ちょいとびっくり

 空には雲があつくかかり、しかし晴れ間から強い日差しが降る、じっとりとした陽気。札幌でも、年に数日はこんな日がある。

 研究室で学部の雑用にかかっていると、扉をこんこんとノックする音が。

「こんにちは~」と顔を出したのは、も、茂呂先生?大学院での師匠である。

 奥様が北海道のお生まれで、二人で里帰りに来ていたのだそうな。奥様はこちらに残り、先生だけ今日8時の便で東京へ発つとのこと。大きな荷物から深川名物ウロコダンゴが取り出され、「おみやげです」とくださった。

 ちょいとびっくりした。先に言ってくれればいいのに。

 佐藤先生とともに構内のレストラン、エンレイソウで食事。筑波大の最近の様子などをうかがう。ちょっとショッキングな、しかしある程度想定内のニュースを聞いた。うーーーーむ、ぼくが学生のときから噂は聞いていたが。

 茂呂先生を見送り、ふたたび仕事に取りかかる。しかし暑いのでうじうじしながらである。

 本日は幼児園では年長さんがお泊まり会をすることになっている。午前中に円山に登り、動物園を散歩した後、園に戻ってからみなで近くの銭湯に行ってきたようだ。

 夕食はカレーとざるそばとざるラーメン。ちょっとお相伴にあずかる。子ども用のカレーの甘さもなかなかよろしい。

 かれらはこれからキャンプファイヤーと花火とくらやみさんぽと映画鑑賞をするとのこと。みんな、超が3つくらいつくほど興奮している。上気した顔をうしろに、帰路につく。

 帰りの地下鉄は浴衣姿の若い奴らでいっぱい。どうも豊平川あたりで花火があるようだ。

 団地の5階の我が家にたどり着き、ベランダから北の方を眺めてみると、打ち上げ花火の大輪がはるか夜空に浮かんで消えた。

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