男三人ブラ珍ススキノ旅

 先週のこと。香川からびっけさんが札幌に来るというので、いっしょにお酒を飲むことに。びっけさんの後輩というべーくんさんともごいっしょ。べーくんさんとは初めてお会いしたのでしたが、なんとまあいい男。うつむいたところはキムタクそっくり。

 それはともかく、3人でススキノへ。

 2人にはぜひ北海道の美味しいものを食べていただきたい。しかしススキノは店が多すぎてとんと不案内なのです。そこで、信頼できるサイトの情報を頼りに、たどりついたのが雑居ビルに店を構える「魚菜」。

 店に入るとL字型カウンターに小上がりが3卓。マスターとおかみさんがニコニコと迎えてくれました。

 まずはビールで乾杯。北海道ならではの、サッポロクラシックです。お通しは冷や奴ですが、ただの奴ではなく、上にはカニの外子とワサビがのせられていました。これはいいですねえ。

 では地のものを刺身でいただきましょうか。ツブ貝、サンマ、ソイをお願いします。それと海水ウニもぜひ食べて帰っていただきたい一品です。びっけさんが焼き物にホッケを頼みました。こちらのホッケはまた格別なんですよねえ。

「お酒のおつまみになるようなものでしたら、こんなのはどうでしょう」

 おかみさんがすすめてくださったのは、自家製の、タラコの粕漬け。じゃあそれもいただきましょうね。

 そんなこんなでいろいろ食べましたが、2人とも喜んでくれたようでなにより。

 2軒目は、かねてびっけさんのお目当てのバー「夜光虫」。雑居ビルの4階にあります。ここは人に紹介されてだいぶ前に来て以来、ぼくもちょこちょこ通わせてもらっています。バーと言いながら、ここは食事がおいしいんですねえ。

 テーブルについて、まずはめいめいお酒を注文。ぼくはシャンディガフを。ビールが好きなのですが、1軒目ですでに飲んだいたので、ちょっと気分を変えるのにもってこいです。

 おつまみにはガーリックトースト。ここのは少し変わっていて、斜めに切ったバケットを焼いたものに、オーブンかなにかで焼いたガーリックバターが別に添えられて出てきます。それをスプーンですくって、バケットに乗せていただくのです。

 2杯目のホワイトレディーを飲んだところで少しまわってきたようです。というのも、気分よく饒舌になるので、自分でも分かるのです。

 ここでラーメンをお願いしました。といってもバーに出前してもらうのではなく、このお店で作ってもらうのです。ここを紹介してくださったmouさんによれば、最初はメニューに書いていない、いわば裏メニューとして常連客の密かな楽しみだったそうですが、いまでは立派な「表」メニューになったとのこと。びっけさんはこのお店に以前来たときに食べたそうで、それが忘れられずにいたそう。何度も来ていますが、ぼくは初めて。これは楽しみです。

 小さなどんぶりに入ってやってきたのは、どろっとしたスープのラーメン。一口すすってみますと、おいしい。ベースは豚骨でしょうか、とても濃厚で、麺にしっかりとからみついてきます。いやあ、バーで出すにはもったいないくらい。

 お腹もいっぱいになったところで、2人とはお別れ。次の日から帯広に行くそうです。

 帰りの地下鉄の駅に行くまで、夜のススキノを抜けていくのですが、この街も久しぶりです。ススキノといえば、皆招楼の肉まんは外せません。このお店も、いつ来ても3~4人は並んでいます。子どもが喜ぶので、シューマイも買っていきました。

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