ。それ以外にもう1カ所から内定が出ていたというから,よくできる人は誰が見ても何をさせてもよくできるのだなと感じ入る。

他の方の発表もそれなりに面白かったのだけど,どうも,事前に作った作文を読むのに一生懸命で,説明になっておらず,いまいち分かりにくいものが多かった。5時間発表を聞いてへとへとの人もすんなり分かるように「きちんと説明するスキル」は社会に出てまっさきに必要になるものだから,これを機に腕を磨いてほしいな。

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