ニンジンぶらさげて走るのだ

 いよいよ卒論の締め切りが近づき、学生諸氏の顔色が悪くなってきた。そんななかわが敬愛するわー女史は「まだせっぱ詰まった感がない」とのたまわる。チミチミ、そういうことはとりあえず問題から文献まで全部埋めてから言いなさいな。もうひとりのめぐ君はただいま教育実習中であるが、実習に行く前にはや目鼻をつけていってくれたのでこちらは細かな点をのんびりと直すだけである。

 午後から基礎ゼミ。発表はゼミ長まっつんと2年生よっしーである。ただし、この二人がこのあだ名で呼ばれた記憶はない。それもそのはずで私が今付けたあだ名だからである。報告内容は○野先生の書いた(伏せ字になっていない)、学習における社会的相互交渉の役割について。今年の基礎ゼミは発達心理のさまざまなトピックについてレビューを読んでもらい、それについて報告&そのなかの実験あるいは調査を実際にデモンストレーションしてもらうという形式を取っている。今回のお二人のデモンストレーションは、参加者を3群に分けてちょっとした実験をするというもの。結果、みごとにクリアな結果が得られた。すごいすごい。

 帰りがけ、行きつけの三徳にちょこっと寄る。卒論の打ち上げ飲み会の算段をするためである。学生諸氏にはうまいもの食わせるからがんばれと言ってある。こうしてニンジンをぶらさげつつ走っていただく。もちろんニンジンがあるからがんばるというわけではないのだろうが、苦しみの果てに明確な楽しみが存在していた方がよろしかろうという心算である。

 帰宅して食ったおでんのスジがむちゃくちゃ美味かった。柚子胡椒にあうわあうわ。調子に乗ってビール2缶飲んであえなく撃沈であった。

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