ISCARに行ってきた

 9月6、7日と2日間かけて、横浜の武蔵工業大学にてISCAR第1回国際アジア大会が開催され、それに参加してきました。心理学における社会文化的アプローチ、状況論、活動理論などバックボーンとなる理論を共有する研究者が集まった、日本で最初の学際的研究集会なのです。

 学会が開かれている関東地方をちょうど台風が襲うというアクシデント付き。地方から横浜にたどりつくまでに新幹線が止まってしまって難儀したという人も出たという、因縁の学会となってしまいました。私にしても同様で、千歳から飛行機が飛ぶかどうか、さらには帰りの便を7日の夜7時半の羽田発で予約していたのですが、それが飛ぶのかどうか、あやぶまれました。幸いにして予定通りのフライトで帰り着くことができました。

 そうそう、行きの空港で、なぎら健壱を見ましたよ。なぜ分かったかというと、もっていたカメラに「なぎら健壱」と書かれた千社札が貼ってあったからです。けっこう大柄な人で、どこで買ったんだろうというアロハを着ておりました。

 閑話休題。

 初日についてはすでに直前のエントリーに書いたので補足的に。「実習型の授業のヴィデオ・エスノグラフィー」と題されたセッションにて、発表者のみさなんが使っていた映像に目が引かれた。ある授業で撮影された動画なのだが、そこに映された人物や物の輪郭だけが強調されたモノトーンの映像だったのである。なおかつ誰がどの方向を向いていて、ということははっきりと分かるのだ。

 発表者の五十嵐素子さんに尋ねたところ、UleadのVideoStudioを使ったとのこと。このソフトにデフォルトで附属する「エンボス」というビデオフィルタをかけているのだそうだ。早速宿に帰って、 VideoStudio11の体験版をダウンロード。手持ちの映像で試してみると。おお、すばらしい。これはプレゼンテーションに使えますなあ。

 さて二日目。今日は大学院で同じ研究室だった朴さんが企画したセッションにて発表。ゆうべ徹夜で作ったプレゼンテーションをたらたらと流す。たくさんの方に聞きに来ていただいたのだが、みなさんの頭の上にはてなマークが浮かんでいるのが見えた。このデータ、なんとかしたいんだよなあ。コメントの田島信元先生の言うように内言の話としてまとめるのが一番いいのかなあ。

 夜の飛行機に間に合わせるため、自分の出番だけでそそくさと帰った。

 羽田も新千歳も、台風の影響で飛行機の離発着予定がガタガタになってしまったようで、出発ロビーには夜だというのにたくさんの人が。おつかれさんです。

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