入学式

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息子の下の前歯のうち1本,ぐらぐらしていたのがぽきっと抜けました。「下の歯が抜けたら屋根に放り投げて,上の歯が抜けたら縁の下に放り込む」という,絵本で仕入れてきた知識をかたくなに主張する息子は,マンションの最上階に非常階段を使って登ろうとしましたが15階のうち7階に着いたとたん,怖くてやめました。

小さな下の歯をきれいに洗い,雑貨屋でちょうど見つけて買ってきた「乳歯入れ」に入れておきました。赤い帽子が上の歯用,緑の帽子が下の歯用です。

赤ちゃんの頃からのつきあいだった歯が抜けたちょうど次の日,小学校の入学式がありました。

学校の研究をしているので,これまでに入学式には参加させていただいたことはあります。でも,当事者,もとい,当事者の父親としてその場にいるのは初めてです。

教室の一番後ろの席に緊張して座って周りをきょろきょろと見渡しているのを廊下から眺めていますと,頼もしいような,不安なような。

体育館に移動して,保護者席に座って待っていますと,入り口のドアが開き,1組から順に新入生が入場してきました。つい昨日まで保育園や幼稚園の卒園式に着ていた一張羅をもう一度着て,真っ正面を見ながら行進してきました。

校長先生がうまくリードしてくださったので,大騒ぎになることなく,式はスムーズに進みました。

学級全体と保護者とで記念写真を撮って,教室にいったん戻り,次週からの予定を簡単に担任の先生から受けて終わりです。あっという間でした。

その日の夜は,晩ご飯を食べた後少し気持ち悪そうにしていました。やはり緊張していたのでしょう。床についたとたん爆睡。

これからの(おそらく)12年間,学校という枠の中でどのように暮らしていくのでしょうか。仕事柄,いろいろな話を聞くだけに,考えてしまうことも多々ありますが,それ以上に,なんとかする体勢が社会的に整えられていることも知っているわけで,その意味では安心もしています。

がんばろうな。

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