湖と海

子どもたちの学校は夏休みに入ったものの私はなかなか休みがとれない。

どこにも行かないのはアレなので,日曜日は家族で支笏湖へ。湖水の中が見られる遊覧船に乗っていっときの涼を得る。子どもたちはソフトクリームを食べたり,釣りをしたり。釣った魚は持ち帰って唐揚げにして食べた。

火曜水曜は香川県の小豆島に。調査などでお世話になっているとある小学校の先生方が合宿をするというので参加させてもらった。校内で研修をすればすむところ,わざわざ時間を作って,フェリーで移動して小豆島に来て活動するというところがユニークである。その魅力にさそわれて合宿に来るのも3回目となった。

今年はいつになく先生方が「まじめにバカをやる」ことに正面から取り組んでいた。子どもの気持ちを知るには大人だって遊ぶことが大切だと常々考えていた者からすると非常に気持ちがよい。

あるグループは「海賊王になる」と息巻いて砂浜からボートをこいで沖の無人島に行った。かれらの手には「宝物」があった。

新年早々

新年あけましておめでとうございます。更新の少ないブログですが,今年もよろしくお願いします。

さて,新年早々の大失敗といい話です。

息子とスキーに行ってきました。彼は年末,藻岩山でやっているスキー教室に通っていたのですが,慣れているところで滑りたいというので,藻岩山スキー場に行きました。

ぼくはスキーをするときも家の鍵やらiPhoneやら財布やらをウェアのポケットに入れておきます。ただ,落とすといけないので,中のものが飛び出ないようマジックテープでポケットの縁を閉じることのできる場所に納めておきます。

雪が降ったりやんだりの天候の中,午前中からひとしきり滑り,昼を食べながら休憩。ぼくがコーヒーを飲む間,息子がゲームをしたいというのでiPhoneを貸しておきました。

休憩を終えて滑り始める前,息子に貸したやつをポケットに戻しました。ただ,そのポケットはウェアの中に着た普通のシャツの胸ポケットでした。

さて,ファミリー向けのゲレンデ滑っていると,バランスを崩して豪快に転んでしまいました。息子はその様子を見て大笑い。

4時間も滑り,くたびれたので帰途につきます。

帰りの車の中で,胸ポケットをまさぐると,入れたはずのiPhoneがありません。あちこちのポケットを探してみましたが,どこにもないのです。思いつくのは,午後に転んだときに胸ポケットから落ちたのに気づかなかったという可能性です。

自宅に戻り,iPadのFind iPhoneアプリを起動させてみると,藻岩山スキー場にあると表示されました。ただ,ゲレンデに落ちているものと思っていましたが,iPhoneの方の電源が生きているということは,寒い場所ではなく暖かい室内に置かれている可能性があります。

ということで管理事務所に電話をしてみると,「届いています」とのこと。よかった,助かった,と安心して,再び藻岩山へ。

管理事務所に行ってみると奥から出してくれたのは確かに自分のものでした。聞いてみると,スキー教室で滑っていた小学生が拾ってとどけてくれたとのこと。

新年早々の大失敗でしたが,小学生に助けてもらいました。読んでくれている可能性はほとんどないと思いますがお礼を書いておきます。ありがとうございました。

年頭にあたって

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

正月休みは層雲峡温泉に行っていました。層雲閣というホテルでしたが,食事もよかったですし,お湯も気持ちよかったです。頭を洗ってから露天風呂に行くと,髪の毛はあっという間に凍るということを初めて知りました。

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(高速で行く途中の砂川SAの駐車場に設けてあった,そり滑り用のゲレンデ。無料で遊べました。)

帰っても特に何するでもなく,いちおう家族で初詣には行きましたが,普段の休日のような過ごし方でした。

それでも街に出ればやはり正月気分になるわけで,近くのショッピングモールではちびっこ餅つき体験をしていましたので参加してきました。

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今年は息子も小学生。早いものです。3月には集合住宅ですが,新居に引っ越すことになります。暮らしのパターンをぼちぼちと変えていかねばならない年になりますが,慌てず騒がず落ち着いていく所存であります。

さっぽろオータムフェスト

 

9月は家を空けすぎました。この3連休は家でのんびりしようと思ったのですが,根が貧乏性なのでじっとしているのももったいなく,結局街に出てきました。

街ではちょうど大通りでさっぽろオータムフェストなる催しをやっています。大通り公園の4丁目から8丁目までを使った食の祭典です。

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上野写真は8丁目の様子ですが,道内各市町村が食材とそれを使った料理を持ち寄って提供してくれています。真ん中で白くもやっているのはサンマを焼く煙のようです。

昼過ぎには激烈に混んで料理を運ぶのもままならなくなるのは目に見えているので,11時過ぎにはもう食べてしまいました。オホーツク塩ラーメンとホッキチャウダー,牛肉巻き。塩ラーメンはまあまあおいしかったですかね。

子どもは人混みを歩くのが疲れてしまいましたが,8丁目の公園に来ると元気に遊び始めます。

イサムノグチのブラックスライドマントラ。10回は滑りましたかね。永久機関のように,滑ったら登り,滑っては登り。

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くたびれたので帰りました。実はテレビ塔の非常階段を展望台まで登るというイベントにも参加していたのですが,子どもも私も高所恐怖症で登れなくて途中で棄権したというのは内緒。

夏の積丹半島へ

北海道の夏ももうそろそろ終わりです.すっかり涼しくなってきました.

せっかくなので,未踏の地,積丹半島へ行ってみることに.

街から高速で1時間ちょっと,小樽を抜けてまずは余市へ.ニッカウヰスキーのディスティラリーに後ろ髪引かれながらも,その隣にある道の駅スペースアップルよいちに寄ります.余市は宇宙飛行士の毛利さんが生まれた地,宇宙科学館に入って展示を見てきました.

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昼をすませていざ積丹半島へ.海岸沿いの道をくねくねと走ると,海中につきだしたいくつもの岬に出会います.

積丹岬と神威岬のあいだあたりにある,国道沿いの野塚野営場に到着.息子が車中で「磯で貝を採りたい」と騒ぐので,よさげな岩場を探しながらここにたどりつきました.

いつでもキャンプが楽しめるサイトなのだそうですが,昼過ぎのこの時間帯はそういう人はおらず,もっぱら砂浜でバーベキューや海水浴を楽しむ人ばかり.こちらは海水浴をする準備もせずに行き当たりばったりで来てしまったので,磯遊びをするだけにしました.

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海水はとても澄んでいて,日もよかったのか波もおだやかでした.先月にでかけた長崎は平戸の海と似てますね.今度は,一日遊べるだけの準備をして来たいです.

帰りがけ,ちらっと神威岬にも寄ってきました.水平線が遙かに見え,絶景ですね.

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行き当たりばったりではなく,もう少し計画をして1~2泊しながらのんびり回りたい場所でした.

平戸・佐世保紀行

連休に夏休みをつけて,家内の実家のある長崎へ行ってきました。以前訪れて家族がみな魅了されてしまった,平戸の根獅子海水浴場で泳ぎたくて,あえて暑いこの時期の旅行としたのでした。

朝9時半ごろ長崎の街を出て,のんびりと車を走らせて平戸に到着したのは13時頃。太陽は真上から照りつけています。今日の宿としたのは蘭風というホテルなのですが,まだチェックインするには早いので,早々に根獅子に行くことに。

2年前訪れたのと同じ遠浅の海は潮が引いていて砂浜をだいぶ歩かなければ水につかれません。ほとんど波もなく,底が見えるほど透き通っていて,まるでプールのようです。アマネは浮き輪につかまってぷかぷかしています。大人も存分に泳ぎました。

一泊し,明けて平戸2日目。ホテルのチェックアウトが11時までだったので,朝食後,ホテルの目の前にある千里が浜の海で泳ぐことに。ただここ,どうも2年の間に手を入れたらしく,以前の遠浅の浜ではなくなっていました。海には木くずや葉っぱが浮かび,あまり気持ちよくありません。

午後からは平戸の隣にある生月島へ。平戸からは生月大橋を通って車で行くことができます。

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島の北にある海浜公園には磯の生き物がわんさかいました。親子で夢中になって貝やらヤドカリやら小魚やらウミウシやらを追いかけました。

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島の海を堪能して,長崎方面へ。ただ,まっすぐに帰ることはせず,途中の佐世保に一泊します。街を見下ろすホテル,万松楼が今夜の宿。

明けて3日目。九十九島をめぐるクルーズに参加することに。西海パールシーリゾートから出ている遊覧船に乗り込み,50分ほどの船旅です。日の光は相変わらず強いですが,海を渡る風が爽やかでさほど暑さを感じません。

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海の上では感じなかった暑さも,陸に上がれば強烈です。涼むのにちょうどいいのが,リゾート内にある水族館「海きらら」。正直あまり期待していなかったのですが,ここが子連れにはとてもよい場所だということが分かりました。

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九十九島の海をテーマにした展示は工夫されていて,生態系が分かりやすくなっています。大きな水槽を上から照らすのは日の光で,天気がいいとこのようにまるで海の中にいるような感じになります。

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屋外のプールにはイルカがいて,陸の人間に向かってボールを投げてくれます。うまくすると,何度もキャッチボールをすることができるようで,イルカ好きにはたまらないようです。

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この水族館のいいところは,子どもが遊ぶスペースがあるところです。魚に興味のない子どももこれで大丈夫。写真でアマネが登っているのは,カブトガニを模した遊具です。

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こうして帰路につきました。海を堪能した3日間でした。

先週末の出来事

6月も半ばを過ぎて外遊びが楽しい時期になってきました。この機を逃してはもったいないので,週末はあちこちに出かけてます。

土曜は,京極に行ってきました。ふきだし公園で水を汲むのも目的の一つでしたが,今回は札幌から走った途中の道ばたにある,ずっと気になっていたうどん屋に入ることを最大の目的としました。「野々傘(ののさん)」と言うのですが,前を通るたびに店の前の駐車場が車でいっぱいで,そんなに人気ならばと行く気になったわけです。

11時オープンなのでそれに合わせてたどり着くとすでに店の中はいっぱいでした。お店の方に名前を告げてあらかじめ食べるものを注文しておきます。携帯の番号を伝えておけば,席が空いたときに連絡をしてくれますので外で待っていても大丈夫。

待つこと30分ほど,ようやく座敷に。季節ものということでアスパラ天をのせた冷やしうどんをいただきました。まあなかなかおいしかったです。公園で水を汲んで帰りました。

明けて日曜,朝からいい天気なので,簡易テントと弁当をもって野幌森林公園まで行ってきました。ここは初めてです。

まずは,遠くからでもよく見える,例のあの塔に登ってみました。

P1070938.jpg ←例のあの塔(百年記念塔というのが正式名らしい)

そのまま,開拓の村にでも行こうかと思ったのですが,何を思ったかアマネが森の中を歩くと言いだし,遊歩道に分け入ることに。人工林と原生林の入り交じった中に細い歩道が造られています。30分ほどわさわさと歩くと,開けた場所に出ました。そこに簡易テントを置いて,一休み。

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平坦な道だったとはいえ,30分も大人にひっついて歩いていられるようになったのが父親としては嬉しいもの。

その日の夜は,家内の誕生日ということで,近所にあるイタリア料理屋「TATSUMI」で夕食を楽しみました。

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ここは,料理の味がいいのはもちろんのこと,子連れでも気兼ねなく入れるようにいろいろと工夫してくださっているところです。小さな子どもがいるご家族には絶対のおすすめ。

紋別紀行

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もう先週のことになりますが、連休を使って紋別方面へ行ってきました。特に理由はありませんが、まあ行ったことがなかったので。

一気に紋別まで行くのも味がないので、途中で高速を降り、旭岳温泉に一泊。その後紋別を経由して温根湯温泉に一泊して帰る旅程。

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行く前日に山に雪が降ったという情報が舞い込み、せっかく履き替えたのにまた冬タイヤに戻してから出発。

2時間強で旭岳温泉に到着。あいにくの曇り空でしたが、一瞬の晴れ間に、目の前に純白の旭岳が現れました。

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2日目。みぞれになりかけの雨が降り、とても寒い。本当に5月なのかと思いながら出発。

浮島峠を通って滝上へ。名物の芝桜公園もまだまだこんな感じ。

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紋別へ。街には用事はないので、「とっかりセンター」へ。とっかりとはアザラシのこと。てっきり広々とした建物にアザラシがうようよしてるのかと思っていたら、駐車場の裏にこっそり建てたようなささやかな施設でした。

それでも、アザラシに触り放題の時間もあって、 ごく近くで見られたのでよかったです。

遠軽経由で温根湯温泉へ。なんだか道程がジグザグしていて非常に効率が悪い。

旭川から北見に向かう道ばたに、唐突に温泉街が現れるという不思議さ。夜、ホテルを抜け出して入った居酒屋で、往時の盛況ぶりをうかがいました。

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3日目。晴天。北見を経由して網走、サロマ湖へ。

途中の道の駅でホタテを食べつつ、サロマ湖のほとりにある遊園地、ファミリー愛ランドYOUに到着。道の駅の裏手に広がる遊園地で、規模は去年まで円山動物園にあったキッズランドくらいの広さ。一通りの遊具がそろっていて、半日は楽しめます。一日はいられませんが。

帰り道は、丸瀬布から高速に乗って一気に札幌へ。…のはずでしたが、途中、旭川のトンネルで事故があり、降ろされてしまいました。仕方なく、同じように高速を降ろされた車でひどく渋滞する中、下道で深川まで。道の駅でうまい釜飯を食べてから再び高速に復帰。夜8時くらいに帰宅しました。

北海道は、目的地と目的地の間がとにかく遠いということが分かった旅行でした。

米澤嘉博記念図書館へ行く

週末にかけて東京へ出張。今年度の科研の打ち合わせで、方針を確認する。

帰りの飛行機まで時間がたっぷりとあったので、かねてより来てみたかった、明大の米澤嘉博記念図書館へ。ちょうどいま、「吾妻ひでお展」が開催されている。これが目当て。

明大の建物が林立する一角のビルをまるまる使った図書館。1階が展示室、2階以上が閲覧室と書庫。吾妻ひでお展は展示室の一角を使った展示。そのほかにも、常設とおぼしき、米澤嘉博のコレクションの一部がケースに入っているのを見ることができる。これを見るだけでも面白い。

さて吾妻ひでお展。米澤氏はかつて吾妻ひでおを論じるときには「阿島俊」名義を用いていたほどのファン。吾妻ひでおもまた、作品の中に米澤氏をモデルとしたキャラクターを登場させており(そのキャラの出ている作品の原画も展示されていた)、単なるファンと作家といったありきたりな関係ではなかったものと思う。

展示では、初期から現在までのすべての単行本が横一列に並べられ、その下にテーマごとの作品や原画、小説の表紙などめずらしい仕事の数々が一堂に会していた。話には聞いていたものの今となっては「実物」を手に入れることのできないものが多く、眼福である。

ベーホの「ふるむまかおめら」、クルムヘトロジャンの「へろ」。初めて見た。装丁の違いによる版がいくつかあったことも初めて知る。

「不条理日記」の解題は、「吾妻ひでお大全集」をベースにしていると思うが、元ネタに訳者の違いによるいくつかのバージョンがある場合すべて網羅してあってよりマニアックになっていた。

これほどの規模の(といっても、ビルのワンフロアのさらにその一角、なのだけど)吾妻ひでおの展覧会は、おそらく、これが最初で最後であろう。ちょっとでも気になる人は絶対に行くべし。

逗子マリーナにて

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大学院の後輩,今は大正大学で教えている香川秀太君の結婚式に行ってきました。

場所は逗子マリーナ。鎌倉の山を背に,のどかな海を望むリゾートです。チャペルからはひねもすのたりのたりした海が見えてとても気持ちのよい場所でした。

新婦は久珠子さん。筑波大の心理出身で,学部生時代に院生だった香川君と出会ったそうです。

二人の門出の式に,大学院の研究室のメンバーが,OBOG含め勢揃いしました。それぞれ各地に散って働いている上,学会も来たり来なかったりなので,こういう機会でもなければ顔を合わせることもなくなってきましたね。

新婦からの手紙に,お父さんが号泣しておりました。またそれを見た大学の先生たちもぼろぼろ泣いたりして。

お二人でここまで準備するのは大変だったと思いますが,とてもよい披露宴でした。本当におめでとうございました。