若手支援事業の仕分けについて

 科学技術政策関連の事業仕分け結果に対して、研究者から批判が出ていることはご存知のことでしょう。

 人から教えていただいたサイト、<a href=”http://mercury.dbcls.jp/w/index.php?FrontPage“>事業仕分けWS3 まとめウィキ</a>をつらつら眺めていると、研究者集団の末席を汚す者としてはいろいろと思うところもあります。

 現在の私に直接的にかかわるのは、事業番号3-21として挙げられた「科学技術振興調整費(若手研究者育成改革)」です。ここでは、(1)テニュア・トラック制導入と学位持ちの民間企業就職支援に関する事業、(2)科研の若手研究、(3)学振の特別研究員という3つの若手研究者支援事業が検討されたようです。

 事業番号 3-21 科学技術振興調整費(若手研究者育成改革)(PDF)
 事業番号 3-21 論点説明シート(予算担当部局用)(PDF)

 実際にどのような議論が行われたのか、テクストに書き起こしてくださった方がいるようで、読むことができます。→こちら

 今回の結論としては、文科省の出してきた要求額から減らしますよ、ということ。来年度以降の減額はおそらく確実ではないかと。

 私個人としては、(2)の若手研究にお世話になっていることもあり、内心おだやかではないですが、決まったことには粛々と従うつもりでいます。

 何らかのアクションを起こすとすれば、研究者ではない方々に対して、研究の重要さ、面白さ、大切さを地道に伝えていくことしかないのではないかと。日本でも最近は科学コミュニケーターの重要性が認知されはじめ、サイエンスカフェなど催しが行われています。そういったことを通して、税金の使い道として認めてもらうしかないのではないかと思います。

 弱気ですかね。

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