電池騒動でブランドイメージに瑕がついたソニーでありますが、ぼくは個人的には好きなのです。
たとえば、ちょっと前に出したリニアPCMレコーダ、PCM-D1。
これ、生協のカタログで写真を見たとき、見た目のデンスケらしさにビビビと来ました。アナログインジケータやマイクがデンスケっぽさを醸し出しているのです。iPodのスタイリッシュさを一蹴するような無骨さ。このデザインの良さが分かるひとは”漢”であります。お値段がはるので、さすがにすぐには買えませんが、手に入れたい一品です。
そしてまたもや、ソニーは心をくすぐる一品を出してきました。HDDカメラ、HDR-SR1であります。
ぼくの商売道具のなかで3番目に重要なのがカメラです。ただ最近、ビデオカメラはなんでもいいやと思っておりました。
先日某氏より問い合わせを受けて、ひさびさにビデオカメラ情報を調べにネットを徘徊しておりましたところ見つけたのが、こいつでした。
ただ、記録媒体がHDDであったり、ハイビジョン撮影が可能だったりと、ソニーが売りにしているポイントには食指が動きませんでした。ハイビジョンは、研究にはどうでもよいポイントです。まあ長時間撮影できるのは便利だなあと思ったりもしますが、おそらくバッテリがもたないでしょう。
では、何が良いかというと、アクセサリです。別売りのワイヤレスマイクECM-HW1を使うと、本体内蔵マイクで拾った音に加えて、ワイヤレスマイクで拾った音をセンターチャンネルに書き込んでくれるそうなのです。
これは、雑音の多い環境で特定の子どもの発話を記録するという方法を採る研究者(ぼく以外にいるのだろうか?)には涙が出るほど嬉しいものなのです。しかも、ウェブページで見る限り、マイクの重さは電池含めてせいぜい50g程度でしょう。子どもに直接くっつけることも十分にできます。
音をとばすのにBluetoothを使っているところなど、いかにもソニーらしくてよいじゃありませんか。
このマイクが対応する機種は他にもありますが、総合的に考えて、ぼくならHDR-SR1と組み合わせてみるなあ、と思います。カメラもマイクも高いですが、これはいまのところ買う予定です。