Skypeは難しい

 とある打ち合わせのため、日曜なるも大学へ。

 打ち合わせ会場は横浜である。札幌の研究室と横浜の某研究室とをSkypeで結んでみる。某研究室に打ち合わせ参加メンバーがそろっていて、ぼくは一人このような形での参加である。アカウントは以前から取っておいたのだけど、使う機会がなかったので、初めての体験である。

 最初はとても面白かった。時代は進んだなあ。

 さて、打ち合わせが終わり、結果として思ったこと。

 可能であれば、会話の場に直接いた方がいい。

 ネットワークの調子如何で、動画と音声のクオリティがコロコロと変わる。最後の方はぷつぷつ途切れてばかりであちらの会話がほとんど聞き取れなかった。

 それもあるのだろうが、今、自分に話しかけられているのかどうかがよくわからない場合が多い。「伊藤さん」という言葉が会話の端々に出てくるのだが、それが自分に対する呼びかけなのか、それとも自分のことが話題に上っているだけなのかが判別つかない。

 これは相互行為分析的にはよく理解できる。というのも、会話場面において参加者はネクストスピーカーの選択のためにいくつものリソースを用いているのだが、そのうちいくつかがSkypeでは使えない。たとえば視線などだ。向こうでは複数の参加者が視線のやりとりをしていて、会話のアドレスが自明であるために、かえってこちらには不明になる。このことは、文字によるチャットと比較すればよくわかる。文字だけであればネクストスピーカーの選択を文字で行うことになるから、参加者全員にとって自明になる。

 そういったことを考慮に入れた上で、ひとくふう入れれば、とても楽しいツールになりそう。たぶんそういう工夫はもうすでになされているのだろうな。

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