金曜はたまたま、子どもが風邪を引いたので面倒を見るため自宅にいた。ゆさゆさと建物が揺さぶられたとき、子どもが見ていたDVDがぷつっと切れ、津波情報に自動的に切り替わった。
テレビを見ていると、見慣れた釜石の街が水没していった。
釜石は母の実家がある場所で、子どもの頃から何度も行った。つい2~3年前にも遊びに行った。
茨城も揺れたらしいので、実家に電話をするも通じず。さまざまな手段を試してみるも、なかなかアクセスできない。ただ、ツイッター経由の情報で、美浦は停電、断水しているもののさほど大きなことにはなっていないと判断。その日は寝た。
土曜は大学の後期試験。朝から仕事に。試験時間を1時間繰り下げるとのこと。そうしてできた空き時間に実家に電話をかけると通じた。家の中のものが落ちてきたがとりあえずみな無事とのこと。
日曜。再度電話すると、釜石の親戚はほぼ無事とのこと。まだ確認できていない人もいる。
必要となったときのために、衣類を段ボールに詰める。要請があれば送れるように。
月曜、起きて夫婦二人ともへろへろになっていることに気づく。情報を受け取るだけで頭と体が「非常モード」になってしまっていたのだ。
日常を送れる人は、今は気力と体力を蓄えるべきときだ。いざというときに、動かなければならないのは私たちなのだから。今、現場で仕事をしておられる人、耐えている人といっしょに疲弊している場合ではない。