弘前大学 漫学のススメ

 どの大学も学生さんを呼び込むのに必死である。かくいう北大も、東京、大阪、名古屋の3都市で大々的に大学説明会を開いて本州からの学生さんを集める努力をしている。

 そんななか、弘前大学はユニークな広告をうった。「漫学のススメ」と題された広告で、理工学部物質創成化学科の澤田英夫教授の研究が紹介されている。ここまではよくある大学紹介だろう。

 ユニークなのは広告の媒体。この広告が載ったのは、「週刊少年ジャンプ」の表紙裏である。2010年3月22日号(14号)を見ると、澤田先生の顔がどーんと載っている。

 漫画週刊誌に大学の広告が載るというのは聞いたことがない。ましてや「ジャンプ」である。毎週楽しみに買っているジャンプであるが、おそらく初めてのことではないか。

 気になってさかのぼって他の号の表紙裏面を見てみた。コカコーラ、ソフトバンク、ディー・エヌ・エー(モバゲータウン)、スクウェアエニックス、バンダイと、ジャンプ購読層をターゲットとしていることがすぐに分かる広告主が並ぶ。そして確かに、大学がターゲットとする層ともかぶっている。これは盲点だった。

 少なくとも、新聞に広告をうつよりもターゲットの目に触れる可能性は高いのではないか。

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