CiNii八分?

先日,とある雑誌にとある先生のご著書について書評を書かせていただいた。たった2ページの駄文である。

自身のサイト(ここね)に業績一覧を掲載しているので,CiNiiに書誌情報が載っていればそこにリンクでも貼ろうかと,検索してみた。

…ひっかからない。しかし,当の文章が掲載された号の他の論文は書誌情報がある。どういうことなのだろう。いろいろなやり方で検索をかけてみるも,いずれもダメ。

要は,当の文章の情報はデータベースに登録されていない,ということなのだろう。

お目汚しのような文章なので,人様に知られないというのは歓迎すべき状況なのかもしれない。それは別にいいのだが(本当はよくない。ちょっと怒っている),ここで俄然気になるのは,出版された論文はどのような手続きによってCiNiiに登録されるのかという点である。

しかしもっと気になるのは,このような場合,当の文章は「なかったこと」になってしまうのではないか,ということである。例えば,雑誌そのものを閲覧できなければ,記事をCiNiiなどで検索して必要な論文だけ入手するわけだが,そもそも登録されていないので検索に引っかからない場合,ある論文が存在すること自体知ることができない。

かつて,Googleのデータベースから抜け落ちていて,検索で引っかからないものは,ウェブ上では存在しないことになってしまう,という「グーグル八分」が話題になったが,CiNiiのデータベースでも同じことが起こる。「CiNii八分」とでも言おうか。

たぶん,このへんにコンタクトすれば修正なりなんなりしてくれるのだろうが,なんとなく自分でやるのは気恥ずかしい。どうすりゃいいんだろう。

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