野暮用で非常勤先の大学へ。偶然、知り合いのM先生に遭う。
十月末に開かれる小さな学会で、M先生とともにシンポジウムのスピーカーになっているのだが、話す内容について相談。学会の実行委員会が企画した(のだと思うのだが)シンポだが、提案されたたたき台には「若手研究者からの発信」というサブタイトルがついていた。
「なんでわざわざ若手であることを強調するのだろう」とM先生は疑問に感じてらしたようだ。
夕方過ぎから、学部で研究交流会。
この9月に転出される同僚に、これまでの成果を発表してもらい、そのあと壮行会を開こうという趣旨。
集まったのは発表者含めて6名。2000年以降に赴任した「若手教員」というくくりで集めた。
S先生のフィールドはインドで、初等教育にかんしてどのような問題があるのか、これから自分の手で掘り起こしていくのだという決意表明として聞いた。
発表終了後、場所を移して札幌駅北口の飲み屋へ。幹事をしていたのと、酔っぱらってしまったのとで、何を話したのかあまり覚えていない。安心して酔っぱらえたのは、緊張していなかったからだろう。年の近い「若手」の集まりだったからこそ。
「若手」の意義について考えた1日であった。
翌日、宿酔でトイレと布団を往復したのも、まだ自分が若造であることの証か。