「社会化」って何だ?

 臨床発達心理士会の北海道支部主催の講演会(?)でお話しさせていただくことになったようだ。

「ようだ」というのは,日程以外とんと詳しい情報が分からないため。6月22日(日)に北大でやるらしい。

 さて,どんな話をすればよいのやら。たとえばディスレクシアまわりの話をしたところで一般的な話しかできないし。

 そんなこんなでなんとか絞り出したのがこれ。

 「社会化」とは何だろうか
 非社会的存在の社会化は,これまでの心理学研究やその結果を利用した実践においては常に重要な目標とされてきた。政治的文脈では,子育て支援,発達障害支援,若者支援などの形ですすめられており,今なお多くのリソースが投入されている。では,社会的な存在とはそもそも何だろうか?心理学者はこの問題を棚上げにしたままで研究を行なうことはできるのだろうか?これらの問いについて,哲学や政治学でなされた議論をふまえながら,子どもを含む人びとの会話のマイクロエスノグラフィーに基づいて考えてみたい。

 うーん。風呂敷を広げすぎたろうか。

 でも,このテーマで準備をするのがなんだか楽しくなってきた。ジャック・ランシエール『不和あるいは了解なき了解』,Gianni Vattimo “The Transparent Society”をただいま読んでいるところ。このあたりからどういう結論が出てくるのか。

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